MadameWatson
マダム・ワトソン My Style Bed room Wear Interior Others News
美しいテーブルウェア | 上質なベッドリネン&羽毛ふとん | インテリア、施工例 | スタイリッシュバス  | Y's for living


リサコラムの部屋

2012年3月26日~2012年6月18日



    

「失われた明日を求めて」

2012年 3月26日
第1回 
2つ目の新年


「失われた明日を求めて」

2012年 4月2日
第2回
こうちゃんと新しいスタート

「失われた明日を求めて」

2012年 4月9日
第3回 
チェリーブロッサム
・クイーン 
「失われた明日を求めて」

2012年 4月16日
第4回 
レトロなイメージを求めて 
失われた明日を求めて」

2012年 4月23日
第5回 
折り目ただしく、ドミノ折り?
    


「失われた明日を求めて」

2012年 4月30日
第6回 
トレメンダス!
Yukoからの手紙」


「失われた明日を求めて」

2012年 5月7日
第7回 
パーフェクト・
アイロニスト?


「失われた明日を求めて」

2012年 5月14日
第8回 
身軽でない理由


「失われた明日を求めて」

2012年 5月21日
第9回 
引出しのの流儀



「失われた明日を求めて」

2012年 5月28日
第10回 
初々しい情景



    

「失われた明日を求めて」

2012年 6月4日
第11回 
じゃばらの追い打ち
「失われた明日を求めて」

2012年 6月11日
第12回 
マダム・ワトソンのある日
「失われた明日を求めて」

2012年 6月18日
第13回 
残像を求めて





ようこそ、リサコラムの部屋へ。

リサコラムは毎週月曜日更新です。

2011年11月21日から2012年3月19日までの
「リサコラムの部屋 露店マイヤー・倶楽部」は下の写真より。




2011年9月5日から11月14日までの
「リサコラムの部屋 N氏の場合」は下の写真より。




2011年6月13日から8月29日までの
「リサコラムの部屋 ノンちゃんカフェ」は下の写真より。




2011年6月6日までの
「リサコラムの部屋」は下の写真からバックナンバーをご覧頂けます。








2012年 6月18日
第13回 

「残像を求めて」


マダム・ワトソン店内ツアーコンダクターRisacoと申します。





本日は先週に引き続き、
インテリアのご相談コーナーなどの
ご紹介をさせて頂きます。




私たちのショップは色、素材、形の洪水です。




そして、私たちの仕事は全部がインテリアに
関わっています。

インテリア以外のリビング、寝室で使う
あらゆるデザイン性に優れたものを扱っているからです。





その仕事内容はと申しますと、
ご来店下さる方のインテリアのご相談、
現場でのお打ち合わせ、
そして、私自身も時にはメイキングにも
伺う時もあります。
さらに、ご遠方からメールなどでご相談くださる方に
プランニングをすることも結構たくさんあります。



そしてカーテンやインテリア用品
ベッド周りのクッション、ベッドリネンなどなどを
作って、お送りすることもあります。



全部生活に根ざしていますし、そのどれもインテリアや
デザインに関係しないものはありません。



また、
どれが一番大事な仕事とも言い切れません。




このようにいろんな事をやっていますと
すべてのことは相関関係にあって、
つまり、すべてのものごとにアイデアもヒントもたっぷり
「残像」として存在していて
それは常に私たちの頭か心の中にそっと
隠されてありますので、
アイデアに尽きることはありませんのです。




アイデアをどこかに買いにゆく必要もなく
そこらじゅうに転がっているからなのでしょう。




そうした 恵まれた環境で仕事を出来る私たちは
よくうらやましがられます。
当然ですね。



ということで、私のおまけのこの仕事、「リサコラム」も
今週号で300回を迎えました。
今年の9月で丸6年になります。




300週連続で書き続けられるのも、この環境に
居るからだと思います。


今のマダム・ワトソンのスタッフ、ラ・フランス店長、
Kさん、Junkoさん、Tashiroさん
そして今は離れていても
マダム・ワトソンのスタッフだった方々へ
心より感謝の言葉を送ります。
そしてずっとこの拙いコラムを読み続けて下さる
あなたさまへ感謝の言葉を送ります。




