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リサコラム


2016年4月1日~30日

私自身の好きなもの、こと、ほんを
マダム・ワトソンをとおして、つれづれに語りたいと思います。木村リサコ




No.0060
2016年4月29日(金)


No.0061
2016年4月30日(土)

こと

「私のパリコレの作品NO.2『SACS』

こと

「私のパリコレの作品NO.3『リゾート』


No.0056
2016年4月25日(月)

No.0057
2016年4月26日(火)
No.0058
2016年4月27日(水)
No.0059
2016年4月28日(木)

こと

「しまう」


ほん
「仕事が速い人になる
コツ」
ほん

「成功法則」
こと
「私のパリコレの作品NO.1『パリの空』」


No.0052
2016年4月21日(木)

No.0053
2016年4月22日(金)
No.0054
2016年4月23日(土)
No.0055
2016年4月24日(日)
 

こと

「リサコラム500回」


ほん

「別人になれる本
こと

「ドレスアップ
もの

「挑戦するデザイン


No.0048
2016年4月17日(日)

No.0049
2016年4月18日(月)
No.0050
2016年4月19日(火)
No.0051
2016年4月20日(水)

もの

「機能美
マイ買い物バッグ」


もの

「機能美
ブランケットでピロー」
もの

「機能美 つわもの」
もの

「機能美
不細工な美人バッグ」


No.0044
2016年4月13日(水)

No.0045
2016年4月14日(木)
No.0046
2016年4月15日(金)
No.0047
2016年4月16日(土)

こと

「新たな習慣4
3年日記」


もの

「YSLのコレクション」
もの

「KENZOコレクション」
こと

「いつも見る標語」


No.0040
2016年4月9日(土)

No.0041
2016年4月10日(日)
No.0042
2016年4月11日(月)
No.0043
2016年4月12日(火)

ほん

「ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣」
美月あきこさん著



こと

「新たな習慣1
目覚まし時計」
こと

「新たな習慣2
女のコーナー」
こと

「新たな習慣3
ひと様の研究」


No.0036
2016年4月5日(火)

No.0037
2016年4月6日(水)
No.0038
2016年4月7日(木)
No.0039
2016年4月8日(金)

こと

「イマジネーションの部屋 part.1」


こと

「イマジネーションの部屋 part.2」
こと
「オリジナルを作る」
こと
「コーディネートの
イラスト」


No.0032
2016年4月1日(金)

No.0033
2016年4月2日(土)
No.0034
2016年4月3日(日)
No.0035
2016年4月4日(月)

ほん

伝える*
『リッツ・カールトン
超一流サービスの教科書』


こと

「1万時間の入り口」
こと

「大人」
こと

「プレシャスな時間」

リサコラム「もの、こと、ほん」バックナンバー集

2016年3月1日~31日









No.0061
2016年4月30日(土)

こと 「私のパリコレの作品NO.3『リゾート』

「リゾコのベッドルームガイド」というe-bookを
アマゾンで販売しています。

リゾートとリゾートホテルのようなベッドルームに寄せる私の愛着が
これでもかというくらいに詰まった写真&エッセイ集です。





読んでいただければ、私がいかにリゾート好きなのか、
(自分ではリゾート研究者と思っているほどなのです。)
お分かりになると思います。

以前は、新しいリゾートにはいち早く飛んで行っておりました。
しかし、法外と言えるほどのリゾート内の物価の高さ、
行き帰りの行程の大変さ、現地での様々なトラブルなどに
間違いなく、うんざりしながら帰ってくるのです。

しかし、のど元過ぎればのごとく、
しばらくすると、リゾートのいい部分だけをつらつらと反芻する日々に
変わるのです!
まるで遠距離恋愛の愛おしい彼を思い浮かべる人のようにです。

それはまるで麻薬と同じ、喪失感なのです。





リゾートのまさに「仕掛け」だと私は思っています。

それなら、自宅にリゾートを出現させればいいんじゃないの!と、
自宅に2つのベッドルームをつくるに至った思いが
文章と自宅のベッドルームの写真だけでつづられているものです。






新作の「マニュエル・カノーヴァス」のブックの生地から*

美しいヤシの葉とリアルでかわいい熱帯の美しい魚の絵が描かれた生地に合わせて、
リンクルレースをしかもグラデシーションになったレースを
コーディネートしてみました。

新たなリゾートの部屋に挑戦したくなったのは言うまでもなくです。



まだお読みでなければ、自作の、下の「どこでもドア」をクリックしてみてください。
面白い入り方で「そのリゾート」へご案内しております。





英訳も終えて、現在、e-book化です。


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No.0060
2016年4月29日(金)

こと 「私のパリコレの作品NO.2『SACS』

またまた、
新作の「マニュエル・カノーヴァス」のブックを
開いていたら、
絵具箱そのままのような原色のデザインにぶつかりました。





赤、青、朱、ショッキングピンク、緑、黄色
そんな絵具の色をベったり塗った色々なデザインのバッグが整然と
並ぶ絵がありました。
大人かわいい好きな心をくすぐります。

これがカーテンや、シェードになったらどんな気分だろうと
わくわくしてきて、
また、コーディネート遊びを始めました。





わずかにダークな朱赤のドレープカーテンと
オレンジ、赤、ダークピンク、グレーのレースカーテンを
バッグ柄の絵のシェードに合わせてあれこれすれば、
なかなか面白そうな気配が漂ってきました。





さらにベースの色がショッキングイエローの生地は、
サロンのカーテンに、その近くに
もしかして、ウイリアム・モリスのダークレッドのシルク刺繍生地が
合うのではと思ったり、





レースは、ハーブグリーンのシフォンレースに
レモンイエローのクッションカバー、ポムポムのトリムも
どこかにあしらって、などと、
空想のコーディネートごっこで数分間の楽しみを享受しております。
これがインテリアショップスタッフの特権的な楽しみですね。



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No.0059
2016年4月28日(木)

