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リサコラム


2016年3月1日~31日

私自身の好きなもの、こと、ほんを
マダム・ワトソンをとおして、つれづれに語りたいと思います。木村リサコ



No.029
2016年3月29日(火)

No.030
2016年3月30日(水)
No.031
2016年3月31日(木)

こと
「クロス張り替え」

こと
「飛び降りる」
もの
「スローガン」


No.025
2016年3月25日(金)

No.026
2016年3月26日(土)
No.027
2016年3月27日(日)
No.028
2016年3月28日(月)

こと

「客観」


こと

「言いたいことは
出窓で」


こと

「ベッドルーム
コーディネート」


もの

「棚」


No.021
2016年3月21日(月)

No.022
2016年3月22日(火)
No.023
2016年3月23日(水)
No.024
2016年3月24日(木)

こと

「ショップスタッフの目」

こと

「カーテンの掛け替え」

こと

「入り込む」

ほん

「香水」


No.017
2016年3月17日(木)

No.018
2016年3月18日(金)
No.019
2016年3月19日(土)
No.020
2016年3月20日(日)

ほん

「ファーストクラスの
英会話」
荒川弥栄さん著

こと

「シーン」
もの

「バスローブと風景」
こと

「POPのある風景」


No.013
2016年3月13日(日)

No.014
2016年3月14日(月)
No.015
2016年3月15日(火)
No.016
2016年3月16日(水)

こと

「小部屋」

もの

「栞とリボン」

こと

「はらり*夢一夜」


ほん

「ニナ・キャンベルの本」


No.009
2016年3月9日(水)

No.010
2016年3月10日(木)
No.011
2016年3月11日(金)
No.012
2016年3月12日(土)

こと

「ぽんぽんと手袋」


こと

「並べる」

ほん

「真似のできない仕事術」
こと

「リサコラム
イラストの下絵」



No.005
2016年3月5日(土)

No.006
2016年3月6日(日)
No.007
2016年3月7日(月)
No.008
2016年3月8日(火)

ほん

「ファッションデザイン画」
高村是州さん著


ほん

「さだ語録」
さだまさしさん著

こと

「ホワイトディの
贈り物製作中」

もの

「ゴールドの取っ手」


No.001
2016年3月1日(火)

No.002
2016年3月2日(水)
No.003
2016年3月3日(木)
No.003
2016年3月4日(金)

ほん

「あなたにありがとう。」
松浦弥太郎さん



こと

万年筆


ほん

生地の本

もの

ふきんと相手






No.031
2016年3月31日(木)

もの
「スローガン」


2016年の春のスローガンを
それを看板に貼って
手前にミニチュアのピローを張り付けてみました。






ディスプレイボードの製作時間はのべ60分。
隙間時間を使ってのディスプレイは集中力を高めるのに
役立ちます。





「パジャマを着替えよう。
ベッドルームをきれいにしよう。
リビングのカーテンを替えよう。
新しい季節、
わたしの毎日をすてきにするために






ワイングラスのサイズで比べてみるとお分かりのように、
ピローはどれもとても小さいなミニチュアです。





自社の工場スタッフが作ったヌード枕に
サンプル用のハギレと両面テープがあれば、
フリルのピロケースは簡単にできます。


身近な材料+隙間時間=小さなアイデア
この集積でインテリアショップは運営されるのではないかなと思います。


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No.030
2016年3月30日(水)

こと

「飛び降りる」




どの色がいいかな~
う~ん、わからない。
グリ~ん、ブルー?グレー?
グレーは暗くなる?グリーンは明るくなる?
ブルーは寒々しくなる?





それなら、ブルーは却下。
グレーも却下。
グリーンかな?運気UPなら。
でも、単純すぎない?
やっぱりグレーの方がかっこいいかな?
でも、レースのグレーって、汚れたみたいに見えない?
それもあるよね。

なら、ブルー?
でも冬は寒く見えるよね~。




それなら、やっぱり、白?
白もいっぱいあるよね~わ~どれがいいかわからない。
クリームかな?
真っ白はなんかふつうだから、ちょっと色がついた方がいいよね。
でもよっぽどついていないと汚れて見えるし。





それならいっそのこと、グレーかな~。
でもグレーは暗くなりそうだし、ブルーはやっぱり、夏っぽいよね。
グリーンは、いいけど、ちょっと勇気ないかな..





やっぱりアイボリーかな?
uuuuuuu......

いっそのこと、一番、選ばないような色を選んでみようか?

「なんでこんな色選んだの!」と言われるかもよ。

清水の舞台から飛び降りる気分でやってみようか。

なにか変るかも。
うん、変わるかも。

葛藤と挑戦のないところに成功はないように、
葛藤と挑戦のないインテリアにも変化はないと思います。



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No.029
2016年3月29日(火)

こと

「クロス貼り替え」


クロス貼り替え、
カーテン取り換え、
今まで自宅だけでもたくさんの模様替えをしてきました。
地震でクロスが少し歪んだり、10年経ってシミが浮いてきたりと、
寝室No.2のクロスをそろそろ貼り替えようと
思っては、いました。
なんとなく。
そして1年半前張り替えました。





