MadameWatson
マダム・ワトソン My Style Bed room Wear Interior Others Risacolumn News
HOME | 美しいテーブルウェア | 上質なベッドリネン&羽毛ふとん | インテリア、施工例 | スタイリッシュバス  | Y's for living
リサコラム
連載123回
本日のオードブル

リサコ30分クッキング第11回

ベッドリネン
取り替えましょう!


木村里紗子のプロフィール

マダム・ワトソンに勤務し、400名以上の顧客を持つカリスマ販売員。
大小あわせて、延べ1,000件以上のインテリア販売実績を持つ。
著書”シンプル&ラグジュアリーに暮らす”(ダイヤモンド社)(06年6月)がある。
道楽は、ベッドメイキング、掃除、いろいろなインテリアを考えだすこと。
新リゾートホテルにいち早く泊まること。
17年来のベジタリアン。ただしチーズとシャンパンは大好き。甘いものは苦手。
アマン系リゾートが好き。
好きな作家は、夏目漱石、中谷彰宏、F・サガン、マルセル・プルースト


  「ここはどこ? 私はだれ?
           ベッドの向きを変えただけなのに」

 
       


リサコ30分クッキング第11回


ベッドリネン取り替えましょう!



    「リサコ30分クッキングも11回目を数えました。また、お集まりください

    まして、ありがとうございます。では皆さま、先週の続きでございますよ。

    これからベッドメイクが始まりますが、まず、ヌード状態のベッドに何かを

    着せてあげなければなりませんので、ちょっとパントリーに行って

    材料を調達して参りましょう。一緒に来ていただけますか?」




                                                     



     「パントリーの扉の中には、きっといい食材が詰まっておることで

     ございましょう。それでは、物色してみましょうか」



        



     
「『ここよ、アタシ、取って頂戴な!』という、古めかしい言葉を

      しゃべった彼女は、これですね。なるほど、1950年代の

     パリにタイムスリップさせたいと言っておりますようです。では早速

     取り出して差し上げることにいたしましょう」



          



      「なにやら、いろんなものがセットで載っておるようですが、さて、本日は

     どんな料理に変身するのでございましょうか?では、彼女を抱えて

     寝室へと移動いたしますよ」



          



     「料理人のモダン風寝室はこのように東に向いておりますゆえ、

    朝日がさんさんとふ降りそそぎます。元は、リビングでございましたので

    このように、広々と大きなベッドが部屋の中心に鎮座しておるので

    ございます。さて、ではこれからの変身にご期待あそばせ!」




          



     「料理人は、クリーニング店の親父さんが無二の親友でございます。

     と申しましても、本当の親友ではございませんが、なくてはならない

     と言う意味でございます。ゆえに、様々な要望も、猫なで声で、

     しかもさらりと伝えれば、間違いなく聞き入れてくれるのでございます。

     このように、「ふとんカバーは裏返しにしてよぉ、糊は弱めでよぉ、

     最後にファスナーも開けておいておくれでないか、と、どこかの

     オヤジ言葉で伝えておくのでございます。もしもフャスナーが壊れて

     しまっていたら、付け直してくれることでしょうし、プレスされたファスナー

     を自分で無理やりこじ開けて壊すこともございません。

     常連の強みではございませんか!それでは”ふとんカバー”を裏にした

     状態で広げましたところで、シャンソンでもかけましょうか。本日は

     ”ローラ・フィジィ”の”ランデヴー”で参るといたしましょう。

     ちょっとなハスキーな歌声で、アメリカンジャズのスタンダードが見事

     フランス語でカバーされております」



a             



      悩ましげなハスキーボイスを聞きながら、さあ、今週もスタートです。

     ローラ・フィジィのフランス語は、まさに本日のベッドメイクにぴったりの

     選曲ではございませんか!さあ、思い浮かべて、ご一緒にローラの

     世界でメイキングする歌姫気分に浸ろうではございませんか!」




               



     「そうです!優雅な動きでカバーを広げますよ。ここがポイントで

     ございます。ダンスを踊る気分、これでございますよ。

     見事広げて見せます!魅せます!」



               



       



       ノンメイクの表情にご注目!

