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リサコラム


2016年5月1日~31日

私自身の好きなもの、こと、ほんを
マダム・ワトソンをとおして、つれづれに語りたいと思います。木村リサコ



No.0090
2016年5月29日(日)



No.0091
2016年5月30日(月)


No.0092
2016年5月31日(火)

こと
「美しい光をつくる」


こと
「カードを書く」
もの
「足つきグラス」


No.0086
2016年5月25日(水)


No.0087
2016年5月26日(木)
No.0088
2016年5月27日(金)
No.0089
2016年5月28日(土)

もの
「トリミングカタログ」



こと
「好きなことば」


こと
「部品」
ほん
「窓辺のほん」


No.0082
2016年5月21日(土)


No.0083
2016年5月22日(日)
No.0084
2016年5月23日(月)
No.0085
2016年5月24日(火)

こと
「モノグラム」


こと
「礼状」
ほん
「悲しみよ こんにちは」
ほん
「ブラームスはお好き」


No.0078
2016年5月17日(火)



No.0079
2016年5月18日(水)


No.0080
2016年5月19日(木)
No.0081
2016年5月20日(金)

ほん
「レトリック感覚」



こと
「ストライプを合わせる」



こと
「裾」


こと
「区別」




No.0074
2016年5月13日(金)


No.0075
2016年5月14日(土)
No.0076
2016年5月15日(日)
No.0077
2016年5月16日(月)

こと
「散歩」


もの
「階段と手すり」
もの
「前座の達人のお土産」
もの
「ある広告」


No.0070
2016年5月9日(月)



No.0071
2016年5月10日(火)

No.0072
2016年5月11日(水)
No.0073
2016年5月12日(木)

こと
「捨てる理由1」



こと
「捨てる理由2」



もの
「アクセサリー」



もの
「MONO」




No.0066
2016年5月5日(木)



No.0067
2016年5月6日(金)



No.0068
2016年5月7日(土)


No.0069
2016年5月8日(日)


こと
「子供の日と
ベッドメイク」



もの
「タオルと日々」


もの
「包んできたもの」


ほん
「日本の色」




No.0062
2016年5月1日(日)



No.0063
2016年5月2日(月)



No.0064
2016年5月3日(火)



No.0065
2016年5月4日(水)


こと
「プレゼンしたくなる
気分」


もの
「カレンダー」



こと
「あたためる」


こと
「パジャマ」


リサコラム「もの、こと、ほん」バックナンバー集

2016年4月1日~30日




2016年3月1日~31日








No.0092
2016年5月31日(火)



もの「足つきグラス」


バーカウンターの後ろに
後光を受けて
かっこよく並ぶグラス





地震のときどうなるだろうと
地震の時に思いました。
震度5ではショップも自宅のグラスも落ちませんでした。




とても不安定そうに見える足つきグラスは
実はとても考えられた安定感のある形なのだと
地震の時、思いました。

不安定に感じるのは、
きっと流しの中でするっと手をすり抜けて
落として割った経験からくるのかもと。

安定、不安定は見かけで判断はできないと
地震の時に痛感しました。


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No.0091
2016年5月30日(月)



こと「カードを書く」


卒業論文を
すべて「カード」に分類して、それをアイデア原稿にして
書きました。

それ以来、カードは好きなメモ方法です。
メモ帳は今一つ活用し使い切れておらず、
こちらの方が私には向いているようです。





時に手元にバラバラと散らばらせて、
じっと眺めてみたり、散文的ですが、
その断片からアイデアやテーマが出てくることもまれにあります。





ちなみに、
アップルの創始者のことを記したカード。
彼は自分自身を4つにシンプルに分類していました。

「ホーム、ビジネス、ポータブル、デスクトップ」





ジョブズ氏にならって、私はどう4つに分類できるだろうと
このカードを見ながら、常に思案しています。

ホーム、ビジネスは変わらずで、次にきっとリサコラムが来て、
ベッドルームが来て、語学か来て、翻訳が来て....
おっと、もう6つになってしまった...とか。



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No.0090
2016年5月29日(日)



こと「美しいひかりをつくる」


東南の日差しが差し込む明るい
インテリアのご相談コーナーです。

「こんにちは」

「こんにちは。いらっしゃいませ。
お待ちいたしておりました」





3mの高さのあるウインドウの前は交通量の多い大通りです。

「それでは、ちょっとロールスクリーンを
下げさせていただきますね...」





「少し暗くなりました?」
「そうですね」





「それでは、ここからロールスクリーンが
ブラインドに変身です」

「えっ!ロールスクリーンがブラインドに変わるの?」

「ええ、ご覧のとおり、下までおろすと、羽の角度を変えられるのです。
その手前にシースルーのレースカーテンを掛けますと...」

「ああ、美しい光ですね」

「ええ、そうでしょう!」

実は生地も女性も一番美しく見えるひかり"の演出なのです。


詳しくは店頭かお電話でお尋ねくださいますように。



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No.0089
2016年5月28日(土)