紙のクロスは上から重ねて張り替えます。
はがす必要がないのです。
店内のクロスも何枚も重なっている壁もあります。





柄のある紙のクロスは職人さんが苦戦するところで、
熟練の方でないとなかなか上手に貼れません。





特に、私が選んだ柄は四角と○の中にパリのモニュメント的な
建築物がデッサンされている柄でしたので、
さらに難しそうでした。





拙著の
「シンプル&ラグジュアリーに暮らす」をご覧下さった方は
よくご存じだと思いますし、
完成写真はすでに何度もお見せしております通り、

ほんとうにガラッと変わっておりますよね。





何故、部屋をリニューアルするのか?
気分を替えたいから?
それもあります。
誰かに見せたいから?
それもあります。

でも、発端は
「このクロス貼ってみたい!どう変わるかな?」

”好きなクロスとの劇的出会い”

それが来た時に部屋のインテリアを劇的に変えたいと思うようです。


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「棚」




No.028
2016年3月28日(月)

もの

「棚」

インテリアショップ内には目的の違う
いろいろな棚があります。

1.光を入れてディスプレイしたい棚

細長く奥行の浅い棚
本、雑誌を見せながら、展示できるガラス板の棚です。
ガラス板は光が上から下まで届きます。





そのため、どの本、雑誌も平等に明るさを得られるように
店内の照明の当たり具合も考え合わせて
置き方も広げ方も微妙に調整します。





1.壁面ディスプレイの棚

その手前の壁には、
CD専用のフェイスを見せて展示できるとても薄い棚があります。
こずえさま、大嶋順子さま、森洋子さまの
アーティストのお客様3名の方のCDの棚です。





2.ディスプレイ&使い勝のある棚

そしてインテリアのご相談コーナーに近くには
薄めのカタログの棚があります。
フラップ扉つきなので、グラスも収納できる面白い棚です。





中央に隙間を作っています。
下から出したカタログをちょうど見やすい場所で
広げられるように、あえて開けているのです。
だから、美しい棚ディスプレイとは少し違います。

3.収納のきれいさを見せたい棚

ここは正方形に区切れた清潔感のある白い棚。
ナチュラルな素材感を持つバス用品と香り物が並びます。





並べ方は、高さのあるフレグランスブーケが一番上、
手に取りやすかたちも色々なマルセイユのバス用品が2段目
3段目はリバティのタオル。
その下は同じリバティのバスマットなど。
そして一番下はスリッパ。

自宅に同じような棚があれば、
真似て並べれば収納は意外に簡単です。
並べ方のポイントは”ディスプレイ”と”使い勝手”です。


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No.027
2016年3月27日(日)


「ベッドルームコーディネート」

マダム・ワトソン、そして私が一番得意としていることです。
と申しますのは、カーテンの生地は別としても、
その他は全部、自前で手に入るものや、
自社工場で加工できるものばかりだからだと思います。

まずは図面を頂くことから始まり、
ご遠方の方は、メール、スカイプをしながら、
イメージをだんだんと共有してゆく楽しい作業をします。

あっという間に決定してしまうこともあれば、
1年、2年、3年を股に掛けてということもあります。





図面を見ながら、
イメージイラストにしてゆき、
提案したい生地を選んでゆきます。





選んだ生地をまとめてどさっとテーブルに置いたとき、
「うん?なんかいい感じしない?」

と感じたら、ほとんどそのような路線で決定することが多いです。
後はどれをどう使うかは、
もちろん「企業秘密」です。



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No.026
2016年3月26日(土)


「言いたいことは出窓で」


用意するもの

1.バカラ風の割れないグラス2個
2.ピンクや白、グリーンなどパステルカラーのハギレ10枚ほど。
3.パステルカラーのパジャマ1枚
4.フリルのピロケース1枚
7.ピンクと白、グリーンなどのフリルのブレックファストピロー2個





バカラ風のグラスの中にハギレをちいさくくるくる巻いて
詰めます。
イメージは春のウエディングケーキか、バラのブーケです。





フリルのついたピロケースはピンクのシーツの上にころんと置きます。
「ころん」とは、さりげなくということ。





バーにピンクのコンフォーターケースを掛けて
その上にさらにピンクのフリル付きのピロケースもかけます。
ピンクのパジャマも合わせて掛けます。




完成です。


これで何が言いたいのかと、申しますと、
巾1mX奥ゆき40cmの出窓でも、
「その向こうにとっても素敵な春のベッドルームがありますよ」と
言いたいのです。

出窓の演出は覗き見感覚でアピール力満点です。

外を歩く知らない方に何かをアピールしたいなら、
お家の出窓が便利で効果的です。

「言いたいことは出窓で」言いませんか?

ディスプレイはK、撮影はラ・フランス店長です。



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No.025
2016年3月25日(金)

「客観」


「春なのに、私は真っ暗でした。
春なのに、仕事で失敗をするし、その上、病気になって、
この先、どうするのか」と桜を眺めながら、
信号待ちをしていました。





信号が青になって渡り始めたら、
激しく人にぶつかりよろめきました。





「ああ、すみません」とっさにそう言ったものの、
顔を上げたら、相手は
私の2倍はありそうな体格の男性でした。

「わ~、どうしよう!」と私は思いました。
そして怒鳴られる覚悟をしました。





「すみません。こちらこそ。くよくよしてたもので...」
男性もとっさにそう言いました。





私はおかしくなって笑いました。
仁王様みたいな男性も恥ずかしそうに笑いました。



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No.024
2016年3月24日(木)



初めて私が「香水」というものの正体を知った教科書、
その名も「香水」という25ansの別冊です。





しかし、その内容は香水の辞書的に深いのです。
初版からすでに23,4年も経っているほんですが、
何度読み返しても、香りという想像の世界に引き込まれます。
とても雑誌の別冊と片付けられない、
「香水」とは何かをあらゆる角度から解きほぐしてくれる
すばらしい力作です。