こと 「私のパリコレの作品NO.1『パリの空』

新作の「マニュエル・カノーヴァス」の生地のブックを
開いていたら、

パリのどこかのホテルの建物絵が描かれた生地を見つけ、

いきなり、パリに飛んでしましました。
もちろん、気持ちの上ですが。





ホテルのような建物の外壁の色はスモーキーブルー。
まさに、私たちのオリジナルベッドリネンのブランド
L'Hotel Sentimental"の中の”パリの空”の色です。
そこに、
白い格子の入ったフレンチ窓。その窓辺には
植込みやトピアリーが置かれたリアルで物語風で美しいまさに絵画!
これを見たら、黙ってはいられません。





早速、自分の部屋かどなたの部屋になるかはわかりませんが、
コーディネート遊びを始めました。
パリの建物の生地に、
グリーン、ダークピンク、シルバーの3色のストライプのレース、
”パリの空”色のベッドリネンを合わせて、
部屋の香りはコート・ノワールの「夜の女王」





「パリの空」色のパジャマも用意してすでに気持ちは
自分のパリのホテルの部屋。

「私のパリコレの作品NO.1『パリの空』」などと大げさな
名前をつけたりして、
至福の5分間のお遊びタイムでした。



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No.0058
2016年4月27日(水)

ほん「成功法則」


成功法則のほんも星の数ですが、

数年前、
「行動経済学」をおもしろ、やさしく解きほぐして教えてくれる
NHKの「オイコノミヤ」という番組を知ってから、
「行動経済学」にとても興味を抱きました。





「えっ?でも、なにこれ?ほんのタイトルが全部見えない」

そうなのです。まずは私から謎かけです。
この部分にはどんな文字が隠されているでしょう?

まずはその答えはひとまず置いといて、
それでは、ほんの内容を抜粋してみます。





まずは、「サンクコストの過大視」
戦艦大和やコンコルドの過去の過ちは
これまでこんなに投資してきたのだからという
引き際の悪さが大変な惨事を招いたのだと、例を挙げています。
「もったいない」感情がいかに経済的ではないかをしめした例です。

これは大きな投資だけに限ったことではなく、恋愛も、勉強も、仕事にも当てはまる
とても日常的な経済学の法則なのでした!

「英会話教室に3年通ってるけど、なんとなくものにならないような~」と
うすうす感じているなら諦め時ということですね。
必要なら通訳や、英語が堪能な人を雇うという方法もありますし。





先日、クリーニング済みの服200着を
リサイクル業者さんに見積もってもらったお客様のお話です。
「なんと、200着でたったの1,000円だったのよ!つまりは1枚の価値は5円よ!
中にはブランド品もあるのに、なんてことでしょう!」
私もびっくりしてしまいました。
しかし、
「それは、自分が持っているものは価値があるという『保有価値』と『市場価値』の
違いですね」と「オイコノミヤ」の経済学者の先生なら
クールな笑顔で言われるかもしれません。

もしも、
捨てられない症候群で困っている方がいたら、
捨てるほんや捨てるための精神論で諭すより、
ずばり、リサイクル業者に見積もってもらうか、その場で持って行ってもらった方が
諦めがつくということだと思いました。





さて、最初の謎かけに戻ります。
バーで隠された文字の部分には、

必ず結果を出すひとは知っている
たった1%の成功法則」と「必ず」と「たった1%の」が入ります。

でも、この
必ずたった1%はあってもなくても意味は通じるのです。
しかし、
必ず」と「たった1%の」がなかったら、このほんは手にも取らなかったはずです。
これは、私自身が「確実性効果」に引きずられたのだと、わかりました。
しかも、「たった1%」は何の1%なのかも明瞭ではありません。

行動経済学、恐るべし!


「必ず結果を出すひとは知っているたった1%の成功法則」

ビジネス行動経済学研究会・編

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No.0057
2016年4月26日(火)

こと「ほん」


「仕事、速い、ミス、残業」この4つのキーワードで
コンビニで手に取ってしまったほんです。

「残業もミスもなくなる
仕事が速い人になるコツ」
Gakken 仕事の教科書編集部編
さらに、
作業効率が10倍アップ!と魅惑の言葉が連なります。





このようなほんはたくさんあるにはあるのですが、
おすすめポイントは、

1.図解とイラストがきれいでわかりやすい。
2.A5サイズで重くなく、薄くなく、分量も適量。
3.情報がとても豊富。
4.中の紙質はめくるに手に優しく、書き込みもしやすい。

しかし、まだ本当かな?と半信半疑ですね。





たとえば、「書く」8つのポイント
意外でしたが、
1.起承転結を考えない」

そして、大事なのは「価値」と「インパクト」だそうです。
忙しい現代の文章の書き方はネットのない時代とは変わってきているということだと思います。

そして、8.はかどる時間に書く

私は、眠りながらも文章は書けるのですが、
しかし、眠くては絶対に絵は書けません。





アイデアが出ない時にどうするか?
これも大きな課題です。

その一つに文庫本サイズのノート見開きに16分割の升目を作って、
細切れに問題点やテーマを書きだすという「アイデア」
感動しました。

そして、巻末には教養本をジャンルごとにおすすめしているコーナーもあり、
裏表紙には、「ちょっとした工夫とコツで仕事のスピードが劇的に変わる!」
とあります。しかし、
私は、
「この¥580で考え方が劇的に変わるほんです」と言い切りたいです。



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No.0056
2016年4月25日(月)

こと「しまう」





春からだんだんと初夏に向かう季節は、
暖房器具もしまう季節です。
さて、冬中足元を暖めてくれた、セラミックヒーターも
「しまう」ことにいたします。





「しまう」前にやることは、
「しまう準備」です。

用意したものは、
洗剤、ペーパータオル(あるいはリサイクルのぼろ布)、ふきん、除菌クリーナー
そしてビニール袋(あるいは不織布の袋など)




まずは、ぼろ布やペーパータオルにクレンザーをつけて
隅々まで磨きます。





後ろの取っ手のくぼみも忘れず拭きます。
コードはもちろんなるべく同じ長さになるように束ねて、
最後に除菌クリーナーをつけたふきんで2度拭きします。





そしてビニール袋に入れたら、
セロハンテープでぴったり留めます。





ちいさなことですが、セロハンテープは先端を裏に返しておけば、
次の冬に簡単に開けます。





裏はこの通り、余ったビニールを回してコードもしまいこみます。





表はラップを張ったようにぴったりとビニールを伸ばし、。
まあ、まるで、新品です。





次の季節まで「しまう」時は
「新品に戻してしまう」と、

来年は2度目、3度目、数度目の新品でスタートできて、
ハッピー!となります。



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No.0055
2016年4月24日(日)