ぽつぽつぽつ
静かなリゾートのライブラリーの窓を
さっきからたたくものがあります。





Mはライブラリーの窓ごしに
ホリゾンタルプールを眺めていました。

「今日は泳げないですかね?」

ソーダ水を持ってやって来たライブラリーのスタッフにそっと尋ねました。

「はい?」
スタッフは意味が分からないという顔をしました。





ぽつぽつはぼつぼつとなり、そして、
ばたばたと太鼓をたたくような音をたてはじめました。

「今日は一日雨ですかね」Mは言い方を変えてみました。

「きっとそうでしょうね」
スタッフは涼しい顔で答えました。





ばたばたはざーざーに変わった。

「ここではぼたん雪の降る時以外はいつでも泳ぎます」
そう言うと、スタッフはにっこり笑いました。

「赤道でもぼたん雪が降るんですか?」

「いいえ」
スタッフはさらににっこり笑いました。


Fujie Textileの「Profile」という魅惑的な窓辺のほんは、実はカーテンのカタログですが、
まるで文字のない小説のような写真集です。

「アマオト」と「ボタンユキ」という名のレースカーテンを見ていたら
こんな物語を思ってしまいました。



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No.0088
2016年5月27日(金)



部品」という言葉を聞くと何やら
固いものを想像しますが、
私たちの部品にはこんなものもあります。





無数にあるインテリアの品名シールというオリジナルの部品です。

「オリジナルベッド”オードリー”」「掃出し窓レース」
「天蓋バランスカーテン」「ネックロール」「ネクタイ式タッセル」
「ホテル・センチメンタル」「羽毛ふとん」
「上段フラット」「下段ギャザー」
などと書かれた細いシールの集まりです。
こんなさまざまなシールがおさまっているのが、





「プランニング部品」というファイルです。





作成したプランニングボードの生地やイラストの中に説明として
貼ってゆくのです。

今回のこれはある産婦人科さんのお部屋のプラン。
オリジナルの刺繍でカーテン生地そのものから作成する予定です。

プランニングボードがなくては、
きちんとしたインテリアのプランはスタートしないので、
とても大事なものです。
お客様用と自分たち用と同じものを二つ作成します。

やっている時、「おかあさんといっしょ」を思い出します。
着せ替え人形に服を着せる時にシールのようなもので
張り付けたりしていたような...
これがプランニングボード作成の一番最後の楽しみなのです。



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No.0087
2016年5月26日(木)



こと
「好きな言葉」

拙著にイラストを入れる場合に、
いつも同じ言葉を書いてしまいます。

たびたび、違う言葉にしようと思っても、
いざ、書こうと思うとどうしても他の言葉を思いつきません。





イラストは大体、ベッドルームの絵なので、
「美しいベッドルーム」と「美しい」という形容詞を
付けるのですが、

「美しい人生」と結ぶ前に
もう一つ「美しい」何かが必要だと思うのです。
そこでまたしばらく考えるのですが、





やっぱり、99%
「美しい空気」と書いてしまうのです。



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No.0086
2016年5月25日(水)


もの

「トリミング」

ステキな響きだと思いませんか?





カーテンやクッション、いろんなものに付ける
魅惑のトリミング。
たくさんあるサンプルの中で
よくピンとくるのはこのブックです。





サンダーソンの その名も「トリミングス」
2冊セットなのですが、
まずはブックの外観デザインがおしゃれ。
立ち姿もすっとして、そしてスリム。
なのに、





開けば、デザインされたものも写真もハイセンス。
それもぐっとくるアングルで。





さらに開けば、4面鏡のように一気に見晴らせます。

平坦なものからふさふさしたもの、
ポムポムしたものまで
色ごとにきちんと整理されていて、、
想像力を掻き立てられるのです。

「想像力を掻き立てる」ものは混沌としたものではなく
整然と並んだもののように感じます。


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No.0085
2016年5月24日(火)

「ブラームスはお好き」

これもフランソワーズ・サガンの小説。
1958年の発表。
この年、フランスではシャルル・ド・ゴール空港と命名されている
そのシャルル・ド・ゴール氏が大統領に就任した年だそうです。
日本ではメートル法が施行されたそうです。
それまで尺とか寸だったのでしょうか?






そんな時代に
パリでは、なんて、おしゃれな雰囲気が漂っていたのでしょう!
鏡に映った影のある女性の雰囲気がよりは
ストーリーは清潔感があります。

インテリアデコレーションの仕事をするポールという男性の名前のような
女性のかっこよさが何とも言えずステキで
さらに、きっと中年太りな雰囲気のロジェとどう見てもこちらの方が
いいに決まっていると読者が思う美男子のシモンが
主な登場人物。

古き良きパリで直角三角形のような男女のストーリーが展開します。





ストーリーは恋愛小説ですが、
学生時代からずっと、手元にあり、
日本語訳を片手に原文で読み進めることの楽しさを知ったほんです。

そして、いつかは自分でも訳してみたいと思い続けて...
その日は到底やってきそうにありません。



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No.0084
2016年5月23日(月)


「悲しみよ こんにちは」

サガンの翻訳家と言えば、
朝吹登水子さん。


サガンの18歳のデビュー作で世界的ベストセラー小説が
美しい名訳により日本に紹介されてから
2016年でおよそ60年。

この本を
原文で読みたくてとフランス語を学んだという方も多いようです。





私もそのひとりでした。

18歳で印税360億円を手にしたら、
やはりその後の人生はおかしくなるだろうと想像はつきます。

しかし、サスペンスのようなストーリー展開を18歳の
少女が組立て、そしてそれを名文に仕上げたとは
とて想像ができません。

長年の愛読書です。
もちろん、不朽の名作。



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No.0083
2016年5月22日(日)

こと「礼状」

「拝啓
Rose様

五月晴れのお天気が続きます。
お元気でお過でしょうか?