まず1番に紹介されるのは、戦後すぐ、
センセーショナルなデビューを果したという、
「ナルシス・ノワール」、”黒水仙”です。

”もっとも新しい”から始まる女性誌から生まれた
もっとも古い名香から始まるほんに強い意気込みを感じました。
今は絶版でしょうから、このほんはわたしの大事な一冊です。





何度も何度も見開いて眺めた、香りの系譜の表。
縦軸は年代、横軸は香りの分類でその香水を位置づけしています。





その中に当時やっと掲載に間に合ったらしいその当時デビューしたての
香水が載っています。
すでに24、5年ほどの歴史をもっている、
私共のショップも一緒に歩んできた香り、
LAZY SUSANの”アントニアズ・フラワーズ”です。
ここでその香りを私の言葉で表現してみたいと思います。

「私の親友アントニアは
いわゆる女ぽさとは無縁のひとでした。
絵本に出てくる少年のように無邪気で青っぽく
しかし、ときにとっても繊細な感性を表すことがあって
びっくりすることもよくありました。

バッグの中にレースのハンカチは持っていないけれど、
自分の部屋のレースカーテンには香りをつける、
そんなひとでした。
彼女にかかれば 怒りも悲しみも角のないレースペパーみたいなものに
変わってしまうようなある種の軽さと涼やかなまろやかさを持っていました。

わたしはそんな不思議な魅力を持つ彼女に
「フリージア」とあだ名をつけたのです」





香りを言葉で伝えられるようになるにはまだまだ人生が足りません。
そんなことも教わった私の大事な一冊です。


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こと
「入りこむ」



No.023
2016年3月23日(水)


こと
「入りこむ」


インテリアとかコーディネートというお話になりますと、
どうしても、センスとか、感性というものに置き換えられてしまうような気がします。
そんな”おしゃれ”な仕事は
長く続けられる憧れの仕事としてよくとらえられるのですが、
実感としては、
出入りの激しい業界、職種の一つになっているのように感じます。

その理由の一つに
センス+感性より先に、たくさんの「計算」があるからではないかなと
思うのです。





勘より、計算。
1に計算、2に計算、3、4がなくて、5に計算という感じです。

パソコンと計算好きであれば、インテリアほど
楽しいものはないと私は思います。

今取りかかっているお部屋の絵を描いて
いろいろと想像をたくましくして、
じっと考える。
そして計算して、どこかに見落としや間違いがないかじっと考える。
壁にそのプランの絵を貼って、朝に夕に眺める。





その内、自分のもうひとつの部屋になって
ものすごく愛おしくなるのです。
「だれにも渡さないわ~」みたいな。

これをやりがいとかいうのならそうかもしれませんが、
私は「入り込む」という感覚が一番近いように感じています。




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No.022
2016年3月22日(火)


こと
「カーテンの掛け替え」


「カーテンはどのくらいに一回くらい変えるものなの?」と
神妙な感じで聞かれることがあります。
それは「人生の中」でというお話になってしまうのですが、
それほど、カーテンというのは
神棚か仏壇のように簡単に入れ替えるものではないもののひとつ
なっているのような気がします。





ずいぶん前ですが、「時計は着替えないの?」
こんなコピーが流行ったことがあったのです。

そこには「毎日同じ腕時計をして恥ずかしくないの?」
「服に合わせて日々、着替えるものではないの?」
という気恥ずかしさに訴えかける意図があったと思います。

なのに、「カーテンは着替えないの?」と言っても、
まったく意味不明ととらえられることも大いに予想されます。





私自身は同じ天井高で作ったカーテンを結構たくさん持っており、
さらに、
あらゆる場所にレールがついており、
あっち掛けたり、こっち掛けたりが日常です。





そんな話をしたら、おなかを抱えて笑われたことがあります。
しかし、
いつか、あの生地を「どこかで使いたい、どこ使おうか?」という
「Myカーテンリスト」を自分の未来の部屋に持っていると、
優雅な気分になれてとても楽しいものです。





引っ越しでサイズが合わなくなって着替えるだけでは
人生の楽しみのひとつを放棄しているように
思えるのですが、
そんな考えはやはり、変なことなのでしょうか?



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No.021
2016年3月21日(月)


こと
「ショップスタッフの目」



間違い探しの要領でちょっと店内を観察してみます。

どんなことに気づきますか?





私たちインテリアショップスタッフの目はこんなことに
気づきます。

1.棚の中のライラックのパジャマが少し揃っていない。
2.白い四角な什器の一番左の上から3段目は開いているから
移動中らしい。早急に移動しなくては!
3.ガラス棚の一番上もディスプレイがされていない。
さらに、フレームの絵はあっていない。
すぐに改善しなくちゃ。
4.同じガラス棚の上から2段目の左端は商品が欠品している。
いつ入荷するのか?