そして、毎回、欠かさず、ずっとご感想を送って下さる
二宮さま、心よりお礼申し上げます。
*
2年も続けて全国のインテリアのコンペで
賞を取れたのも、
いつもお声をかけて励まして
下さるあなたさまのおかげなのです。
そして
このホームページを通じて
お知り合いになれましたあなたさまのおかげです。
ほんとうに長い年月、
お付き合いほんとうにありがとうございます。


                木村里紗子



* PAGE TOP *






2012年 6月11日
第12回 

マダム・ワトソンのある日

こんにちは
あらためまして。



私共のお客さまはご遠方からの方もとても多く
そのため、時にはマダム・ワトソンのリアルな様子を
案内をさせて頂こうと
わたくし、ガイドのRisacoと申します。

最近私たちスタッフにJunkoという素敵な新しい仲間も増えまして
とても喜んでいるところなのですが、
さて、いろんなことを教えるとなると
今さらながら守備範囲の広さに自分たちも圧倒されて
しまう日々です。




今回はまずインテリアのコーナー以外から。

こちらはもちろんBabyのお部屋。
レジのすぐ横です。





先日、きれいな女性3人で今の女性のリアルライフを
語る番組を見てましたら
今は『部屋着』が流行とか。
私たちは今さらという感じなのですが、

パジャマと外着の中間の『部屋着』、
なんともいい響きですね。




それにカラフルな色の洪水で、うろうろしているだけで
気分は高揚するのです。

次の休みにはこれを着て
ちょっと小旅行気分でなどと徘徊しながら
思いは膨らんできます。





そして、アイテムの多さでびっくりなさるジェントルマンの
パジャマのお部屋。





もちろんシルクのパジャマから甚ベイ、夏の風物詩の
下駄や草履もあります。
夏祭りを思い出しますね。





父の日も来週となり、
今、メンズの一部は限定でSALE
もやっているようです。
下の箱はゆわゆる”ステテコ”で
今はそのような呼び名をせずにあえてあいまいな
ショートパンツと
呼んでおります。





そして、人気の女の城
通称
”White Bedroom”





このクローゼットをそっと覗いている方をよく
目撃いたしますが、
ナイトガウンやパジャマだけのクローゼットとは
ほんとうにいいものですね。
見ているだけで癒されます。



手前にオリジナルソファ”オードリー”そして、同じく
オリジナルデザインの
”Chambre Blanche"という名の
白いベッドが優雅に横たわっています。
ここでおおよそ8畳ほど。



ホテルで過ごすために、あるいは
ホテルのような自宅でお過ごしなら、
こんなドレスみたいなナイティは
いかがです?




来年新しい部屋に移ったら、
絶対、ああして、こうして、あれ着てと
おっしゃった方が指さされたナイティ。
オードリー気分ですね。

チュールレースのナイティ
Mサイズ¥12,600
アイボリー、エクリュ、ブラック
本体表生地綿50%、ナイロン50%
裏地綿100%
チュールレースナイロン100%
日本製



美しい物を見る、ふれるだけで
幸せな気分になれるものですね。
育児に疲れた方がちょっと癒されに来ましたと
言われるのもよくわかります。

おいしいフレンチもイタリアンも
すぐ近くにありますから、

あとはショップ内に温泉でも出れば
どこへも行かずに1年中過ごせます。

ではまた次回、インテリアコーナーの
ツアーガイドをお楽しみに。





* PAGE TOP *






2012年 6月4日
第11回 

「じゃばらの追い打ち」


本日もマダム・ワトソンのイケメンバトラーK氏により
ラッピングの技をお見せ致します。





まずは箱に不織布を敷きます。
中の色や贈り物の種類に合わせて色は10種類。





そしてこんな感じで優しく包みます。

さて、これから紙を折ります。
でも普通のッキャラメル包みとはちょっと違います。
さらに斜め包み、いわゆる、デパート包みとも
違うようです。
もちろんどんな包み方もできますよ。





細く端を5ミリ幅に数回折りたたんでゆきます。

さらに、その折り目にしっかりと折り目をつけて、





そして、全部開きます。

さて、これからです。





折ったひだの半分を波型になるように
じゃばらにしてゆきます。

そう、開きかげんの扇子のような感じですね。





こんなにも優美な波型を作れるのです。

気持ちの問題ですが、
こんな事にしつこく私たちはこだわっているのです。

これをK氏も他のベテランスタッフ、
もちろん新人スタッフも




いとも簡単に1分以内でやれるのでございます。



こうして贈り物に贈る方の優しい気持ちを
じゃばらに畳み込むのです。



そし、リボンがけ。
さらに、じゃばらの横からカードも差しこめます。

父の日に贈り物をなさりたい方には、
ギフトカードはコンプリメンタリーでおつけします。



さらに、私で恐縮ですが、中に簡単なイラストと
コメントを描いて同封しておきます。



さて、父の日は大事な日ですね。
母の日の陰に隠れて見落とされがちな父の日、
ご主人さまにもサプライズをしませんか?