過日はRose様のあたたかなメッセージの美しいお手紙を頂戴し、
とてもとてもうれしく思いました。





あの時は大したおもてしもできませんでしたのに、
あのようなご丁寧なお便りを下さり、
さすが、Rose様だわと実はわたくし、感動してしまったのですよ。





それなのに、ずっとお礼の返事をと思いながら、
こんなにも遅くなってしまってほんとうにごめんなさい。

それと申しますのも、恥ずかしながら手元にはがきがなかったのです。
言い訳にもなったものではございませんね。





そこで、Rose様のお好きそうな絵を入れたはがきを
まとめてたんと印刷しておきましたことよ。
ですから、これからはすぐに返事申し上げます。





これに懲りずに、またおたよりくださいますこと?
またお目にかかって、素敵な時間をご一緒出来ますことを楽しみに。

それではくれくぐれもご自愛くださいますように。

                               かしこ
2016年5月22日

                                Risaco



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No.0081
2016年5月21日(土)


こと「モノグラム」


Yとハートを組み合わせたこのモノグラム刺繍は
Yve Saint Laurentの新しいパリのブティックの
モノグラムではありません。





Yさまのオリジナルのモノグラム刺繍なのです。

このモノグラム刺繍でベッドスプレッドとヘッドボードカバーにキルティングをしました。
パールホワイトの生地に浮き上がる
シルバーのYがゴールドのハートのピアスを自慢しているような
シンプルで、大人の女のかわいさをもつこのモノグラム刺繍は間違いなく
世界にひとつです。





裏はペールピンクの生地に
同じく、シルバーホワイトにゴールドのハートですから、
リバーシブルで使えます。





「どんなモチーフがお好きですか?」と
Yさまに尋ねたら、
「私なら、絶対ハート!」と即答でした。
それならと、
「イニシャルとハートを組み合わせたデザインにしませんか?」と
モノグラムを何点か書いて選んでいただき、製作したものです。





一昔前なら、
モノグラムと言えば、有名なデザイナーのものでした。
そのモノグラムの刺繍、印字された服を着る、
バッグを持つことがステイタスだったのですが、
今は、
自分のモノグラムを作って自分だけの世界に遊ぶことが
最高のステイタスになりつつあります。

自然で当然なことだと感じています。
21世紀ですから。


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No.0081
2016年5月20日(金)


こと「区別」


「持ち物がなくなる」
「その物を探す」
これほど、時間をロスするものはない思います。

そして先人たちはそのロスタイムをどうやってなくすかを
色々と考えてきたのだろうと思います。





解決策:はっきりと名前を付ける。

社名の入った車は盗難に合わないという理由がよくわかります。
そこで、
セロハンテープの台にテプラシールで名前を貼りました。





電卓にも。
このRisacoの部分にはCANONと印字されていました。
これでやっと自分の電卓になりました。
触ればシールの痕跡がわかるので、
暗い場所でも区別がつきます。





予備のポータブルな照明にも
名前のシールをはれば、
デザインのようにも見えます。





誰かが持って行かないようにするために名前を付けるという行為は、
その「もの」に
持ち主の「愛着」という
「怨念」を込めていることではないかと思います。


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No.0080
2016年5月19日(木)


こと「裾」


廉価版の意味で「裾もの」などと
あまりいい意味で使われない「裾」ですが、


私たちはインテリアのあしらいとして、常に非常に執着があります。





白いテーブルクロスの先端に濃紺のトリミングをつけて
「裾を引きずる」ように作ることは余裕と優美さの演出。





刺繍がたくさん入ったレースカーテンの裾の多くは
伝統的なレースの技法である、「裾スカラップ」が多いです。





時には、そのスカラップをカーテンのトップバランスに
使うこともあります。
裾がトップに格上げです。





落ち着きを持たせたい厚手の透けにくいレースには
「裾三巻き」で仕上げます。





こちらのベッドの足回りには3種類の裾が重なります。

1段目はベッドスプレッドの「半円のスカラップの裾」
2段目はベッドスカートの上段の「三巻きすくい縫いの裾」
そして3段目に見えるッドスカートの2段目は、「二重(ふたえ)折の裾」
裾のレースが2重になって縫い目が見えないようになっています。





「半円のスカラップの裾」は
ロック糸の色を吟味してロックミシンをかけています。





「三巻きすくい縫いの裾」の
「すくい縫い」は表に縫い目を出さない「まつり縫い」です。
生地よってはこの縫い方ができるもの、できないものがあります。

カーテン、ベッドスカート、テーブルクロスなど
さまざまなファブリックインテリアは
実は「裾」が「要」なのどす。

「裾」とは、もうひとつの「先端」という意味ですね。


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No.0079
2016年5月18日(水)


こと「ストライプを合わせる」


カーテン生地に定番なのが、
「ストライプ」です。
プリント、織り柄、刺繍などストライプの表現方法は
色々あります。

そのパターンが多い理由は、
「窓を縦長に見せられる、すきっとかっこよく見せられる」
よって、
狭い部屋は特に広がりを感じさせられる。

身長を高く、細く見せる服と同じ効果があります。





ストライプだけでは
ありきたりだから、もっとオリジナリティも出したい!ときに、
たとえば、
ギャザーを寄せたフリルタイプのフリンジをつけると
いきなり、コケティッシュなムードが出ます。