もの
「挑戦するデザイン



インテリアコーナーのウインドウディスプレイを
ガラス越しに見ていたら、
ひときわ目を惹く赤ピンクの大きな柄がありました。





幅、高さとも40cm以上はあるような大きな生地のブックでも
一つの柄が入り切れないようなそんな大きな柄の生地です。
しかもラナンキュラスの赤ピンク色で刺繍がされている
大胆不敵な柄です。





ページをめくってみますと、
さらに大胆なデザインのなアートな生地がどんどん出てくるのです。
大きなとんがった葉っぱををベルベットでパッチワークした柄は
挑戦的すぎてイケています。





少し優しげな色合いを探してみましたら、
それでもやはり大きなデザインです。





陶器の花瓶をモチーフにデフォルメされたデザインは
さらに大胆不敵です。
この生地でカーテンを作ろうものなら、
風景画は色を失うでしょう。





「マニュエル・カノーヴァス」のデザインは
いつも挑戦的なメッセージ送ってきます。





どんなメッセージかと言えば、
「部屋に掛けられるものなら、掛けてみろ」と。

私は、「いつか」と思いました。
しかし、気分は爽快になっていました。



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No.0054
2016年4月22日(土)

こと
「ドレスアップ



「今日はこれから、結婚式の披露宴に出るの。
ちょっとだけど、ドレスアップして来たのよ。
どうかしら?」





女性はカシニョールの絵の中の帽子の女に声をかけました。






「背中はね、袖と、肩から、背中までレースで透けているのよ。
さらに、ウエストから腰に向かって女ぽい曲線の
テープがついていて、
セクシーな中に品があるでしょ。こんなデザイン、インテリアにはないでしょ!」





「細身に見えて、実はAラインなの。
Aラインって、最初、クリスチャン・ディオールが提唱したデザインなのよ。
ご存じ?
背中で勝負しているところが、クールなキャリアぽい感じがするでしょ。ね?
それに、手洗いもOKなのよ」

女性はじっと、帽子の女をみつめました。





「今日は絶対勝ったわね」


ドレス*キャサリンブラック*
LeoGuy 1号(7号), 2号(9号) 着丈95cm 
ポリエステル94% ポリウレタン6% ¥26,000(+税)
インナーワンピース レーヨン95% ポリウレタン5%モダール ¥8,000(+税)

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No.0053
2016年4月22日(金)

ほん
「別人になれる本



パソコンの操作術に関する本はきっと膨大にあるでしょう。
しかし、
この本は文庫サイズの使い勝手の良さとある理由で
スタッフみんな、手元で愛用しているほんなのです。

ご覧のようにいたるところにふせんと書き込みがあります。





その名も「たった3秒パソコン術」
中山真敬著

帯は「どうして君はそんなに仕事が速いの?」





エクセル、ワードでの簡単なキーボード操作で
あっと言う間に○○ができるというものです。
見開きでその解説が劇的ビフォーアフター風に書かれています。





実は、
「たった3秒パソコン術」のタイトルよりも、
そのサブタイトルには10倍ほどのインパクトがあります。

なんと、「読むだけで別人!」になれるのです!
すばらしくはありませんでしょうか?





本の内容はもちろんすばらしく、
しかし、どんなにすばらしい本でも買ってもらえなくてはなりませんから、
このほんはさしずめ、
パソコン操作「別人願望の人」には絶好のほんと言えるでしょう。

この中の数個の操作を覚えただけで
まさに、気分は軽やか、別人になった感じです。


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No.0052
2016年4月21日(木)

こと
「リサコラム500回



リサコラムは
2006年9月22日に書き始めて、
2016年4月18日号で500回になりました。

最初はお客様にコラムのようなものを書いて欲しいと言われて書き始め、
しかし、
まさか毎週毎週500回も書き続けるとは
思ってもいなかったのです。





最初は面白くて、半ばでやりくりに困難を感じた時もあり、

もうやめて欲しいと言われても、のらりくらりとなかなかやめず、
いつに間にかこんなにもしつこい人間になっていました。





毎週イラストを描き、物語やコラムを考えるということはつまり、
毎日それと寝起きを共にしているようで、

時々、私自身はキムラリサコなのか、リサコラムなのか
わからなくなる時もあります。





と言いますのも、「キムラリサコ-リサコラム=キ」となり、
つまり「キ」しか残らないのです。

キムラリサコとリサラコラムは
運命共同体のようなものだと諦念しております。


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No.0051
2016年4月20日(水)

もの
「機能美 不細工な美人バッグ」

不細工と言われたくはないとバックは思うでしょう。




              (\4,000+税)

もちろん、見かけはコンパクトなブラック美人。
スリムで隙なく、ぜい肉をそぎ落としたような幅20X25cmほどの
手つきのクールなFAUCHONフォションのバッグですが、





さて広げてみると、幅48X高さ40Xマチ13cmのビッグなバッグになります。
頑丈な素材の武骨なファスナートートバッグに大変身です。
それでも全体にFAUCHONのロゴ入り。
手前にはファスナーポケット付き。





今まで3日間でご紹介させていただきましたお買いものバッグに
食糧と水と衣類とスニーカーに日用品と文庫本を入れたら、
ピローブランケットも詰め込んで、
ナイトテーブルの下、ベッドサイド、あるいはベッドの下に入れて置けば、
緊急時には
ホールド感のあるささわしルームシューズをすっと履いて
外にさっと持ち出し可能ではないでしょうか?。





緊急持ち出し用にはすっと取り出せないリュックより、
手提げカバンの方がいいとも聞きました。

災害は予測不可能で恐ろしいことですが、
地震の頻発するここ数日、
その中でもいろいろと知恵を絞り、予測不可能なものに
対処したいと思っています。


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No.0050
2016年4月19日(火)