5.同じガラス棚の4段目の左端の四角な箱はかたちが不ぞろいだから
どうもおかしい。→移動する。
6.奥の男性ボディの服の着せ方がかっこ悪い。

と書きながら赤面するのです。
そして決して、真ん中に映っている男性スタッフの様子には
目がゆかないのです。

これがインテリアショップスタッフの目だと思います。



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No.020
2016年3月20日(日)
春分の日

こと
「POPのある風景」


インテリアショップの棚になくてはならないもの
それは商品という愛おしい子供たち





しかし、それだけでは何か足りないのです。
おフランスから来た黒いリボンを頭につけたセンス抜群の
缶入りフレグランスでも、





ゴールドのキャップに、凝ったラベルに金文字の
同じくおフランスの有名な塩田のお塩でも、香りのする水でも、





そこには、
POPというものが、つまり名札が必要なのです。
そこに記すものは、
商品の名前、香り、サイズなどの基本情報、出身地(原産国、地名)価格。





それにより、
どんな特徴があって、これを自宅に持って帰ればどんないいことがあるのか、
ひとつひとつの重い思いの詰まった「作品」という商品を
簡潔に表す数行なのです。

人は1、2秒しかPOPを見ないそうです。
だから、この薬瓶のようなシンプルなビンのデュフューザーには、
こんな風に書かれています。





Therapy Range(ブルー文字)
原産国のオーストラリアは国旗のマークで表し、
メディシンボトルデュフューザー(茶文字)
ワイルドローズ&ベチバー 250ml ¥4,700(+税)(墨文字)

そしてドキンと心臓を突くキャッチ。

「大人の男女の深い甘さと切なさ」(茶文字)みたいに。



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No.019
2016年3月19日(土)


もの
「バスローブと風景」



「あいつ、いいよね~」

いつもいい場面には、駆り出されるし」





「だよね。優雅な場面ってことだよね」

「そう、そう。ラグジュアリーなホテルのバスルームの写真に
に映ってないことないしね」





「それに全部映らなくても、なんか優雅に見えるからまた癪なんだよね~」

「でも、あいつがいるだけでなんで、優雅な雰囲気になるって、
なんでそう思うんだろうか?」

「単に、袖つきタオルってだけじゃないの?」





「きっと、その昔、おかあさんが子供をだっこしてお風呂から
出るときに、さっとタオルを自分の体に巻いても外れないために
袖をつけただけじゃないかと思うんだけね」

「そうそう、そうかもね」

「バスローブななんて、時短のためのユニフォームみたいなものじゃない」





「そんなに大事に扱うなら、私たちの方をもっと大事に扱って欲しいよね」

「同感!いつも濡れた足で踏まれる役で、あっという間に私たちの存在なんて
忘れ去られるんだから」

「だよね、ずるいよね~」



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No.018
2016年3月18日(金)


こと
「シーン」


女は1時間待った。





フランス製のブラックのワンピースと
ゴールドのラメのロングカーディガンはキャンドルの光に怪しく輝くことを
計算にいれた
今日、この日ためのコーディネートだった。





女はロングカーディガンを引き寄せると
テーブルに肘をついた。





そして、
2時間が3時間目に入ろうとしたとき、
テーブルのキャンドルの火をつけることをあきらめた。

「全部忘れよう。今日の誕生日は来なかったことに。
そして明日から私の人生の第...何幕かわからないけど、
とにかく、新しい人生をスタートさせるわ」





女はものの3分でその場をもとの状態に戻すと男のアドレスを削除した。





インテリアショップの間口120弱cm奥行60cmのこんな狭いブースでも
ものの3分もあれば、男と女の別れと新たな人生のスタートが
演出できるのですから、
インテリアなんてむずかしくないと思いませんか?
ただ、毎日シーンを作り出しているだけなのだと思います。



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No.017
2016年3月17日(木)


ほん
「ファーストクラスの英会話」荒井弥栄さん著


「ファーストクラス」
この言葉に私は弱い方です。
きっとあなたさまも弱くはございませんか?

著書も多い有名な方ですし、平成22年、2010年の初版なので
すでにご存じの方も多いと思います。

元、JALのCAでいらっしゃった荒井弥栄さんの書かれた
英会話本はとにかく楽しい読み物です。





私たちはお部屋や特に寝室を作るためのご相談が多く、
その場合はまずはその方を知ることから始まります。
当然、初対面から
プライベートなことをお聞きする必要が出てきます。
しかし、
なかなかこちらからご職業をお伺いすることはできません。
デスクワークか否かくらいはなんとなくお伺いできても、
お客さまから話されない限り、それ以上知ることができないこともよくあります。

世の中にはほんとうに!いろんな職業があります。
時には、
10数年お付き合いをしてやっとわかったということもよくあります。

だからご相談をお受けする度、どう切り出したらいいのか?
ずっとここまま聞かずに進めるべきかどうか、とても迷います。

お仕事の内容によってインテリアの進め方も変わってきます。
私事で言えば平日は朝日を浴びる東の部屋で白いカーテン越しに
朝日を感じながら目覚めるのが好きです。
しかし、
昼夜逆転の生活をなさっておられる方もおいでです。
となると、カーテンは遮光にして昼間も真っ暗にしたほうがいいのです。
反対に、
とてもハードな仕事でとにかく熟睡したい、癒されたいと願っておられても、
朝に弱く、かつ、早起きしなくてはならない方に
遮光のカーテンはおすすめできません。
目が覚めず、遅刻するかもしれないという懸念は大だからです。
(中には学生時代、試験に遅刻したというの方もおいででした。)
そのように必要とはいえ、
「単に」職業を尋ねるという言葉にすれば簡単なことでも、
実はとても難しいことです。

なのに、英語となると、母国語ではないという甘えもあり、いきなり、
”What is your job?"と聞いたとしたら、
「仕事、何してるの?」と
こんな恐ろしくぶしつけな言い方をしてしまうことになるということです。

それをファーストクラスのレベルならどう切り出したらいいのか、
ビジネスクラスのレベル(会話の親しみのレベルにおいて)ならと、
わかりやすく解説されているのがこの本です。

日本語だと神経を使って会話を進めているのに、
知らないが故に、「大胆不敵な人」にならないためにも
「ファーストクラスの英会話」は必要だと思いました。
そして日本語をあらためて見直すきかっけにもなりました。





私は普段自転車によく乗り、自転車で通勤しています。
15分の道のりに信号は7つ、8つあります。
そこで6つの信号に1分間引っかかることはふつうです。
その時、
トートバッグからすっとこの本を出して1フレーズか2フレーズを
暗唱するようにしています。
毎日自転車に乗ったとして、1日6分X30日としたら、180分。
月に3時間、ファーストクラスのCAになった気分で楽して
勉強ができるのです。たった、¥552+税で!