      完全にローラの世界に入っておりますね」




         



    「ベッドメイクが面倒という方は、ダンスにぴったりの選曲をなされば、

    面倒などころか、楽しさ100倍!何事もリズムでございます」



         
 



     「この勢いで、優雅な手つきでさらり、ひも結び作業をすすめますと、

     おやまあ、あっと言う間の出来事でございました!」




          



     「次はファスナー側から手を入れまして、反対側の2つの角をしっかり

     つかみますよ。電話が鳴っても手を離さないでくださいね」



            




     「えいやっ、この掛け声で一気にひっくり返します!」



         




     「はい、もう出来ました。早いですね。さて、つんと出たこの指の先、

     ここが実は要(かなめ)でございますよ。

     ”つんとすました、端正な顔立ち”これがホテルライクなベッドメイクの

     ”ホテルライク”たる由縁でございます」



        




     「つんと引っ張りますよ!そして今日は少し長く、下のほうにずらして

     ベッドスプレッドをかけないメイキングをいたします」



                




     まずは、背もたれ用のピローにカバーをかけますね。これです。

     プロとマアの仕上げの違い、お分かりでしょうか?

     縫い付けたリボンにしわがありませんね」



                 
  



      ピロケースも時にはクリーニング店にお願いすると、自分のアイロンの

     未熟さを思い知らされます。彼らの優れた仕事を思うとクリーニング代

     4、500円は、他のものを少し我慢すればよいだけの事だといつも

     痛感いたします。”プロに任せる”、自分自身の勉強になりますね」




            




      さて、こちらは少し強めに糊をきかせたピロケースを出来るだけ

     しわをつけないよう、両手で、えいやの掛け声で広げます」



          
     



      「さて、広げたピロケースを置いたら、今度はピローの中心に手を刀に

     して、




          
 



        優雅な声で”えいや”と発音しながら、手を振り上げましょう!」



                   




          「手刀でございますね。はい、半分に切れました。

        そうです。半分に折ったら、ピロケースに入れ終わるまで手を

        離さず、すっと入れますよ」



             
 



          「角まですっきりとピローとピロケースと一体になるよう、

        調整します。目指すは”端正な顔立ち”ですよ」




             




        「おや、もう、出来ました。背もたれ用3個、枕3個が、

       あっと言う間に並んでおります。これぞまさにわたくしの秘密兵器で

       ございまして、これだけはどうしてもお教えできませぬ」



            




     「おっと、端正な顔立ちになっていない、枕くんがいましたね」



           



     「最後の赤いリボン付きの枕は一番前に置きますよ。一人で眠るならば

    この配置でございますよ。自分が中心の一番気持ちいいポジションを

    考えると、そうです、この手前の赤いリボン付きの枕の位置でございます。

    2人で眠るならば、あと1個あればよいでしょうね。おっと、ちょっと待って

    くださいね」



              



    「赤いリボンちゃんがゆがんでおるようで、美人顔になおしましょう」




           



     「はい、端正な顔立ちになりましたね。枕のお顔は大事ですよ。

    そして、枕は飾りではなく、それぞれの役割分担があると言うことです」




              



        「東窓から入る朝日も少し弱まり、メイキングもだいたい終了いたし

      ましたところで、ナイトテーブルとランプを持って参りましょう」



              



     「おや、おや、ローラの歌声に酔いしれ、自分がシャンソン歌手のごとき

    ムードに浸っておるようでございます、この表情をご覧ください!」



          



     「それでは、わたしく料理人の出勤時間も近づきましたので、

     本日はこのあたりで失礼させていただきましょう。

     
ではまた来週金曜日、このお時間まで、どうかご機嫌よろしゅう....」




                                               Risaco







リサコラムに関する、ご意見、ご感想はこちらまで。                

mmm@madame-watson.com






* PAGE TOP *
Shop Information Privacy Policy Contact Us Copyright 2006 Madame MATSON All Rights Reserved.