お世話になっている方に差し上げたいですね。
でも、それならバレンタインが
良かったと思われる時もありますので
ご注意くださいますように。






* PAGE TOP *






2012年 5月28日
第10回 

「初々しい情景」

ここは北九州市のKさまの新築マンションの
お部屋です。





お若いご家族3人の初々しいお部屋です。

まだルームシューズの下からも冷たさが
浸みこんでくるような寒い2月、下見に行った日は、





官庁街の見晴らしいのよいお部屋にはさんさんと
明るい光が差し込んでいました。





それから、2ヶ月後、何もなかったお部屋はさわやかな
光を上手に取り込んで、クールで端正な
お部屋になりました。





色に対する感性もセンスも優れた若くきれいなKさまは
私共のショップにもたびたび来てくださり、
いろんなお話しをしました。





そして描いておられるイメージをデザインにして
ご一緒に考えたとても楽しい作業でした。







実は完成したカーテンの
この写真を見た時、あるポストカードを思い出しました。



東京のお茶ノ水駅から駿河台の方に
少し急な坂を上った辺りに
山の上ホテルという歴史のある凛として素敵な
ホテルがありますが、



そのホテルプロモーションカードでした。
カーテンの裾がゆらゆら揺れている写真。
カーテンとはなんと
美しい光と影を演出してくれるのかと
随分前にそう思った事をまた思い出しました。



カーテンは部屋を美しい情景に変えるものですね。
実はこのレースカーテン、ちょっと工夫があるのです。
2重に重なっていて、強い西日とさらに熱も
和らげてくれるのです。
ということで最初の写真は実は
イメージだけではなかったのです。



カーテンもインテリアもエアコンや下地や、
窓の形状など
いろんな制約との戦いでもあり、
計算の仕事でもあるのですが、



最後はやっぱり、美しい情景をつくる仕事なのだと
毎回、思います。
次はロマンチックでモダンな寝室の実現ですね。
お楽しみはゆっくりの方がいいですね。




* PAGE TOP *






2012年 5月21日
第9回 

「引出しの流儀」

今回もお恥ずかしながら、私の引出しを公開いたします。

流儀などという大げさなものではないのですけれど、
最小限で最大限のものを
収納するというのことをいつも考えて収納します。

しかし、このリサコラムではいやと言うほど
いろんな収納をお見せしましたので
もうお見せするものもないのです。




それぞれの文房具は現役で活躍しているものばかり
なので、常に定位置をキープしています。
引出しは引くときにがさがさ縦方向動かない
ように考えて、いろいろやってみた結果、
現在の定位置です。
同じ場所に常に戻すので、
位置を変えることはありませんのです。





左にはA3のプランニングボードに方眼紙
定規類、はけなど。





そしてインテリアのプランニングに使う
生地のカットサンプルはお客さまの
お名前をテプラのシールで貼った左隅の
このような箱に個別に収納した上で、
ボードに貼り付けます。











その際両面テープはよく使いますが、
太いものと細い物がバラバラに
なっているとこれも引き出しの中で動く
要因になりますため、



このように太さの違う両面テープを
両面テープで固定しております。

ただし、血液型AOなのもので神経質というより、
几帳面でおおざっぱという両面を持っております。
執着するところはとことん執着し、スルーする
ところは簡単にスルーするという、私自身は
両面テープのような性質ではないかと思っています。
きっとスタッフも両面テープ人間説に賛成して
くれると思います



そのため、手帳はあっても小さく書くのは
苦手でこんな大きなノートにランダムに
やることをどんどんなぐり書いています。
項目の前に四角を書いて終わればチェックマーク
を入れるというとても原始的なやり方です。
これはおおざっぱな人間のやり方ですね。
以上で、大したこだわりではないのです。
流儀とも言えないようなものですけれど、
それらを流儀と言えば流儀なのかもです。
*
来週からは新しい有望な
スタッフも加わり、うれしい限りです。
チェリー・ブロッサム・ハウスの面々のような、
みんな気のいいスタッフなので心おきなく
安心して仲間に加わってくださいね。