もの
「機能美 つわもの」


機能美を探すと、これも、あれも、それも、どれもと
いうことになりました。

ひそかな人気のある、「ささわし」のルームシューズ

ささわしというちょっと変わった素材は
水の数倍の吸水性がありながら、べたっと貼りつく密着性が低い。
つまり、いつもさらっとしているのです。

さらに驚異の抗菌防臭効果もあり、丸洗いOkという
あれもこれも兼ね備えたスリッパなのです。




ベージュ、キャメル、グレーS,M,L (\3,800+税)
写真はグレー


よく見てみると、
足の裏に当たる部分は色違いの糸でメッシュに編まれています。
ここに、さらっとの理由がありますが、その色違いの糸でわざわざ編むところに
作り手のデザイナー魂を感じるのです。





微妙につけたかかとの高さは約3cm。
スリッパのようでもあり、ルームシューズのようでもあり、
つまり、慌てて履いてもしっかりホールドされるということです。

このルームシューズを「ベッドのそばに置いて休みます」と新調された
ご愛用者様がおいででした。
地震など、災害時に「さっと履いて外に出られるでしょ」とのことでした。


「シンプル&ラグジュアリーに暮らす」という拙著にも実は載っている、
見かけはごくシンプル、
しかし機能美のかたまりのような

強者:つわ「もの」なのです。



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No.0049
2016年4月18日(月)


もの
「機能美 ブランケットでピロー」



人は見かけが9割と言いますが、
それは「もの」には、当てはまらないようです。





30X40cmほどのフリルのついた小さなかわいいピロー。(\3,800+税)
ピンクの方には淡いピンクベースにちょっと濃いめのピンクのハートが、
ブラックベースには白いハートがたくさん散りばめられ、
とてもキュート!
中高生のベッドに乗っていそうな感じです。





しかし、ファスナーを開けると、
きちんとたたまれた薄手のフリースのひざ掛けが出てきます。
つまり、
冬はひざ掛けに、夏は事務用椅子の背当てクッションにいかがという細やかな配慮なのです。
かわいい中に実は「機能美」を備えた「もの」なのよと言っているようです。






それは、ファスナーの付け方を見るとわかります。
美しすぎる!
表面からはそれとわからないほどさりげない作りなのです。

そんな部分を見つけると、「このお方、実はすごいところがおありなのね!」と
ぐっとその「もの」の評価を上げてしまいます。

かわいい+機能美=侮れない「もの」です。

「もの」は見かけ1割、機能美9割と言えるのかもしれません。



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No.0048
2016年4月17日(日)


もの「機能美 マイ買い物バッグ」


美しいFAUCHON*フォションの「マイ買い物バッグ」を見ていて
機能美」と言う言葉を久しぶりに思い出しました。



                     (\2,000+税)

おしゃれなデザインの巾着は幅13X17cm程。
つるんとしたポリエステル生地は撥水加工済み。

左の巾着を開くと、





いちごより真っ赤なベースに黒のエッフェル塔とロゴが並んだ
幅40X高さ48cmのマイ買い物バッグが出てきます。
しなやかで安っぽくない感じがとても好きです。

こちらは
色とりどりのマカロンが整列するアートな袋が出現しました。





マカロンのちょっと毒々しいほどのリアリティのある色が
ブラックのベースに映えて、
「ここまでやるか!」的なデザインでとても好きです。





7cmの幅のある二重になった取っ手は、ペットボトルに大根にかぼちゃにと
食糧をたくさん入れても手が痛くならない配慮を感じます。
肩にも掛けられそうです。
上部のみ13cmのマチのついた部分にはファスナーが付き、
その色が
ショッキングピンクというところに
デザイナー魂を感じます。

一つの買い物バッグに秘められた工夫の数々が教えてくれるのは、
「デザインは機能美を兼ねているべき」ということ。

日常品の買い物や洗濯物出しをちょっと楽しい「こと」に
変えてくれる優れ「もの」ですね。


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No.0047
2016年4月16日(土)


こと
「いつも見る標語」

「社会は偉大なる教場である」


私は通勤路の電柱に張り付いた標語を
読みながら自転車で通勤しています。


4月14日の熊本を震源地とする震度7の大地震で
10年前の2006年3月20日と4月20日の福岡西方沖地震を思い出しました。
春は大きな地震がよく起きる季節なのでしょうか。

一昨日から昨日、
真夜中にも関わらず、いろんな関係機関の人々が
被災された人々を助ける様子をテレビで見ながら、
こんなときにひとは不毛な争いごとや戦争を不毛だと感じて
止めてくれればいいのにと思いました。





電柱に書かれた
「社会は偉大なる教場である」という標語が今日は特に身に沁みた
地震の翌朝でした。


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No.0046
2016年4月15日(金)


もの
「KENZOコレクション」


マダム・ワトソン「KENZOコレクション」より。

498回のリサコラムでやはり架空のストーリーを書きましたが、
KENZOというブランドの創設者、高田賢三さんの
雑誌ELLEDECOの切り抜きです。
約20年ほども前の秘蔵品です。





和室に茶室もある賢三さんのパリの家は、
完成した当時、パリに日本の数寄屋造りの家ができたととても話題になったそうです。





マダム・ワトソンでもKENZOブランドのパジャマを取り扱っていたので、
楽園のような華やかな原色を使う配色が賢三さんだったと認識していたのに、
なんと無彩色な純和風旅館のようなパリの家に
とても驚きました。





日本から大勢、大工さんを呼んでできたほんとうにお金のかかっただろう、
こだわり抜いたお家。

勝手ですが、目をつぶっても絵が描けるほどに好きなここは、
リビングからガラス越しに見えるトップライトのある端正な室内プールです。





同じ風絵画が並ぶ壁も素晴らしいですし、その横にある象の置物も
ユーモラスなセンスをアピールしています。





身に着ける服とインテリアのご趣味がとてもかけ離れている方に
ときどきお目にかかることがあります。

賢三さんも純粋にそんな心持で和風旅館のような家をパリに建てられたのでしょうか。
勝手ですが、その気持ち、とてもよくわかります。


しかし、「純和風のパリの家に住む」
なんて贅沢なことでしょうか。



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No.0045
2016年4月14日(木)


もの
「YSLのコレクション」


499回のリサコラムで
イヴ・サン・ローランとクリスチャン・デイオールの
架空の物語を書きましたが、
イヴ・サン・ローランの「YSL」ブランドはほんとうに長く深く日本の文化や生活に
関わりを持っていたように感じています。
マダム・ワトソンでも、YSLブランドのパジャマ、ベッドリネンがありました。

しかし、イヴ・サン・ローランのパリの家を雑誌ELLEDECOで見たとき
衝撃をうけました。





ベッドリネンやパジャマのブランドイメージとはまるでかけ離れている
国宝のような芸術品の収蔵庫に、そして美術館そのもののような部屋に!