夏用のカーテンにブルー、グリーン系のストライプの細いものと
太いものを合わせると
どちらもチャームポイントが強調されて
サプライズ的なイメージが作れます。





カーテンとクッション、カーテンとシェードなどに
大胆な色&柄の生地を選んだら、
その一部にストライプを組み合わせてみたり、





思い切り太目のストライプを選んでじゃらじゃらとアクセサリーを
付けますと、
どんな風に見えるかと言いますと、

「リッチな感じ」

そんな恰好をしたセレブな方をイメージするとよ~くわかります。


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No.0078
2016年5月17日(火)


ほん「レトリック感覚」


私は、ある日、
日本語のできる外国人の友人からの電話を取った。

ちょうど絵を描き終えて
数本の絵筆をさしたガラスのコップと絵具を洗う器を手に持っていた。
彼女は
日本に来て半年程だったが
数字もきちんと言えるようで
ずいぶん日本語が上手になりましたねと言った。
しかし、そのうちどうも話がちぐはぐな展開になってきた。





私は理解に苦しみながら
何気なく手元にあるほんを開いた。
そして適当にページを開いていた。
その内、水入れの瓶に筆入れの瓶を置いてその中にほんを立てながら
聞いていると、どうにもほんが立たず、
また手元にある電卓でほんを押さえた。

期せずして私のデスクの上には彼女の話のように
ちぐはぐで面白いアートのようなものができていた。





そうして20分も経って、私は彼女の話のどこがおかしいか、
やっとわかった。




彼女は
作家とサッカーを反対に憶えているようだった。
たまたま、私が開いていた本が
「レトリック感覚」というほんだった。

佐藤信夫著 講談社学術文庫

比喩のいろんな方法を例文を上げて詳しく解説されているほん。
言葉を使うことのむずかしさと面白さを体感できるほん。



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No.0077
2016年5月16日(月)


こと「ある広告」


ここは高級住宅地の中の見晴らしのいい場所にございます。
10段ほどの真新しい階段を上ったら、





そこに木の天蓋のついた場所がございます。
緑の季節には存分の緑を感じて頂くことができます。





さらに石垣のお宅の借景を背にゆったりと
リラックスしていただける木製のソファもございます。
なんと、ソファは天蓋つきでございます。
それも藤棚の!





初夏には薄紫を帯びた美しいかんざしの飾りのような
本物の藤を愛でながら、
アフタヌンティと洒落込むこともできるのです。
美しいとは言えないかもしれませんが、270度のパノラマも存分に
味わいながらでございます!





お席はおひとりかカップル用ひとつでございますため、
万一埋まっております場合は、
その下のお席もご用意いたしております。





しかも、時間は無制限で無料でございます。
誇大広告と思われる方はぜひ、ご訪問くださいますように。
平日は特にどなたも訪れられるこなく、
私「公園」もとても寂しくしておりますものですから。

場所はマダム・ワトソンから徒歩1分ほどの場所でございます。


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No.0076
2016年5月15日(日)



もの
 「前座の達人のお土産」



「ちょっと面白いからこのようかん食べてみて!」




「えっ?どうやって開けるのですか?」

見かけは手持ちの仕掛け花火のようです。
直径3cm程の筒には
「押し出し糸切り稲荷ようかん」と
おどろおどろしい文字が縦書きで並んでいます。

「一番上のふたを取ってみて!」



「そして下を押してみて。ぐいっと!」
「こうですか?」



ぐいっと押しますと、



押された分のようかんが上から出てきます。

「それにひもをくるっと回してカットするのよ!」
「こうですか?」
「そうそう!すぐにそこに口を持って行って!」




ということで、切れた直径3cmX高さ2cmほどの円柱のようかんを
言われるままにぱくっと頂きました。
佐賀県にある鹿島の「稲荷ようかん」は色々な賞を取っているほどの名物らしいです。

そしてひとしきり笑い転げてから、
Yさまのインテリアのご相談が始まりました。

手土産ご持参のYさまはいつもこのような調子でお話がスタートするのです。
すばらしい前座の達人に学ぶことは数知れずあります。



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No.0075
2016年5月14日(土)



もの
「階段と手すり」


そろそろ梅雨入りも話題に上る雨の多い5月。

マダム・ワトソンのある大池校区は小高い丘があります。

さて、雨降り、雨上がりの階段は、特に下りで
足元が心配になります。





ショップのすぐ裏手の結構長い階段です。
10年ほど前に補修工事があり、安全な階段になりましたが、
その際、手すりも金属の丸い手すりに変わりました。





そしてまたすぐ近所に見つけた階段は、
7段ほどですが、2段になった手すりがついています。
身長さを考慮してでしょうか。
グリップもよさそうで、色もブラックでインテリア性もありです。





さらに急な階段。
つい最近整備されたようで真新しい雰囲気です。
手すりはシルバーのスチールです。
しかし、横から見ると、





波打っています。

私にはスカラップに見えました。
クリスマスにはリボンを巻き付けて
くぼんだ部分にはオーナメントを引っ掛けたらステキかもと
思いました。
しかし、実際はそんな目的ではないのは明らかです。

滑り台にして遊ぶ子供が今どきいるのかどうかわかりませんが、
滑り台はおろか、
手すりでスケートボードなんのアクロバッティックな
パフォーマンスなどは見せられそうににありません。
安全に勝る優先事項はありませんね。

しかし、いろんな「もの」は、いろいろすばらしい!