* PAGE TOP *







2012年 5月14日
第8回 

「身軽でない理由」





打ち合わせ日帰りBAGを初公開致します。

と言っても大したものではありません。

今朝もお客さまのお宅へインテリアのご相談と
下見へ行きました。

まずは打ち合わせ用のバッグ2種(どちらもイザック)
財布代わりの斜めがけBAGにはケイタイ。





中には、10ミリ方眼紙と筆記用具
(三スケ、色鉛筆など色々)
メモパッド(仕事ではほとんど使用しない。
全部、方眼紙に書くので。主に、思いつきメモ用)
電卓(ほとんど使用しない。お金のお話に
ならないから?)

スケールと脚立、カメラは他のスタッフか、職人さんが
持っています。





色とりどりのふせん(かっこいいけど、あまり使わない)
東京のウエスティンホテルでもらった洗面道具入れを
その他の道具入れとして再利用。
(但し、今は違うかもしれません)




名刺入れ
消しゴムのかすを掃除するブラシ&ちりとり
冷凍BAGにかすを入れます。






行き帰りの車や乗り物の中で読む読みかけの
本。
今日は近い場所だったので2冊。
スティーブ・ジョブズ
神の仕事術(¥800で神の業を伝授される)
「ダラダラ癖」から抜け出すための10の法則
(ダラダラの人は読みたくない内容かも。)



ルームシューズ&スリッパ入れ、綿手袋
(ホテルの袋を再利用)
電卓はなくてもこれだけは忘れられないもの。



ティッシュケース、エチケットブラシ、くし、
ハンドクリーム、予備のタオルハンカチ2枚
オードトワレ、ナプキンクリップ
という感じです。
お客さまと一緒にお食事ということもあるので。
いろいろと要りますね。

ということでまるで身軽ではない私の道具ですが、
いつも入ったままでクローゼットに
引っかかっていますので
いつでもGo出来ます。
そう言う意味では、身軽なセット。




* PAGE TOP *







2012年 5月7日
第7回 

「パーフェクト・アイロニスト?」



本日は栃木県のベッドリネン好きのK様の
ご要望にお応えして、ベッドリネンのアイロンがけを
完璧にやってお見せいたします。






まずは、アイロン、そして、霧吹き

お好みでピローミストを霧吹きの水に
適量入れておきますと
仕上がりにほんのりいい香りも
つきますし、アイロンも楽しくなるのです。


では、本日もアイロンの達人、Kさんがんばって!





テーブルの上にはこれからアイロンをかけるシーツを
広げておきます。





さらに、コンフォーターケースも広げておきます。





ここできちんとしわを伸ばしておきます。





余計なアイロンじわを作らないように。
肝心なところです。





さらに、一番上にピロケースを置いてくださいね。

アイロンの熱は5、6枚は通りますから、
予熱も全部利用します。
省エネですね。





もちろん、手で平らに延ばしてくださいね。





きりふきはたっぷと、しっとりするくらいに。
そしてドライでかけます。





先端のとがった部分で別の新たなしわを
作らないように、先端は少し浮かせて
小刻みに左右にアイロンを振りながら、
アイロンの方向は常に下から上へ動かします。
なめらかな動きで一度通過した場所は2度通過しなくて
よいようにゆっくりと少し力も入れて。







ほら、もうできました。
きれいなピロケースですね~。
ほれぼれします。

さらに、コンフォーターケースの上で
数枚ピローケースをかけましょう。



ひももこのようにかけますよ。
その際、下のコンフォーターケースとさらに下の
シーツは少しずつ動かすことです。

さて、次は
コンフォーターケースのアイロンです。



またたっぷりの水を全体にしっとりするくらいまで
振りかけます。



ほら、じわじわとまっすぐな平らな平面へと。
下のシーツも反対の手で少しづつずらして、



アイロンを滑らせること、10分。
こんなに美しくなりました。




枕にさらにセットして、でき上がりですね。



一番下に敷いたシーツは自然とアイロンが
かかりますのでこれでも充分、きれいになります。
アイロンのかかったベッドリネンで
完璧なベッドメイクは完成します。

ロマンチックな音楽を聞きながら、
楽しいアイロンタイムは、
さらにゴージャスな時間になります。
こうして、時間のある時はまとめてかけて、
ベッドリネンの棚にセットにしてしてしまいます。
さらに完璧をお好みの方は
棚から出してベッドにセットする前に折り目にさらに
”ダメ押しアイロン”を掛けます。
すると、どこにも折り目のない
まっ平らのベッドリネンのでき上がりです。
これで”パーフェクト・ナイト”の準備完了です。