ピカソ、マチス、モンドリアン、第一級の芸術作品の中で
暮らすファッションデザイナーの王者のこの部屋を見たとき、
インテリアとは、インテリアデザイナーや建築家のものではなく、
モードのデザイナーのものだなと思いました。





おそらく、こんなすごいコレクションを持ち、こんなにハイレベルのインテリア生活を
「ふつうに」送っている建築家、インテリアデザイナーは
いなのではないかと思いました。

ネットの普及する前の時代、
世の中が圧倒的にインテリアなどよりファッションで回っていた時代だと思います。
その時代はモード界を率いるデザイナーが
もっともインテリアに親しみ、消費する消費者ではなかったのではないかと、
過去系で、稀有でゴージャスな時代だったのかなと思うのです。





個人情報が重要視されるようになり、
こんなにゴージャスなインテリアの部屋が一般の雑誌に
簡単に掲載されることはなくなりました。





これらイヴ・サン・ローランとパートナーのピエール・ベルジェのコレクションの
大半は競売にかけられ、世界中に散り散りになっている今、
こんな雑誌の切り抜きでも大事な私たちのコレクションになりました。



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No.0044
2016年4月13日(水)


こと
「新たな習慣4 3年日記」

2016年4月から3年日記をつけることに決めました。

外国語が好きな私は、
英文日記も仏文日記も始めたことがあるのですが、
途中でかっこいいことを書きたくなって
面倒になり、ときどきしかつけなくなっていました。
それ以来、
パソコンの予定表に入れているし、それでいいんじゃないの?
と思っていたのです。





そこで、4月からは日本語でも何語でも好きな言葉をごちゃまぜで
その時の気分で「何か」を書いてみようと思い切りました。





まずは、扉の次ページに絵と言葉を入れました。





『夢をたくさん描く
夢をたくさん画面で計算する
夢をたくさん立体にする』





できれば油絵で描いて
立体は布と木と天然素材で。
できれば世界中で。





つまりは3年計画の「夢」を書くことにしたのです。
そしたらとても楽しいのです。

大っぴらに宣言することで、夢は今、とうとう、使命になりました。



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No.0043
2016年4月12日(火)


こと

「新たな習慣3 ひと様の研究の検証」



4月に新しい通勤用の靴を買いました。
もちろん、マダム・ワトソンで。

{Tear}という名のブランドの靴です。
芸術作品番号:WTN672





長年、ワコールの靴を愛用してきて、今では数少ない私の靴のコレクションの9割は
ワコールの靴になりました。

百聞は一見に如かず。

履いてみるとその包み込まれるような、雲の上を歩いているような
エアリーな感覚にうっとりします。
それでいてベーグルのようにしっかりとしたホールド感もあり、蒸れず、暑くならず...



とまるで、マダム・ワトソンの大人気のラグジュアリーパッド、
通称「ラグパ」のような履き心地なのです。





その秘密はどこにあるのか、タテからヨコから斜めからいろいろ検証してみました。
まずは土踏まずの抜群のここちよさの秘密が中敷きの下にありました。





靴底にはたくさんの突起。しかも少々斜めに並んでいます。
かかととつま先にはまた違うかたちの突起が並んでいます。
ここにも膨大な研究費をかけた大いなる秘密が隠されていそうですね。

莫大な経費のかかる陸上部を抱える企業の秘密に迫れそうです。

ということで、
「ひと様、そしてほかの企業様の芸術作品ともいうべき優れたものを検証する」
これが、新たな習慣の3つ目です。

{Tear}とは涙ぐましい努力から生まれたからつけられたブランド名なのでしょうか?

ワコールの読者の方、こっそり教えていただけませんか?


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No.0042
2016年4月11日(月)


「新たな習慣2 女のコーナー」


バラのアレンジに、パールのついた髪飾り、
天然石が文字盤を飾るネックレスウォッチ、
ビーズやリボンのバレッタ、ラインストーンのブローチなどなど。
ここはどこ?あなたはだれ?





「ハイ。意外かもしれませんが、 私のデスクの一角です。
インテリアの仕事、
文章、イラスト描き、ホームページ管理、宣伝広告など、
デスクワークがおよそ8割を占める私の仕事場なのです。
幅約250cmのデスクの片隅にデコレーションしてみたのです」

アイデアを生み出すには、
スティーブ・ジョブズ氏が唱えた、まっさらで無機質な空間こそが、
最良の仕事環境だと思ってきました。
しかしです、
頂きもの、持ち物には女っぽいものがたくさん。それは何をか言わんや?
ということで、
デスクの片隅にディスプレイしてみようと思ったのです。

新たな習慣その2.
「身近にあるものをディスプレイして女のコーナーをつくる」

アナログ的な要素もたくさんあるインテリア関連の仕事には、
「華やいだ気分」これがやはり必要なのだと感じています。






そして、帰る時には全部片付けてまっさらな状態に戻します。

「えっ?壊すの?」

「はい。明日は明日でまた新たなディスプレイをするためにです。
それがデザインを志す者に課せられた使命.....なんちゃって」



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No.0041
2016年4月10日(日)