赤信号は素敵な時です。


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No.016
2016年3月16日(水)


ほん

「ニナ・キャンベルの本」



ニナ・キャンベルというデザイナーを知ったのは
今からおよそ12年ほど前です。


それはダンシング・ローズという生地とクロスでした。
衝撃的な出会いでした。




                   電子書籍「Bedroom, My Resort」の画像より

”踊るバラ”に心臓をわしづかみにされ、
予定していたわけではないのですが、
数週間考え続けて、
白いビニールクロスの廊下の壁を張り替えることにしました。

柄の大きさは自分の顔ほどもあり、
こんなに大きな柄を廊下に貼るのかとかいう迷いは全然なく、
当然のように廊下に貼りたいと思いました。





以来、ニナ・キャンベルのファンになりました。
ほかにも彼女の本は持っているのですが、
なにしろ、サイン本なので、大事にしております。
偶然、来日された時に購入できた本です。





この本はカバーを外して、
裸にした時、存在感があります。
ロイヤルブルーの布張りで、シルバーの文字でタイトルが印字されています。




『NINA CAMPBELLE ELEMENTS OF DESIGN』

尊敬するデザイナーです。



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No.015
2016年3月15日(火)



こと

「はらり*夢一夜」


「さくらのフレグランスブーケをハンカチに包んでお持ちしました」

「あらあら、そんなお気遣いを」

「実は、ある歌を.歌いながら、差し上げたくて、
恥ずかしながら、...よろしいでしょうか?」

「ええ、もちろんです」



「♪素肌に片袖通しただけで 





色とりどり 





脱ぎ散らかした 





床に広がる





絹の海





着てゆく服がまだ決まらない 





苛立たしさに唇かんで





私ほんのり なみだぐむ」




「あらまあ、はらりとね~粋ですこと...」




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No.014
2016年3月14日(月)


もの

「栞とリボン」



「一事が万事」という言葉が好きです。
あまり、いい意味で使わないのにとお思いでしょうか?
「一事が万事」の後には否定の言葉が続くのが一般的な用法だと思います。
そこで、
インテリアショップの仕事の中でその例を挙げて理由を解説させていただきます。

これは、私の下手なイラストを印刷して作った栞です。
正方形の先端部分の中心に丸いパンチの穴が開いた状態で
印刷会社の営業さんが持ってこられます。

そこにスタッフが6㎜のリボンを通して栞として完成させます。
幼稚園生にもできるくらいの簡単な作業です。

絵柄に合わせてどの色のリボンにするかを決めるくらいのものです。
しかし、どんな小さな仕事にも落とし穴はあるように、
こんな小さな作業にも落とし穴があるのです。
その落とし穴とは、
1.リボンを二つ折にして差し込む方向
2.リボンの長さ





問題は、「2.リボンの長さ」です。
3つの栞を寝せてみたら、どこがどう違うかわかりませんが、





立ててみると歴然とします。
右のピンクのリボンは他の2つより5cm長いのです。
長すぎるとリボンは垂れてしまい、美しくありません。
しかし、短すぎると次第に外れてしまいます。

試行錯誤の末、




「今は」長さ16cmで落ち着いています。
カウンターに現物の長さにカットしたリボンを
セロハンテープで張り付けています。
暇を見つけてカウンターで作るため、これが一番便利なのです。

「神は細部に宿る」なんて、大げさなことではありませんが、
インテリアショップの仕事は美とバランスを考える仕事。
だから、
「一事が万事」こんな感じなのです。


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No.013
2016年3月13日(日)


こと

「小部屋」


家にいろんな用途の部屋があるように、
私共インテリアショップにもいろんな用途の部屋があります。

ベッドリネンの棚と香りの棚の突き当りに、
鏡のあるドアがあります。
「ここはなんだろう?」と初めての方はお思いになられるようです。





開けていいものか、悪いのか?
そんなドアは開けたくなるものです。
それでは、おそるおそる開けてみましょう。





中はピンクとアイボリーのストライプと、小さなバラ柄のクロスが
貼られた小さな部屋。
壁にはアートフレーム。いい香りでいっぱいです。

そしてゴールドのフックが数か所。





ああ、ここは、「フィッティングルーム」でした。

今はベッドリネンのコーナーですが、
以前はパジャマコーナーだったため、
ちょっと妙な場所にひそかにある小部屋です。

意外に落ち着くため、お化粧室にしたらいいかもしれません。



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No.012
2016年3月12日(土)


こと

「リサコラムイラストの下絵」


快適とは正反対の状態はどんなときですか?