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No.0074
2016年5月13日(金)



こと
「散歩」



雨上がりの昼休み
お弁当を買いにゆきました。
徒歩で3分の道のりの間に
お城のような高い石垣と積んだお家があります。





そのがけ下にあまり気にも留められることなく、
毎年花を咲かせる木があります。
小さな花弁の無数の白い花が「たわわ」に咲き誇り、
きっと重たいだろうにごく細い細い枝が支えています。





近寄って香りを嗅いでみます。

これを馥郁というのか、清廉というのか、
甘さもほどほど、スペアミントキャンディのような
これこそ、まさにリゾートの香り、
ジャスミンなのでしょうか?





あの香りをまた嗅ぎたいを思っていたら、
なあんだ、徒歩30秒のところにリゾートの香りはありました。


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No.0073
2016年5月12日(木)



もの
「MONO」



さあ、MONOさん、
組体操の時間ですよ~





集まってください!





ハイ。
それでは10+4+3の吹き流しです。





お次は、10+4+2+1の飛鳥の石舞台です。





ここからアクロバットに入ります。
マヤのピラミッドです。





さてクライマックスは
スフィンクスのピラミッドです。





あ~、大変、崩れました。





みなさん、おしまいです。
消しゴム入れに戻ってください~!


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No.0072
2016年5月11日(水)



もの
「アクセサリー」



ステキなプレゼントをたくさんいただきました。





袋いっぱいに。
これはチョコレート菓子?
キャンディ?





いえ、いえ、実は、 カーテンのメーカーさまよりいただきました、
まるでお菓子のようなかわいさの
アクセサリーの見本なのです。





サンダーソンのプリーツが寄ったブルーグリーンのトリムは
さらに下の方に
アイボリーとベージュの細い線が入っている魅惑的な配色です。

リボンに最初からプリーツが寄せられているので、便利そう?
でも、 便利だけで使うものでもなさそうです。





インテリアのアクセサリーは、
なくてもいいけれど、あればインテリアをさらに魅力をアップ
いえ、時にはセンスダウンさせられる時もあるから
難しいものです。

ピアスや指輪やネックレスと同じで
付け方でそのもののセンスが問われるとても怖いものでもあるのです。


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No.0071
2016年5月10日(火)



こと
「捨てる理由2」


宝石店や雑貨店のショーケースの中で
数字だけを組み合わせたかっこいい値札を見たことはありませんか?

私共のショップにもあります。




大きさもいろいろ、金文字、白文字など数種類もっています。




構造は、¥マークと0から9までの数字が、小さなものには小指より小さな文字盤に
白い数字で刻印されています。
それをひとつひとつ組み合わせて数字の値札を作ります。



問題は、0には2種類あることです。
一つは凸、一つは凹です。
そのため、最後に0がつく場合は凹の0を使い、
中間は凸の0を使います。
反対には使えません。




先に問題と言いましたのは、
圧倒的に中間に「0」がつく価格が多いのに、常に凸の「0」が足りなく
最後に使う凸の「0」があまることです。
さて、どうするかと言いますと、
およそ、3㎜の台形のチップにも両面テープを張り付けて
その不足部分の凸の「0」を凹の「0」で補うのです。
その際、最後から2番目の凸の「0」の突起をカッターで
カットする必要があります。
¥12,0000の最後の「0」が若干ずれていることでその作業の跡がわかります。
まるで外科手術をしているようです。





さあ、15マスに区切られた専用のケースからピンセットを使って
一つ一つ組み立てる作業を永遠に続けることになるのです。

「とても効率が悪くてやっていられない。
別の表示方法にしよう!その時間をもっと実のあることに充てよう!」
と思った時が止める時、そして捨てる時でした。
すでに止めてから15年程経っていました。
棚に残っていたので、箱ごと処分することになりました。



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No.0070
2016年5月9日(月)



こと
「捨てる理由1」



誕生日、結婚式に欠かせないもの指輪、
時計などの貴金属。





それはこんな「ぱかっ」と開く美しい手張りの箱に入っています。
きっと昔は日本に職人さんがいらして、
一つ一つ手作りをされていたのだと思います。

今は生産をアジアに移しているのかもしれませんが、
とにかく、プレゼントの時計や指輪には
この「ぱかっと開く美箱」が必要なのです。





この端正な作りに箱は開く人にわくわく感を与えます。
シャンパンを抜く時のあの「パン!」という瞬間の
驚きと幸福感に似ています。
だから、一気に「ぱかっ」と開くようにできているのかなと思います。





ネックレスも同じです。
細い布張りの箱です。細いから華奢でますます美しいです。





ネックレスをそっと留め金から外した後、
箱はさて、どうします?
最初の数回はまた箱に戻すのかもしれませんが、
後は宝石箱などに保管するなどの保管方法になると思います。

もちろん時計も毎回、箱にしまう方はいらっしゃらないでしょう。





指輪、時計などのプレゼントの箱はシャンパンの栓と同じだと思います。

高価なワインやシャンパンの栓をコレクションなさる方のように
箱のコレクションが目的である以外は、

シャンペンを味わったあと栓は捨ててしまうように、
プレゼントの時計や指輪やネックレスの箱も
「栓」だと思って歯切れよく捨ててしまって、
肝心の中身を堪能しませんか?