こと

「新たな習慣1 目覚まし時計」

入学式シーズンは桜のシーズン。

私は小学、中学、高校、大学まで入学式が誕生日でした。

そのため、友達のだれにも宣伝できずに
その日を迎えておりました。




ソメイヨシノが終わって、八重さくらとともに
本格的な春の陽気が始まると、
いよいよ新学期の始まりです。

そこで今年4月からの新たな習慣をいくつか加えました。





その一つが目覚まし時計を常に手元に置くことです。
自宅からひとつ持って来ました。

今までは
パソコンの下の方の時刻を見ながら仕事をしていたのですが、
目覚まし時計を持って来てからは、
今やっている仕事にあらかじめ制限時間を設ける術を覚えました。





さらに、
目覚まし時計ですから、アラームが鳴ります。
パソコンの予定表のように気品ある「チロン」という音ではありませんから、
迫力があります。
時間の流れが違うように見えてきました。

新年度のスローガンは、「時短。そしてより多くのことをやる」
これです。


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No.0040
2016年4月9日(土)

ほん

「ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣」
3%のビジネスエリートが実践していること。
美月あきこさん著

285万6千人のお客様の顔を見て来た
元CA方が書かれたほんです。


ファーストクラスに乗る人の習慣を拾い上げてみると、

1.「手が空いたときでいいから、お水、持って来てもらえないかな?」
と必ず、クッション言葉を置く方。
「手が空いたときでいいから」「忙しいところ、悪いんだけど」などが
相手を気遣うクッション言葉。





2.多忙な日々の中の貴重な時間を睡眠に充てるためにそこに座る。
たとえ高級料亭の献立であろうとも、食事は拒否して眠り続ける。





3.読書家 13時間のフライトの間に8冊の本を読む。

4.メモ魔。CAさんとの会話の中であってもどこででも、
常にヒントを探している方。そして話がうまく、聞き上手。





4.脱いだ靴を人目に付かない場所に置く。





6.機内に「マイ・ドレッシング」を持参するほどに健康管理をしている。
などなど。





結局、ファーストクラスの座席に座る方にとってのその座席とは、

楽しむ場ではなく、仕事の場であり、プライベートな場であり、
ファーストクラスの座席に座れるようになるまで行って来た地道なよい習慣を
そのまま守る延長線上にある空の場所なのだと思いました。

その習慣を維持できる場所が100万円ならそのお金を払って維持することが
当たり前だという価値観をお持ちの方。

これらの習慣を真似れば明日からファーストクラスへの道ができるということですね。


 そしてそれもこれも顔相に表れているそうです。
飛行機に乗るとき、毎日数万人の顔を見ているCAさんに
顔相のチエックをされていると思って、次から飛行機の乗ることにいたします。



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No.0039
2016年4月8日(金)


もの
「コーディネートのイラスト」

コーディネートのイラストを保存しているファイル数冊が
一杯になってしまったので整理しようとしていたところ、





山になって積み重なったままで
頓挫してしまいました。
原画はほとんどお客様にお渡してしてるため、
ここにあるのは下書きか、コピーのはずなのですが、
かなり原画もあり、処分する予定がその時のことをいろいろと思い出して
処分も進まなくなってきました。





2011年の森理世さまのベッドルームコーディネートのイラストの原画。
2007年、日本人で2人目のミス・ユニバースになられて、当時24才です。
静岡に日帰りで2回行き、その翌年、雑誌の撮影でまた行きました。
これまでの人生で静岡に3回行行けたのは、
理世さまのおかげです。今度はぜひ、駿府城跡に行ってみたいです。





雑誌BonChicの自宅のベッドルームの企画で没になったコーディネート。
編集長に「難解」と言われたこのコーディネートは
実はとても気に入っているものでした。
これも思い出深いものです。

ものが捨てられないのは、そこにストーリーがあるからですね。
ストーリーをきちんと整理、保管すれば、
その対象はアーカイブとなるのでしょう。

アーカイブスになるように整理することにいたします。



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No.0038
2016年4月7日(木)


こと
「オリジナルを作る」


オリジナルのベッドリネン「ホテル・センチメンタル」を発売して
今年の春で5周年になります。
毎年色を増やしてきました。





オリジナルのベッドリネンをつくるには、
素材を決めたらオリジナルの色を作って生地を染めます。

見本の色出しができるまで、約5か月かかりました。
その微妙な色の違いの中から、「これだ!」となるまで
いろんな角度で眺め、比較しながら色、製作数量を決めます。





そして生地の設計図ができても、実は 備品もいろいろ必要です。





パッケージ、品名シール、ブランドシール、織りネームなどなど。
作業の中にイラスト描きも加わります。





そして種々の工程を経て、パッケージにおさまったベッドリネンが出来上がります。





同じ生地はパジャマを加工するために、
また種々の手順を踏んで、また私共のところに帰ってきます。

立案、ブランディングを経て約3年ほどかかりましたが、
出来上がったら、
販売するのが惜しいほどにほんとうに愛おしいものになりました。





ブランドシールにはその私たちの思いを手書きで書いています。

「ベッドリネンをこよなく愛するスタッフで、
自分たちの一番欲しいものを作りました。
しなやかでここちよいおふとんと一緒に
あなただけのリゾートホテルスタイルに」

オリジナルを作ることは時間をかけて、
つまりは愛着をつくることだと感じています。


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No.0037
2016年4月6日(水)


こと
「イマジネーションの部屋 part.2」


人は一生のうちに、
不必要なDMを開封するのに、およそ9か月を使っていろという
研究結果があるそうです。取捨選択は必要ですね。





見開き左:久留米の高砂屋という豆菓子のお店のパンフレット
お客様に頂いたもの。豆菓子のみというという稀有な専門店の匂いがします。

見開き右::吉野堂の塩ひよ子 ひよ子に塩というミスマッチで圧倒されました。
筆文字と黄色のひよこのアンバランスが絶妙。
やはりお客様よりのお土産の包装紙。





どちらもシャンパンを主題にしたイヴェント。
やはりインパクトがあるのは、
右の「浴衣で」の筆文字。浴衣を着てきて来たら
特典ありというお誘いのようです。





約8年ほど前の雑誌「Pen」の切り抜き。
見開き左:Parisの新ホテルの話題。ネット以前はもっぱら、
新ホテルの情報収集にかけていました。
そして
見開き右:エッセイ集の拙著「Bedroom, My Resort」のイントロに使わせていただいた
「スミス夫妻のホテルガイド」の記事。
今では超有名になった、お忍びカップルのための旅行ガイドを扱う旅行代理店です。
こんな切り口はどこにもないだろうと思って切り抜き
記念にまだ取っています。
「どのカップルも誰にも出会わずに素敵に週末が過ごせますように」
と結んであるところが、「Pen」らしいコメントだと思います。