ごく少数ですが、
”ダメ押しアイロン”をやっているとわかるホテルを
見つけたら、そのホテルを定宿にしましょう。





ご注文、お問い合わせは、こちらから
contact us


* PAGE TOP *







2012年 4月30日
第6回 

「トレメンダス! Yukoからの手紙」



「もうあれから何日経つでしょう。
ここにに来て、毎朝のおしいお茶を
ゆったり飲む習慣を始めてから。

エッフェル塔の見えるあの部屋より
ここ、郊外のプチホテルの方が数倍も楽しくて、
空気はすずらんのように澄んでいて、

まるで
バラの花に囲まれた部屋で、小説の中の主人公になった
気分で過ごしていると言ったら、
笑いますか?







私たちは毎朝、目が覚めると、
窓から外のバラの庭を眺めながら、

たっぷり1時間かけてお茶を楽しんだ後、
ようやく外の空気を吸いに散歩に出かけるのです。







そして夜は早くからベッドで本を読みながら過ごします。
心地よいベッドリネンの上で、さらさらと寝返りを打つたび、
夢と現実の間で
幸せなこの時間が早く過ぎ去らないようにと
毎晩祈りながら。







ここにいると世間の雑事などほとんど何も
気にならず、数時間でも椅子に腰かけて
お茶を飲みながら本を読んで時間を過ごせるのです。

そしてある日、
これが、いわゆる”プルースト現象”の一種ではないのかと、
私は気づいたのです。







紅茶に浸したマプチットドレーヌをスプーンで口に
運んだ瞬間、ぱあ~と目の前に子供のころの記憶が
リアリティを持って現れてきたという
例の有名な”プルースト現象”のそのひとつではないかと。






もうずいぶん前ですけど、
パリ郊外の瀟洒なプチホテルで過ごした数日を
今のこの時間と入れ違ってしまっていることに
私はやっと気づいたのです。

れはまだ少し薄暗い明け方のことでした。
昨晩から降り始めた雨はようやく止んだようで



そのまましばらくベッドでじっと耳を澄ませていると
聞こえてきました。
「宅急便で~す」
静寂を破るその声を聞いた瞬間、
やっと我に帰り、理解しました。
ここは、10年ほど前に行ったパリ郊外の
プチホテルではなく
リフォームした私の部屋だったということを。



幸せな勘違いは、この寝室のドアの前に立った
瞬間から私に毎日起きているのでした。
”プルースト現象”と言うのだと今は確信しています。
それは
現実の今なのか、それとも遠い幸せな記憶の
時間なのかを
わからなくする麻薬のようなものです。

ですから、くれぐれも言っておきます。
その麻薬はすごい効き目を持ってあなたを詩人に
変えてしまうから、
どうかくれぐれもお気を付け下さいますように。



昔どこかで見た夢のような美しいベッドルームを
ご自宅に再現なさりたいのであれば...」


「 Yukoさま、
私の面倒な撮影の要求に答えてくださり、
ほんとうに ありがとうございます。
このように美しく情感たっぷりのお写真の撮影は、
ほんとうに大変だったことでしょう。

心より感謝致します。

毎日寝室のドアの前に立って、まだご自分の
お部屋だと信じられない気持で
お過ごしとのこと。うれしい限りでございます。
そして、
福岡から送りましたカーテンやベッドリネンなどが
このように岩手のYukoさまのお部屋で
美しく花開いていることにとても感動しております
まさに、 トレメンダス!です」




ご注文、お問い合わせは、こちらから
contact us


* PAGE TOP *





2012年 4月23日
第5回 
折り目ただしく、ドミノ折り?


本日は趣向を変えまして、
栃木県K様よりご質問を頂きました
クイックシーツ、ボックスシーツなどと呼ばれる
ゴム入りのシーツの美しいたたみ方を
マダム・ワトソンスタッフのKにより実演致します。

真剣な表情のKさんがんばれ!
用意スタート!