私の場合は、リサコラムのイラストの下絵描きをしているときが、
もっともその感覚を感じる時です。

好きなイラストを心の赴くままに描く時とはまるで違って、
数日間にわたる細切れの時間を集めて描き続ける間、
とてもプレッシャーを感じます。

今週は何を描こうか、今まで描いたことのない絵を、
正確に、工夫を凝らして描きたい。
でも、時間がない、難しい。
これに色塗り、そして文章が加わるのですが、
どんな文章をこの絵に乗せるのかは、下絵と格闘している段階では
まるで、おみくじを引く前の気分と同じです。
まさに五里霧中です。





そんな気分をできるだけ「快」に向けるため、
実はいつもロビン・シャーマのYouTubeをイヤホンで聞きながら
描いているのです。

「自分のリミットというものは
難しいことをすればするほど
先に先へとどんどん伸びてゆく」というようなことを
オリンピックアスリートを例に挙げながら、
もちろん、もっとたくさんのことを、
心臓にダイレクトに響くような力強い声で、
伝えてくれるからです。





下絵を終えたら、刷毛で細かなごみを掃除し、
定規3本、分度器は洗剤をつけて洗い、
計算機、三角スケールはふきんで拭き上げ、
最後に机を拭き上げて終わります。

ロビンによれば何事も、
はじめは「五里霧中」
真ん中は「混沌」
最後、やり終えたときは「ゴージャス!」なのだそうです。

リサコラムももうすぐ連載500回になります。
やはり、「ゴージャス!」があるから続けているのだろうと思います。



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No.011
2016年3月11日(金)

ほん

「真似のできない仕事術」ブルータス合本


これは名前付きの専用プラスチックケースに入った、
自称、「プラ本」です。
もちろん、私自身が名前を貼ってプラスチックケースに入れたのですが。

ここまで大事にしている理由は、
真似のできない仕事術をお持ちの27人(社)+62人の偉業の裏に
隠された技の数々が「惜し気もなく」披露されているからです。





一例で、
安藤忠雄建築事務所
●メール禁止
●筆記用具は自分で買う。
●事務所の上下階の移動はハシゴ
●出張中の安藤に連絡してはいけない。
●呼ばれて手帳とペンを持って駆けつける。(ハシゴで)
などなど、厳しいルールがずらり。





その他、松浦弥太郎さん、サムライ(佐藤可土和さん)、
東京糸井重里事務所など。





巻末がまたまた痛快!
+62人の名刺状のカードがづらり。

そこにはひとりひとりのスローガン(名言)のようなものと
その裏に著書(関連図書)が書かれています。
さらに切り取って、ファイリングできるように丸いパンチ用の穴まで
付けられています。

真似のできない仕事術そのもののアイデアに、
さすが、「ブルータス、お前もか!」と思った次第です。

たとえば、

レオナルド・ダ・ヴィンチ「自分で自分の推薦状を書く。」
星新一「締め切りの数日前には終わらせる。」
リチャード・ブランソン「来客中、ずっと電話を鳴りっぱなしにする」
バラク・オバマ大統領「自分の意見は隠しておく」

一度、他のスタッフに軽く紹介しましたが、
あまり興味を持たれなかったのを幸いに、
ひそかに自分の意見として「隠し」持っているのです。



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No.010
2016年3月10日(木)

こと

「並べる」


インテリアショップには
「ディスプレイ」という、「こと」があります。

ディスプレイというと難しいように思えますが、
行為としては、「並べる」ということですね。

四角い箱、細長い箱、筒、ビン、紙、布,etc.
いろんなものをいろんな方法で並べて美しく見せる、
ただそれだけのことです。
これでなくてはという法則はありません。





香り物のようにフェイスで勝負のアイテムはどれも美形なので、
どう並べてもたいていは美しく見えます。

まっすぐ並べる、少しだけずらす、
色でくくる、形でくくる、
いろんな方法を試してみて、どれが「ぐっとくるか?」
「ぐっとくる」に法則はありません。





パジャマも同じ形が揃っていれば、
ハンガーをそろえるだけで美しく見えます。
色の順番で悩んだら、
「おいしく見える」「食べたくなる配置」で
並べてみるとうまくゆきます。

私たちのオリジナルのテイラーパジャマは
実はどう並べてもきれいに見えるように色を作り出しているのです。
それはどんな技法かと言いますと、
それは企業秘密です。



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No.009
2016年3月9日(水)

こと

「ぽんぽんと手袋」

夕方午後6時前後から「ポンポンタイム」が始まります。
このポンポンタイムとは店内の掃除の時間です。

店内の主だった清掃は翌朝清掃業者さんにやって頂きますので、
スタッフはこのポンポンと手袋で棚、商品の隙間、POPケースの裏まで
念入りに優しくなでてゆくのです。





約65坪の広さがありますので、
総出で約30分ほどかかります。




しかし、30分後、白い手袋ときれいなブルーのふわふわの刷毛のような
ハイテクはたきは ベッドリネンコーナーをポンポンしただけでこのように
薄黒く変化します。





毎日やってもこの通り。
だから、毎日「やさしくなで」ています。

「ふき掃除」=「やさしくなでる」

だから、苦痛なことなど全然ないと思います。
私はデスクワークが多いので、ちょうどエクササイズタイムでもあるのです。



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No. 008
2016年3月8日(火)

もの

「ゴールドの取っ手」



「インテリアは清潔から始まる」
この言葉を2006年に出版した
拙著、「シンプル&ラグジュアリーに暮らす」の中の
巻末の3色擦りページに書きましたが、
実はかなり力を入れて主張したかったことの一つです。