コレクションのつもりでないコレクションに煩わせられる前に。


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No.0069
2016年5月8日(日)



ほん
「日本の色」


つるんとして光沢が素晴らしいこのサテンの生地は
フランス製です。

ぞれぞれにとても面白い名前がつけられています。
さて、今日はその色を日本の伝統色で紐解いてみようと思っております。





フランス語で「碧い憂鬱」と名付けられた
緑と青が混じったような色は
「日本の色」では、「みずあさぎ」「水浅葱」に近いようです。
この色、「水浅葱」は、
江戸後期の染色資料の一つに甕(かめ)覗(のぞき)
または覗き色とも書いてあるとのこと。
これは、藍が甕の中を覗いただけの色という意味で、
つまり、藍の一番薄い色になるとのこと。
「覗き色」とは面白い色の表現です。





「ろこうちゃ」「炉考茶」
この色には素敵なストーリーがありました。

江戸時代の女形の人気役者に由来するそうです。
その女形の瀬川菊之杖の屋号を濵村屋、俳名を「路考」と言ったそうですが、
容姿端麗、江戸で大人気を博しそうなのです。
その路考が身に着けるものはなんでも流行り、
路考髷、路考茶、路考櫛と、そして、炉考茶と呼ばれるようになったとのこと。
31年の美しい人生は、永遠に色に残ったのです。





こちらは少し明るく写っていますが、「くろつるばみ」「黒橡」
チャコールグレーに似た色だと思います。
橡(つるばみ)とはどんぐりの古名だそうです。
古代では、身分の低い人が身に着けた色だったのが、
一転して、一条天皇の時代の
「枕草子」、「源氏物語」にこの黒橡の袍(ほう)が出てくようになったのは、
高官の朝服を飾る、権威の象徴と変わったからだとか。
今でも、あらたまった時には黒を着るのは一条天皇の時代から
続いているということでしょうか。





そして、「うぐいすいろ」「おいみどり」

渋い茶が粋とされた江戸時代から登場したオリーブ色が
うぐいす色。
そして、老緑は若緑の対語。老緑に美を求めるなら、
達観した諦念のような「侘び」の美ととらえるとよいとのこと。

緑とは本来、みどりご(緑子)というように、瑞々しいから派生しているそうで、
若緑というのは、若い瑞々しい色となり、
いささか形容過剰と筆者は表現されています。

インテリアで好まれるのは、うぐいすいろでもなく、
若緑でもなく、間違いなく、老緑なのです。




フランスの色を日本の色と見比べてみると、
日本の昔の方がもっとたくさんの色を普段の暮らしに使っていたことがわかります。





読めば読むほど、面白いこのほん、「日本の色」は
京都のご出身のChiyokoさまから9年前に頂いたほんです。
お名前からもしとやかな雰囲気が忍ばれます。

大事にいつも手元に置いて楽しんでいる大好きなほんです。


「日本の色」福田邦夫著 主婦の友社

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No.0068
2016年5月7日(土)



もの
「包んできたもの」

私たち、インテリアショップでもいろんなものを包みます。
包む相手もいろいろで
包むものもいろいろです。





今日、ちりめんの風呂敷に包んで家から持ってきたものは、





ジャカールのハーブグリーンの麻ナプキンに包まれたランチです。
そして、白いものは同じジャカールの白い麻ナプキン
その下に見えているのは、
NHKラジオ講座の「まいにちフランス語」
朝の番組と昼の番組がありますので、
運よくランチタイムに当たれば、昼すぎにパソコンで聞けます。
時間が合わなければ、
好きな語学なので、読むだけでも楽しい時間です。





料理には全然自信がないので、
恥ずかしながら、
今日のランチは私の手作りのサンドイッチ、産直のオレンジ、
ヨーグルト、コーヒー。

お弁当を持ってくる時にも活躍するのが、
麻のナプキンです。

麻のナプキンは口をティッシュでふくより
優雅な気分で食事ができる、それだけではありません。
何よりエコで、10年は平気で持つのが麻の強みです。

ということで今日包んできたのは、
ランチと大好きな麻のナプキンとNHKのラジオ講座のテキストでした。


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No.0067
2016年5月6日(金)こどもの日



もの
「タオルと日々」


最近、大好きなタオルの乾燥に
時間がかかるようになって困っておりました。
そこで休みの日に洗濯機の中の「わたぼこり受け」をはずして、
懐中電灯でパイプの中を覗いて見ました。

すると、パイプの中になぜか大量に綿ほこりが付着していたのです。
それを1時間かけて針金でひっぱり出し、菜箸で引き抜き、
さらに、掃除機とガムテープでパイプをきれいにしました。
とてもやりにくい作業なので、本来は専門の方に依頼すべきかもしれないのですが、
どうしても自分でやってみたかったのです。





すると、乾燥時間が劇的に早くなりました。
貯まったタオルの洗濯物も一気になくなり、身も心も軽やかになりました。

その時、
いかに私自身がふかふかのタオルに包まれることが好きか、
それにエネルギーを注ぎたいのか、
そして自宅のタオルクローゼットに
たっぷり並んでいることが喜びのひとつであるのかを改めて実感いたしました。





洗濯の大変さを考えて、
普段は大きなバスタオルはなるべく使わないと言われる方も多いのですが、
時に大きなふかふかのタオルにくるまったら、
それだけで人は大いなる幸せ感を実感できます。

ゴールでマラソンランナーがタオルに包まれる時の
あの依存心たっぷりの表情を思い浮かべるとわかります。
もしもそれが小さな浴用のタオルであれば
あのような表情が生まれるでしょうか?