まず、ゴムの付いている方を表に向けます。
約半分に折るようなイメージで
手前の2つのコーナーにシーツの表面から
両手を入れまして、





反対側のコーナーをじっと見つめます。
見つめたら、狙いを定めて





すっとコーナーに向かって手を入れ、
コーナーどおしを重ねるのです。





そうそう、そのように宙に浮かせて。





さて、拡大しみましょう。
変な動作ですけど、ここが一番のポントです。





一気にコーナーを山のようにとがらせます。
ポントはとがらせるのです。
鉛筆の先のようになるように指先で
ピンポイントを狙いましょう。





そして、テーブルの上に下ろして、落ち着かせます。
だんだん四角の形状になってきますね。





ほら、この通り。
ペタンとして四角に落ち着きましたね。
いい感じです。






さて、ここからです。
手前右のコーナーをさらに奥コーナーの中へ
入れ込みますよ。



このように、
ゴムの部分は4枚きちんと重ねます。



だんだんと長方形になるように
四角でない部分を中に隠すように
折り曲げます。



手できちんと押さえて、手アイロンですね。



あとはクローゼットや引き出しのサイズに合わせて
小さくたたんでゆきます。



最後のひと折りです。



はい。この通りできました。



横から見てもゴムは見えませんように。



元の姿からは想像もつかない端正な
折り目正しいお顔に変わりました。

「折り目正しい」ということはこんなことを
言うのですね。





ご注文、お問い合わせは、こちらから
contact us




* PAGE TOP *




2012年 4月9日

第4回  レトロなイメージを求めて
 


ちょっとレトロな感じのファッションを最近
ファッションショーで
よく目にするようになりました。





どんなファッションショーもテレビで見つけると
録画して見ます。そのくらい大好きです。





こんなレトロな雰囲気のシャツを見ると、
ピンクのカーテンに黒いトリムを付けたいな~とか
こんなハイウエストのカーテンにしたいとか
そんな事をいろいろ思うのです。





また、細い黒のパイピンに見えるように
織るのはきっと大変だろうとか、
飾りボタンの大きさのバランスも考えたんだろうなとか。





でも、いろんなデザインは自然界からモチーフは
取って来ているわけで、結果的には
ファッションもインテリアも自然界に存在する
色とか配色とか、曲線とかを真似ているだけかなとも
思います。



***

ラウンドネックプルオーバー
レーヨン66% ナイロン34%
1号、2号(7号、9号) サーモンピンク、モカ、スノーホワイト
やわらかいです。 ¥16.800


IKUKO ハット 天然繊維
ブラック、ナチュラル
¥19.950

IKUKO バッグ天然繊維
直径約21cm高さ約10cm
ブラック、ナチュラル
¥12.600


こんな曲線の帽子を見たら、
どうやってこの曲線を出したのかな~とか、
こんな曲線のカーテンとか家具を作りたいとか
思うわけで。




女性雑誌ミセスのウイリアム・モリスの本
「MORRIS BOOK」に
私共のディスプレイ作品を掲載いただけることに
なって、担当編集者さんのY子さんの
電話取材を受けました。
インテリア選びのコツを聞かれ、
「モリスに限らずですが、
カーテンを選ぶ合わせるときに
無理しない、気どらないこと」だと答えました。
気どらないとは、自分の好きなものを
ごまかさないことです。
ピンクにカーテンしたいのに、
ブラウンのカーテンにしてみたら、
かっこいいかな~とか思って選ばないことだと
思います。
気持ちに正直に好きなものを選ぶことは
成功の秘訣だと私は思います。




これを着たら、どう思われるかな~より、
自分の好きなものをどんどん着て、
自己アピールする方が
私共のお客さまにとても多いです。
それはお安くても嫌いな料理を
注文しないことと同じことだと思います。