それまで、インテリア雑誌の部屋の写真に
清潔感が感じられないと思ったことがよくありました。

生活感が出過ぎていて、
まだ、クッションに人の温かさが残っているような気がして、
それはそれで芸術の一つのとらえ方だと思いますが、
正直「きもちが悪い」と感じることがよくありました。

インテリアに必要なものは、まず、清潔であって、
そこからしか始まらないと
私は思います。

しかし、清潔=新品ではまたないのです。
昨日作ったばかりのベッドルームでも
一日で汚くすることはできますから。





これは、マダム・ワトソンで25周年を迎えたドアです。
元は玄関ドアでした。2つあった内のひとつです。
残りひとつは処分され、取っ手は裏通り玄関で生きています。

数年前、ドアも塗り替えられてまるで新品のようです。
毎日磨いている真鍮の取っ手も25年とは思えない輝きを放っています。

メンテナンスをすれば、いろんなものは長く
美しく清潔な輝きを放つものですね。





白とゴールドの清潔感をさらに引き立てるため、
このオフィスのクロスは紺、デスクも白です。

「清潔にした場所にインパクトを与えるとインテリアになる」
そう思われませんか?



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No. 007
2016年3月7日(月)


こと

「ホワイトディの贈り物製作中」



好きな「こと」のひとつに拙著「シンプル&ラグジュアリーに暮らす」に
イラストを描いてお送りすること。
これがあります。





その作業の手順ですが、
まずは、カバーを全部はがして、(もちろん傷がつかないようにです。)
交互に並べて偏らないようにした上でビニール袋に入れ、保存します。

次に私が鉛筆で裏表紙に下手なイラストを描き入れ、
「ペン入れ」をします。(なんて、えらそうなんでしょう!漫画家さん用語を
一度使ってみたかったのです。)

次に消しゴムで全部下書きを消します。
今の状態がこれです。

それにこれから水彩絵具や色鉛筆で色を入れてゆくのです。
それができたら、カバーをかけ、その上にブックカバーをかけます。
次にリボンをかけてパシーマふきんとともに
今回は手提げ袋に入れて口の部分にもリボンをつけて発送します。

大した作業ではないのですが、こんなたのしい作業はありませんね。
今回はまとめて16冊のご注文ですが、もちろん全部違う絵を描きいれました。






ホワイトディ用のご注文だから、特にキュートな絵にしたつもりです。

もらえる方がうらやましい。そして、贈る方もうらやましい。
そんなにおモテになるのですから。

さらに、さらにおモテになられますように、
さあ、明日からわくわくしながら色塗り開始です。



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No. 006
2016年3月6日(日)


ほん

「さだ語録」さだまさしさん著



「さだ語録」とは、シンガーソングライター、
作家、映画監督、俳優..とさまざまは肩書きをつけて呼ばれる
さだまさしさんの本です。

2006年の元日より既に10年も続く、「今夜も生でさだまさし」(NHK)という
生放送の番組を偶然見つけて以来、大ファンになりました。

真夜中からの2時間ほどの番組が終わると、午前2時過ぎなのに
もう眠る気になれないほど、爽快な気分になるのです。
 軽妙でどんなことでも堂々と言ってのけられるユーモラスで潔いトークは絶品です。

そんな語録を丁寧に集めた一冊は、セブンイレブンで買いました。
コンビニで売っている本の数は少ないのですが、
どの本も買って損はなくコスパは非常に高いと思います。





「ありがとう」「ご苦労様」からやり直せないか

ミスにばかり目がゆくと、人は人をほめなくなり、
ほめられないから、人は感謝しなくなり、
感謝しなくなるから、当然「ありがとう」が言えなくなる。

考えてみれば当然なのに、目から鱗が落ちる発想。





「子供という生き物はどんなときでも
息を殺して親の心遣いを気にしている」

この観察眼はおじさんの観察眼ではないと思いました。





「二度と戦争をしないためには
前の戦争が何故起きたかをきちんと知ること」

「大声で言えないなら、自分が言ってやるよ」という日本人代表の名言。





この本をスタッフのKに貸しましたら、礼儀にのっとり、
ブックカバーをかけて丁寧に返されました。

しかし、電車の中で読むなら、どうどうと表紙を見せて読んでこその
本ではないかなと思います。

そして「まえがきにかえて」をぜひ飛ばさずに。
まえがきが面白い本で面白くない本は絶対にないと思っています。


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N0.005
2016年3月5日

ほん

「ファッションデザイン画」高村是州さん著


「そこまでしなくても、いいのに~」とちょっと呆れ顔で
言われることはありますか?
きっとありますよね。

私も子供の頃からよく言われてきました。
そこには、「そんなことしても誰も見やしない。余計な努力よ」と
半分、疎まれ気味な意味が含まれています。





私の大事な教科書に、
「ファッションデザイン画ービギナーズ超速マスター」という大きな本があります。
何が書かれているかと言いますと、





人体の構造から、ボディの描き方、
顔、表情の作り方がミリ単位の細やかさで解説されている本です。
そして最後はこの一冊でファッションデザイナーがやっている
モードのデザイン画が描けるようになるという、
珠玉の一冊です。

「これをマスターすれば、シャネルや、イヴ・サンローランみたいな
オートクチュールのデザイナーと同じことができる?」
私は書店でどきどきしながら¥2,500というとてもコスパのある
本を握りしめたことを覚えています。
今からすでに7,8年も前のことです。