人間は「ふかふかの大きなものに包み込まれる」ことに弱い生き物ですね。





洗濯機の乾燥が見事に復活を遂げてから、
寝ている間にタオルを洗濯をしてふかふかに乾かしてくれる
洗濯機にあらためて感謝いたしました。
そしてそれを発明して製品化して下さった人々にも。

「もの」の向こうには必ず人がいるから
「もの」を言わない「もの」に素直に感謝する気持ちになれるのですね。


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No.0066
2016年5月5日(木)こどもの日



子供の日とベッドメイク」

欧米の家庭では、
子供の頃からきちんとベッドメイキングを教え、厳格にしつける
ことを知ったのは、小学生の頃読んだ
孤児院の話の「足長おじさん」だったと思います。





ストーリーは全然覚えていないのですが、
監督官が検査に来る日の朝の下りだけは
いまでも覚えています。
それは、孤児院で年長の主人公ジュディが
全部のベッドのシーツが1本のしわもないようにきちんと整得えなくてはならない、
さもないと監督官に大変に怒られる。
だからその日は早朝からジュディは憂鬱になるという部分です。
それ以来、ベッドメイクに目覚めました。





ホテルのメイキングが今の家庭でふつうにやっているような
羽毛などのおふとんをカバーで包むやり方に変わってから、
ベッドスプレッドを使わないホテルも増えてきましたが、
やはり、スイートの部屋やクラシカルな最高級ホテルのメイキングには
その上にさらにベッドスプレッドが掛けられています。
実は、
高級ホテルのベッドメイクに見えるポイントは
2つ重ねた枕を際立たせている枕と枕の間に
くいっと入ったベッドスプレッドなのです。





お分かりでしょうか?
この2段に折りこんだベッドスプレッドがその高級感を
見せつける技なのです。

やり方は「シンプル&ラグジュアリーに暮らす」にも、これまでの
「リサコラムの部屋」にも数々お見せしております通りです。

でもまた、いつか、「リサコラムの部屋」のページでお見せします。
美しいベッドのしつらえを維持する、モチベーションUPのために。


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No.0065
2016年5月4日(水)みどりの日

もの「パジャマ」


私にとっても私たちマダム・ワトソンにとっても
非常に大事なもののひとつに「パジャマ」があります。

今まで「パジャマ」は数知れず購入し、
およそ300着は着つぶしたのではないだろうかと思います。
外着よりはるかに多いはずです。





それでも、これが最高という納得のゆくものに出会えず、
とうとう、4年前、ホテル・センチメンタルのテイラーパジャマを
作ることになりました。





まずは先に発売しておりました
ベッドリネンと同じ色にしたいということでした。
ベッドリネンの色に近いか、あるいは同じ色で眠れば
眠る人の姿もきっと美しいだろと思いました。
服のコーディネートと同じことです。

ほかにもこだわった点は
素材、ボタン、縫製など、もちろん色々あります。





そして、最後に、
ブランドのロゴをわざと読めないように筆記体で
ポケットに小さく銀糸で刺繍することにしました。

ブランドはそれを愛用する方のためにあって欲しいというのも
”ホテル・センチメンタル”のポリシーの一つだからです。
つまり、
このぐちゃぐちゃとサインしたような文字を
勝手に好きなように「解読」して頂きたいと思ったのです。
”ホテル・関口智宏”みたいに。





それから、私の自宅のパジャマクローゼットは
他のパジャマを着つぶしては処分しを続け、その代り、
新たにそのテイラーパジャマを買い続けました。
そして3年半後、私のパジャマクローゼットは
”ホテル・リサコラム”化してゆきました。





ブルー・アジュール、パリの空、ライラック・スリッパーズ、
シャンパーニュ(そめいよしの)、ピンク・ドラジェ、





パール・オパール、スノー・ホワイト。
ちなみに、上の写真は私のパジャマクローゼット内、
その上の写真はマダム・ワトソン内のパジャマ売り場、
またその上の写真は私のパジャマクローゼット内です。

毎日アイロンをかけ、毎日アイロンのかかった新品のようなパジャマを
「おろし」て着ます。

それをよく異常な趣味だと言われます。
「でも、実は靴は7足しか持っていないのです。
服はパジャマより少ないです」
と言いますと、これもまた異常なと言われます。



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No.0064
2016年5月3日(火)憲法記念日

こと
「あたためる」


日曜日の私のオフィスランチを恥ずかしながら
ご紹介いたします。





メインディッシュ、
サイドディッシュ、
そしてライス、
スープ、
そして野菜ジュースまでのフルコース!