見開き右:シャンタル・トーマスのオードパルファム、2003年のカタログのコピー
女ぽさを強調しながら、清潔感のある香りがその足の繊細さに表れています。
この脚をモチーフに自宅の玄関の棚を作りました。

見開き左:こちらの法が新しい香り。「Osez- Moi!」
グレーにピンクのピンストライプのパッケージには
立体的なエンブレムも貼りついていて、
すばらしいコストのかけ方!





見開き左:一度ではなかなか憶えられない長い名前の貴重なワインの覆刻版。
”モスカート・パッシート・ディ・ルイジ・ヴィオラ"
しかし、それにもまして中の文章が凝りに凝っています。
ワイン自体は琥珀色をしており、干しいちじくやはちみつの香りがするとのこと。
真っ黒で細身のボトルを眺めながら、味わわずして想像に浸れる文章はすごい。

見開き右:アルビオンという化粧品メーカーが社員の
美意識向上を狙って、若いアーティストの作品を公募によって集めたという記事。
社員と取引先の人たちが作品の審査に参加するという面白い方法だそうです。
実際はその裏のページが目的だったのですが、
こちらもなかなか面白い記事でしたというわけです。
今は廃刊となった雑誌「Sevenseas」からの切り抜き記事。





見開き左:あまりに精緻に作られている
ユナイテッド・アローズのオーダーシャツのカタログ。
注文するわけでもないのに、
お店の前にご自由にどうぞと置かれていたのでゲットしてきました。
見開き右:ホテルのパンフレット、カードはコレクションの中に数々ありますが、
経費節減とネット社会になったからでしょうか、
凝ったものは激減したような気がします。
しかし、何年経っても、ペニンシュラ、シャングリラのゴージャスなカードは
眺めるだけで優雅な気分になれるから、その威力はさすがです。


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No.0036
2016年4月5日(火)


こと
「イマジネーションの部屋 part.1」

私のお宝ファイルに
イマジネーションの部屋」という
タイトルのついたものがります。
マダム・ワトソンで仕事を始めてからずっと集め続けて来た
パンフレット、DM、雑誌などの切り抜き集です。

イマジネーション源でもあり、「見て楽しい、捨てきれなかったもの」
コレクションです。

さて、そのお宝の一部をご紹介します。






見開き左:スターバックスのパンフレット
色、デフォルメの鮮やかさ、そしてわくわく感があふれています。

見開き右:近隣のホテル”WithThe Style"のレストランの配布パンフ
固く書けば、スタイリッシュで独自のセンスと訴求力。
しかし、サプライズ的な作り方がすごい。





見開き左:クリエーション・バウマン スイスのファブリックメーカー
時流に乗らず、自流をゆく精神に満ちたデザイン力が
群を抜いています。

見開き右:ざくざくしたウールの織り物の上に乗った言葉は、
「厳しい自然そのものを映している」
何かの雑誌の切り抜きです。
キャッチのすごさでノックアウトされて採用。





見開き左:ポチ袋 特集自体の意外性で採用
見開き右:OPAM 大分県立美術館 お客様に頂いたもの。
開架式美術館のような建物自体がものすごく変わっています。





見開き左、右とも:ワコール展示会の案内状
女性美を追求するという精神がいきわたっているぞ!と
主張している、そのカードデザインに製品への信頼の理由も覗けます。





見開き左:「クルマは極上のプライベート・ルーム」
そんなことを言った人が今までいたかな?
でも、「クルマ」を「ベッドルーム」に置き換えても通じます。

見開き右:IKUKOのアートなアートな展示会の案内状





見開き左:何の宣伝かわからずにずっと保管していたことに今気づきました。
色とりどりの石鹸かと思っていたらフルーツキャラメルだったそうです。
採用の理由は、「その手があったか!」のそのコピーだったことだけ憶えています。

見開き右:こちらもコピーで採用した宣伝。
「いっぱい入る革のお財布」
改めてそのコピーの力強さに脱帽しました。


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No.0035
2016年4月4日(月)


こと
「プレシャスな時」

あらゆる場所には
ある特別な時があります。
もちろんここ、インテリアショップにも。

それはおよそ夕方午後6時頃から始まる時間です。





今日一日のご相談も終わり、仕事にもひと段落をつけ、
通りは、営業車が会社に戻る雰囲気もそろそろ終わり、
帰宅の車の流れが始まる前のそのほんの
束の間の時間です。





その同じころ、

世界中のホテルのレストランやラウンジでは
ピアニストがジャズやクラシック音楽を弾き始め、
そして、
赤道近くのビーチリゾートでは
ゲストが砂を払い落としてバーのスツールに腰を下ろし、
スタッフが仕事の手を休めて、
オレンジ色の海と空が一瞬紫色に変化する空気の中で
感動の溜息をつく
そのプレシャスな束の間の時間です。





もしも、一日にこの束の間の時がなければ、一日とは
どんなにつまらない一日になるだろうと思います。
でも、
もっとつまらないだろうと思うことは、
同じその時、
そんなプレシャスな時を想像して楽しむことなく、
苦しいことに思いを巡らすことではないかなと思います。


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No.0034
2016年4月3日(日)