以来、インテリアのプランニングにお客さまの似顔絵を
添えるために、重たい本を引っ張りだして来ては、
被服科の学生になった気分で線を引いているのです。





この足長の女性の絵は今日、2016年3月5日に他のスタッフが提案する
プランニング用に、お客様を真似て描いた私のへたな絵です。

もちろん、ファッションの提案ではありません。
カーテンと、シェードの提案の脇に小さく添えるためです。


「そこまでしなくても、いいのに~」と、
できれば、にこにこされながら言われたらいいなと
内心は、思いながら。


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No.004
2016年3月4日


もの

ふきんと相手



経済学では、結婚は「等価交換」のひとつだそうです。
 自分と相手が等価ということでしょうか。


そんな「等価交換」のもの一つにわたしは
「ふきん」をあげたいと思います。

わたしの好きなふきんは「パシーマのふきん」です。
きっとご存じの方も多いと思います。

綿を幾層にも重ねた手になじみやすい、これ以上はない
最高のふきんだと思っています。
きっと子供の頃から使っているはずです。





これを引出などにたくさんスタンバイさせて置き、

そして、いよいよ、新品をデビューさせるときは
セロファンを取り、衛生処理されていますので、
そのまますぐに洗ったばかりの食器をふき、グラスを磨き、
先ほど拭いたばかりであってもまたキッチンカウンターを拭き、
ダイニングテーブルを拭き、
そして熱湯消毒して干したら、また翌日からそれを繰り返し、
だんだんとくたびれて来たら、
テーブル拭き、ガラス磨き専用から→床専門へと変わります。
最後は手で触りたくない、虫の死骸やカビその他を
さっと拭き去る部分用に。





最後は穴ぼこだらけになってバケツの淵から
ふきんもろともごみ箱へと転落です。

新品の時にロイヤル・コペンハーゲンやバカラのグラスを拭いても
虫の死骸やカビなどは拭くことがないように、

穴ぼこだらけになってロイヤル・コペンハーゲンはありえないでしょう。
ふきんも拭く相手を選んでいる、
つまり、「等価交換」ということではないでしょうか?



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No.004
2016年3月3日


ほん

生地の本



生地はお好きですか?
 カーテンやクッションなどのインテリアファブリックと呼ばれる生地でも
たくさんの種類があります。

カーテンの裏地に使う目立たない裏地から
遮光を兼ねた生地、UVカットするための生地、
部屋を華やかに演出する生地まで。
映画のように主役から脇役までいろんなテイストの役者が
揃っています。

特に海外の生地は「ブック」と呼ばれるかたちをしたものがあります。
あるテーマをもとに一つの「ほん」の形になっています。
大作もあれば、これ、ふつうの家で使えるかな?
というような、オートクチュール的なものもあり、
無地だけの脇役本もあります。

「生地サンプル」とは呼ばず、「ブック」とどうして呼ぶのだろう?
と最初は思っていました。
そして仕事を続けてゆくうちに、
めくって味わうから「ほん」と言うのだろうと思いました。

「この生地はこういう意図か~、なるほど」
「こう使うといいか、ああ使うといいか」と
めくるたびに驚きと感動と時に落胆もあるのです。

「生地を見せてもらっていいですか?」と
好きなブックをこころゆくまでじっと堪能されておられる方も多いです。
丸1日でも生地を見て遊べると言わる方も。





これは私が最近一目ぼれ生地。
コールファックスの数多い「ほん」の中の一冊です。

おひとりだけ共感してくださり、
お部屋に掛けたことがあります。

「私は好き。誰がなんと言おうとも」
その感覚で選ぶことをわたしはおすすめします。



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No.002
2016年3月2日


こと

万年筆


「なんで手紙を書くんですか?」

とちょっとあいまいな聞き方をされたら、
「え~?書きませんね~」と答える方が多いのではないでしょうか?
「なんで」の意味が、筆記用具を問うているとは
まったく思わない方もいるかもしれません。


私は「万年筆で書きます」。
仕事はパソコン作業が非常に多い中のですが、いやだからこそ、
礼状やお祝いなどの手紙文を好んで、結構書きます。
「万年筆」で。





誕生日にスタッフからもらった愛用の万年筆は、やはり別のスタッフからもらった
愛用のクロコ型押しの赤紫のケースから”やおら”出してきて、
自分のイラストが入った専用の便箋で、
少々儀式めいた気分で書き始めるものですから、
「この度は...」なんていう堅苦しいセリフから始めてしまいがちです。

万年筆という「もの」が繰り出す言葉はおよそ、
「感謝」「祝福」「ねぎらい」「謝罪」に分類されると思います。
「もの」が「こと」に変わるとき、
やはり「万年筆」がお似合いではないかと思うのです。



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No.001
2016年3月1日


ほん

「あなたにありがとう。」松浦弥太郎さん著



ある日、英会話の本の中に、こんな一文を見つけたのです。
”Keeping up my relationships on social networking services is a pain."
「SNSは人間関係が面倒だな。」

その他の例文は忘れても、この一文だけはしっかり頭にこびりついてしまったのです。
以来、SNSへの不参加を続けている私なのですが、

切り離させるものなら、切り離していたいこと、思い、そして人間関係を
無理に引き離さず、力まず、自然治癒力に任せるように
つきあってゆく。
そんな考え方をする方がいるのです。

『暮らしの手帖』編集長で書店を営む、松浦弥太郎さん。
ぶどうのつる編んだバッグを提げて早朝に出社なさる方。





思いの中に潜むダークマターを「ほら」と広げて見せてから、
ふろしきに包んで神棚にそっと置いておいてもらったような気がする本。
松浦弥太郎さん、「あなたにありがとう。」



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