すべてベジタリアンメニューです。





コーンのクリームスープと、
メインディッシュは、
お豆と蓮根のハンバーグ
青菜と人参もやしの胡麻和え
豆腐のキッシュ
さらに、サイドディッシュにこんにゃくの炒り煮。





メインディッシュのような風格のライスは
せりととうもろこしの玄米炊き込みご飯&白米混ぜご飯。

ほかほかです。
なんともおいしそうでしょ?
もちろんおいしかったのですが、





実は、あたためる前はこんなカチカチのお弁当。
ベジタリアンの私は、
オーガニックのお弁当屋さんがお休みの土日、休日の前は
その分を余計に予約して、冷凍しているのです。





カチカチの冷たい関係も温めるだけでこんなにいい関係に戻るのです。



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No.0063
2016年5月2日(月)

もの
「カレンダー」


2016年も残すところ、8か月足らず。
いよいよ、半年という6月がすでにカレンダーの中には
お目見えしてきました。





スタッフ専用のお手洗いの中の洗面台の横には
2か月入ったダスキンのカレンダーを毎年掛けています。





ねむの木学園の子供たちが書いたすてきな絵で
ほっと癒される時です。

5、6月は食卓の風景。赤い床にオレンジの壁。
ちゃんと白いテーブルクロスが掛けられています。
そしてテーブルフラワーはチューリップ。
単純化したような構図に未来のピカソを感じます。





そして、掛け時計の下、
店内に入るドアの横には、
お掃除屋さんから頂くカレンダーが上下2枚。
スケジュールはPCで管理、ホワイトボードに明記しても、
それでも、電話をしながら書き込めるこのカレンダーは必需品です。
2か月を上下に並べて、中心のピンには長いリボンで固定した3色ボールペンを掛けています。






そしてオフィスのデスク、店内のいろんな場所にある
卓上のマダム・ワトソンオリジナルカレンダーです。


毎年、その年、インテリアコーディネートをさせていただきましたお客様のお部屋から
12枚の写真ピックアップして、翌年のカレンダーに掲載させていただいております。
その横にはそれぞれのインテリアにふさわしいだろうと選んだ
私のつたないリサコラムのイラストが入ります。

この1枚の紙の上で3か月の未来の夢を365日語るのです。



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No.0062
2016年5月1日(日)

こと
「プレゼントしたくなる気分」


「こんにちは~」
インテリアショップのスタッフが常連客のリヨコに声をかけます。

「ああ、こんにちは」

「いいお天気ですね。ゴールデンウイークはお出かけですか?」

「いえ、仕事なもので、ちょっと母の日のプレゼントを探しに...」

「そうですか」

「ちょっとゆっくり散策しながら、考えます」

「ええ、どうぞ、ごゆっくり」

初夏のインテリアショップにはたくさんのセンス、いえ、扇子の花が開いています。





”今は扇子の先がまあるくなったのが流行りなのかな?”
リヨコはそう思いながら手に取って、ちょっと扇いでみます。

「ああ、いい香り~、これ、香りつき?です?」

「さすが、リヨコさま、繊細なお鼻をおもちでいらっしゃいますね!」





「いえいえ、全然、そうでもないんですよ」

繊細と言われて内心は、”あら、私って繊細?”とリヨコはちょっといい気分になりました。

「実は、こちらだと思います」

リヨコはスタッフの声のほうに数歩、歩み寄りました。

「こんな香りではありませんでしたか?リヨコさま。きっとエアコンの風に乗って
やって来たのかもしれません」

リヨコはくんくんと鼻を寄せて、香の発する元を確かめます。





「ああ、これ?もしかして。これかも。この香り、ラベンダーですか?」

「ええ。ラベンダーはお好きですか?」





「今まではあまり。でも、これはちょっと違いますね~」

「そうなのです!ラベンダーのツンとしたのトップノートの部分をカットして、
その代りに生クリームをトッピングして、
さらにその上に細かなラベンダーシュガーを
はらはらとふりかけたような、ははは..そんなイメージの香りです」

半信半疑で香りを嗅ぐと、「なるほど~」とリヨコは首を上下に振りました。

「母の日って、花やエプロンだけじゃなくて、香りでもいいんですね」

「そうですね。「母」から「女同志」へ贈るメッセージに変わってきましたね。
誕生日に近い『女の日』と言う感覚でしょうか。
すると、自然にねぎらいとか感謝の気持ちはついてくるということだと思います」




「なるほど、女同志、女の日ね~?
それじゃ、奮発して、このレースのドレスなんていいのかな?」

「ええ、すてきですね。
ステキな香り、素敵なドレス、そして素敵なインテリアに囲まれて、
女の時間を楽しむことはいつでもいいのですから、
それを思い出すきっかけが母の日だと思います。
だから1か月遅れても、
あるいはお誕生日が近い方は兼ねてもいいと最近はそんな風潮になりましたね」

「そうか、誕生日も兼ねるっていう手もありですね」





「このブラックの刺繍のドレスはお袖がミニフレンチスリーブになっていますから、
二の腕が細くみえるんです」

「えっ?二の腕が細くみえる?う~ん、それはいいですね」





「裾もアウトラインカットで素敵だし...」
”母に贈るより、パーティや結婚式用の自分用にしようと”リヨコはちらっと思いました。

「母は派手すきだから、ブラックのドレスは、私用にします」
ラベンダーシュガーのディフューザーとキャンドルは母の日のプレゼントで、
ブラックの花の扇子は...え~と、やっぱり私用で。合わせて素敵ですよね」」





「さすがのコーディネーションです、リヨコさま!」

ということで、リヨコは、




コート・ノワールのクリームド・ラベンダーディフューザー¥4,000
+同じ香りのグラスキャンドル¥2,000を母の日のプレゼントに。
そして、自分用に、
Leo&UGOのレーヨン&ナイロンニット&総刺繍ワンピース(2号サイズ)¥35,000
+ 扇子¥3,500=トータル¥48,0600(税込)で
女の日々の悦楽をさらに愉しむようです。



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