こと
「大人」


子供が洗面所の床で四角な箱を積み上げで遊んでいます。
弟の方が不思議そうに眺めて尋ねます。

「それなに?」





「ああ~、階段だ!」弟は得意げに叫びます。





「残念でした。プラミッドだよ」

「ああ、ピラミッドか!」

「でも、階段が足りないだよね」





「それじゃ、もっと買ってもらおうよ」





「あとなんこいるかな~」
「きっとあと100こはいるよ」

二人の兄弟は腕組みをして考えます。





「何して遊んでいるの!はやく石鹸、持ってきなさい!
待ってるんだから!」

お風呂の中からお父さんの声が聞こえます。


子供が隠れて興じる「いたずら」を
大人は眉間にしわを寄せて、
「アイデアを絞り出す」と呼ぶ。



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「1万時間の入り口」



No.0033
2016年4月2日(土)


こと

「1万時間の入り口」

ピカソのこの有名な話はご存じでしょうか。

街で偶然ピカソに出会ったある女性が、
「ちょっと絵を描いてもらえませんか」とピカソに紙と鉛筆を渡すと、
ピカソは30秒程でささっと描いた絵を手渡して、
「ミリオンダラーになるよ」と言ったという話です。
彼女は驚いて、
「ミリオンダラーですって?30秒で描いた絵がですか?」
と尋ねます。
「30秒で描けるようになるまで、30年かかっているからね」と
ピカソは答えたそうです。

この30秒、30年をいつも考えます。





そして、
こんな私の下手な絵でも、おこがましくも
画材店で額装してもらうと、少しは見られる絵になるようです。
質感のあるグリーンにゴールドの縁取りにずいぶん助けられています。





ウイリアム・モリスの生地でコーディネートしたお客様のお部屋の絵なので
ウイリアム・モリスの壁にそっとためし掛けしてみました。
そしてやっぱり、
「う~ん、下手ね~」と思うのです。





もう1枚はウエディングの新郎新婦の絵です。
いつもインテリアの絵ばかり描くので、
人物を描くときはものすごく時間がかかります。
ふたりの表情、唇の形、目、それだけ描くのに2時間はかかったような気がします。
そして、
「やっぱり、下手ね~」と思います。

それもそのはずです。
1万時間でやっとマスターレベルに到達できるという、
研究結果がきちんと出ているのですから。

1日1時間毎日休まず描いてもざっと30年かかります。
道のりはほんとうに遠いです。

しかし、1日3時間毎日描けば約10年。
6時間にすれば約5年。
12時間にすれば約2年半。

マスターレベルの修行というものはこんなレベルの絶対量で計られるものなのですね。



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 No.032
2016年4月1日(金)

ほん

「伝える」
『リッツ・カールトン超一流サービスの教科書』


「おかえりなさいませ」
クラブフロアのラウンジの踏み応えのある絨毯に一歩足を踏み入れたとき、
あなたは「ああ、この香り~」と大きく息を吸い込みます。





「お久しぶりでございますね」
「ええ、そうね」
「前回のご宿泊は3年前でございました」
「もう、そんなになるかしら?」
「何かお持ちいたしましょうか?」
「それじゃ、紅茶を」
「かしこまりました」

「あら、アール・グレーにはちみつ、覚えていてくださったのね」
「もちろんでございます」
「でも、後でロイヤル・ミルクティも持って来ていただける?」と伝えます。

クラブフロアのスタッフはいいタイミングで
熱いロイヤル・ミルクティをテーブルに運んできます。
「それではどうぞごゆっくり」

お茶を頂きながら、カウンターのタルトに目を奪われ、一つ、皿に乗せると
ゴージャスなカーテンの向こうの美しい夜景を眺めながら、
すでに気持ちは女王様モードです。

「お荷物はお部屋にお入れしております」
という言葉を合図に優雅に立ち上がると、スタッフと共に部屋に向かいます。





そして、バスルームの棚にランドリー用の洗剤が置いてあることに気づきます。

「ああ、お風呂で下着を洗いたいからと3年前にお願いしたのよね。
でも、今はローズじゃなくて、ジャスミンに変えたのよね」
そして、
あなたはシャワーを浴びると、ベッドの前に立ちました。





微妙にベッドの位置が窓側にずれていることに気づきます。
「もしかして、前回、自分でベッドを窓側にずらしたのを
憶えていたのかしら?今は、壁側の方がいい感じなんだけど、どうしようかな?」
あなたは思い切って電話で尋ねます。

すると間もなく、スタッフがベッドの位置をずらしにやって来ます。

「ああ、それと、せっかく用意してくださったのだけれど、
ランドリー用の洗剤はジャスミンに変えて頂けないかしら?」
と伝えると、
スタッフはにこやかな表情で、「かしこまりました」と言って、
すぐにジャスミンのランドリー用洗剤を持ってきます。





そして、洗剤と一緒に渡された箱を開いて、
「わ~、すてき!25周年記念でパジャマのプレゼントなの?ラッキーだったわ~!」と
歓喜の声を上げます。
しかし、内心は
「ペアはちょっとね...もうペアじゃないし...」

あなたはパジャマをレディス2枚に交換してもらえるように
電話をしてから食事に出かけます。

すると、
「ご都合のよろしいときにパジャマの交換に参ります」と
ボイスメッセージが入っています。





そしてベッドの上の枕を触ってちょっと首をかしげます。
「そうか、2年前までは羽毛の枕を使っていたのよね~」と。

だんだん慣れてきたあなたは何のためらいもなく、
また、コンシエルジュに電話をかけます。

「洗い立てのポリエステルの枕に変えて頂けませんか?」
と、ていねいに。

またすぐに、洗い立てのポリエステルの枕がやってきます。

そして、スタッフは
「色々とご不便をおかけいたしましたようで、
ほんとうに申しわけございません」と詫びた後、

もっとも大事な今日最後の挨拶をゆっくり丁寧に言うために
姿勢を整えます。

「お休みなさいませ。どうぞごゆっくりお休みいただけますように」

その自信の満ちて穏やかなスタッフの表情には、

「次回はロイヤル・ミルクティでお迎えして、
バスルームにはジャスミンの洗剤を、
枕は洗い立てのポリエステルのものをご用意いたします。
ベッドは壁側に移動して、
そして決してご主人様の話題には触れません。

たとえ、地球の裏側にお越しになられても、
ハイテク顧客管理ソフトで
あなた様を同じ仕様で温かく快適にお迎えいたします」
と、
書かれていることには思いが至らないかもしれません。



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