ほんとに好きな配色やイメージを実現出来たら
一番幸せな”私だけのインテリア”になるはずだと
おこがましくも思っているのです。




ご注文、お問い合わせは、こちらから
contact us


* PAGE TOP *






2012年 4月9日

第3回  チェリーブロッサム・クイーン 




桜の入学式




小学校から大学までずっと入学式は自分の
誕生日でした。





桜の入学式

でも、東北、北海道ではまだ桜の季節は5月なのですね。

自分の場所を中心に物事を
考えてしまっているものだと
このような仕事を始めてから実感するようになりました。






地球温暖化になれば、桜の咲く時期と入学式が
重なるのは北海道だけとなる日も来るようです。

















あまり、意味など考えずにシンプルにきれいだと
溜息をつきたいと思います。





満開の桜はちょっともったいないほどきれいです。



一枝一枝は可憐できれいで、



風景に溶け込めば春の風物詩でまた美しく、



たわわな枝は過剰な美。



桜を眺めながら、今年はいろんな事を思います。
短くて美しいものに心ひかれるのは
はかないからですね。
はかないものは美なのですね。



ご注文、お問い合わせは、こちらから
contact us


* PAGE TOP *








2012年 4月2日

第2回  こうちゃんと新しいスタート


こうゃんのおかあさまと初めてお話をしたのは
もう、15年くらい前のように思います。





その頃こうちゃんはまだ3、4歳くらいだったのでしょうか?
月日が経つのは本当に早いものです。





私たちの記憶でもこうちゃんは利発でおとなしい
でも、かわいい坊やでした。





なのに、もう、大人になるのですね。
昨年の内に、早々と国立大の合格通知を持ってきて
ほんとうに親孝行のこうちゃんです。





素敵なおかあさまとも、こんなに長いお付き合いを
させていただきました。

ほんとうに何度カーテンを
お部屋に付けたことでしょう。





でも、新しいこうちゃんのお部屋を写真で見た時
なんだか、数十年前にタイムスリップしたみたいに
スタッフみんなで盛り上がってしまいました。





自分がこれから大学生になるような気分に
ひたって家具や机やベッドや
カーテン、いろいろ考えて、
冷蔵庫のパンフレットまで寄せてきた
スタッフもいたのです。




プランニングから、セッティングまで
わくわくとても楽しかったのです。









明日はいよいよ、入学式ですね。




きっと素晴らしい日々を満喫して
お勉強に励まれることでしょう。



高校生時代、辛かった狭い監獄のような
寮生活だったから、こんな気持ちいい
お部屋のベッドでぐっすり眠ってくださいね。



実は
私たちは自分たちのことのようにうれしいのです。
学生気分になって、意外な効果にも
びっくりしています。



そして、
10年後、病気になったら、
こうちゃんに診てもらいに行きますから、その時は
どうかよろしくお願い致します。




親孝行のこうちゃんへ。
ご入学おめでとうございます。





          木村里紗子、スタッフ一同。











ご注文、お問い合わせは、こちらから
contact us


* PAGE TOP *







2012年 3月26日
第1回  春を求めて

2つ目の新年






日本には正月元日と4月の2回、新年はやってきます。

正月の新年は、何が何でも年が改まるから
暮れの慌しさをなんとか頑張って乗り切ろうという
気迫でやってしまえるように感じます。
だから、
クリスマスが終わって、元日までの1週間の長さは
1カ月に感じるほどではありませんか?





なのに、1月から3月の早いこと、この上なく。
正月に立てた誓いもどこかに行ってしまい、
震災の日、3月11日は、随分前の
ような気もします。





私共のショップは福岡市にあります。
しかし、お客さまはもちろん、全国です。
北海道のSさまからはまだまだ3シーズン羽毛ふとんを
これから新調されるくらいの零下の気温。





なのに、
沖縄のNさまからは合用の羽毛ふとんをしまうための
クリーニングのお問い合わせと、
ショップにいながら、全国の気候の違いを肌で?
感じる日々です。







春も冬も眠いですね~とおっしゃった
ご近所にお住まいのSさまは、
「冬は冬眠していたい」と。




人間は冬眠しません(できません?)
けれど、冬眠する動物もいますから、眠くなっても
当然なのかと納得しました。
私も3日くらい冬眠してみたいです。
丸1日でもいいから自宅のベッドで本を読みながら
何もせずに過ごしてみたいな~と夢見ながら、
このコラムも書いています。




いよいよ、来週の日曜日は4月1日
新しい年の始りです。
今日、これを書いている3か月前は12月25日、
クリスマスだったのですね。
だから、この1週間は昨年の暮れ12月26日~31日
とつまり、同じだということで、



新たな気持ちで、2度目の正直の正月を迎えるために
先の新年に出来なかった事を
改めて洗い出し、誓い直しすことにします。

これは敗者復活戦のようなものでしょうか?
よかった~。日本人で。







* PAGE TOP *












ご注文、お問い合わせは、こちらから
contact us


* PAGE TOP *