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リサコラム
本日のオードブル
第4回

 とうふで手洗い。足洗い。
  
ガラガラ

木村里紗子のプロフィール

マダム・ワトソンに1990年より勤務し、400名以上の顧客を持つ販売員。
大小あわせて、延べ1,000件以上のインテリア販売実績を持つ。
著書”シンプル&ラグジュアリーに暮らす”(ダイヤモンド社)(06年6月)がある。
趣味は、ベッドメイキング、掃除、いろいろなインテリアを考えだすこと。
新リゾートホテルにいち早く泊まること。
15年来のベジタリアン。ただしチーズとシャンパンは大好き。甘いものは苦手。
アマン系リゾートが好き。好きな作家は、夏目漱石、檀ふみ、中谷彰宏、F.サガン

 


とうふで手洗い。足洗い。ガラガラ
                     




 その呪文を心の中で唱えながら、帰宅した私はすぐさまスーパーのビニ

ール袋から、買ってきた本日のとうふを取り出す。スポンジに洗剤をつけ

て、外側のパックをきれいに洗う。ガーゼふきんに消毒用エタノールを噴

霧して水気をふき取ると、冷蔵庫へ。
それからバスルームに行き、靴下

を脱いで、シャワーで足をこすり洗い。
お次は、ガラガラガラとうがい。ここ

まで、約3分。



 煙に巻くような呪文で、惑わせてすみません。手を洗う時間を省くため

に、豆腐のパックを洗うと同時に手を洗い、足を洗って、うがいするという

単純なこと。学校から帰った子供に、「すぐ手を洗ってうがいしなさい。汚

ない足も洗うのよ。」いうことを、続けているだけのこと。



さっぱりしたところで、さて音楽をかけて、新しいルームシューズと浴用

ガーゼタオルを引き出しから出したら、私のバスタイムです。


スーパーでのまとめ買いは、休みの前日にしかしないと決めているので、

夜買って帰るものは、新鮮な豆腐と、紙パックの野菜ジュース、牛乳くら

いです。まとめ買いした日には、それらの紙パックも、ビニールに入ったも

のも、ビン類、缶類も、密封されて洗えそうなものはすべて洗剤をつけて

スポンジで洗います。洗えないものは、すべてガーゼふきんに
消毒用エ

タノールを噴霧してふき上げ、分別して冷蔵庫へ。野菜やきのこ類もすべ

て洗い、すぐ使えるよう小分けしてパックに保存。糸こんにゃく、もやしは

あく抜きして、やはり、パック保存。ここまでして、ベジタリアン食ほぼ1週

間分の食材の準備完了。約30分。
その後の1週間、冷蔵庫から、それ

らの食材を引っ張り出して、簡単な食事の支度。
まとめ買い、まとめ洗い

まとめ下ごしらえを完璧にすることで大幅な時間短縮が図れます。



 全部洗ったり、アルコールでふきあげたりそこまでする必要があるの?

と思われるかも知れません。しかし、たくさんの硬貨、お札を扱うスーパ

ーのレジの人の手は当然、汚れています。目には見えない雑菌がたくさ

んいるはずです。大腸菌、サルモネラ、腸炎ビブリオ、etc。お札や硬貨

ほど汚い物はないという人もいます。そんな菌たちは、「ここにいるよ。」と

言ってくれないので、その見えない汚れたちを放ったまま冷蔵庫に入れ

て冷蔵保存するのはどうしてもできないのです。



 冷蔵庫は雑菌の宝庫と言われるのは、実はそんな日頃の習慣の賜物

かもしれません。
1週間に1回か、月に何回か、全部出して、大掃除する

のもいいですが、毎日、雑菌を除去してから、冷蔵庫に保存すれば、そ

んな心配もなく、きれいな状態の庫内を保てます。そして、一度出して使

ったら、タッパーや、ビン、チューブ類はまた、アルコールを噴霧したふき

んでさっと拭いてからしまう。冷蔵庫に入れるときも、左手にアルコール

噴霧したふきんを持ち、右手で冷蔵庫のドアを開ける。(左ドアの場合そ

の反対)すると自然に庫内のどこかを拭いてしまいます。


そんな簡単なことで、家での食中毒も清潔も保てるならと、私は、とうふ

で手洗い。足洗い。ガラガラ。を続けています。



 だからショップの朝のお掃除タイムは、専門のお掃除業者さんと一緒に

約250平米の店内を約60分で、白い綿の手袋をして、隅々まで掃除し

ます。新人のスタッフはどこが汚れているかわからず、最初は戸惑うよう

です。商品を移動のたびに、ガーゼふきんで拭いてから、並べる。ベッド

や衣類には粘着ローラーを使う。お客様が買われた羽毛布団に「カバー

をかけてください。」といわれたら、まず、手を洗いに行きます。そして広げ

るベッドにまず、粘着ローラーをかけてほこりを取り、それからお客様のふ

とんを広げて粘着ローラーをかけ、カバーをかけたら、又、カバーの上か

ら粘着ローラーをかけて、ふとんのBAGにしまいます。(本来は1回洗濯

してからカバーはかけたほうがよいのですが・・・。)そうして、 しばらくたつ

と、新人スタッフも見えない汚れの感覚がわかるようになります。




 私たちの職場のキッチンには、「一度水を止めてから、手を30秒はこ

すり洗い。夏は腕まで洗う。」と書いてあります。食品を扱うわけでもない

のですが、チラッと触れた手がべたっとしていたら、それまで、どんなに、

すてきな接客をしていたとしても、いきなり、げっそりしてしまうからです。 

そうなる前に、お互いに指摘しあって、すぐ洗うようにしています。

さらに店長は、近所のお弁当屋さんや飲食店に手洗いマニュアルを配り

回っていて、けっこう嫌がられてもいます



 目に見えない汚れを、汚れが見えないうちに取る。
            
自分の手は汚れているという認識を持って、こまめに洗う。        

そんな習慣をつければ、目に見える汚れは、さらによく目に付くようになり

ます。見て見ないふりができなくなります。
すると、お店やホテルなど、ど

んな場所でも1歩足を踏み入れただけで、見えない清潔感のレベルやス

タッフのレベルのようなものまで、敏感に感じ取れるようになるようです。


実は自分たちにそう言い聞かせて、私たちも、仕事、掃除やサービスのレ

ベルUPをめざし日々悪戦苦闘している日々なのです。





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木村里紗子 Risaco

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