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リサコラム
本日のオードブル
第22回

 私の部屋も、ホテルライク"


木村里紗子のプロフィール

マダム・ワトソンに1990年より勤務し、400名以上の顧客を持つ販売員。
大小あわせて、延べ1,000件以上のインテリア販売実績を持つ。
著書”シンプル&ラグジュアリーに暮らす”(ダイヤモンド社)(06年6月)がある。
趣味は、ベッドメイキング、掃除、いろいろなインテリアを考えだすこと。
新リゾートホテルにいち早く泊まること。
15年来のベジタリアン。ただしチーズとシャンパンは大好き。甘いものは苦手。
アマン系リゾートが好き。
好きな作家は、夏目漱石、檀ふみ、中谷彰宏、F.サガン


  「木村さん、これが私の部屋?ワクワクしてきたワ。」
                

 

       


私の部屋も、ホテルライク






 「新居は、いかがですか?ブログでベッドの写真は、拝見しましたが、...」

昨年の暮れ、単身赴任先に届けたラグジュアリーなベッドとおふとんの寝心地

を伺いたくて、2ヶ月ぶり来店されたお客さまに、笑顔で聞いた私でしたが、 

「ウチ、3種の神器がないんです。」「3種のジンギって、もしかして、それって」

ニコニコしながらクールな彼は「洗濯機、冷蔵庫、テレビですよ」「うそでしょ、

まさか、ほんとに、ですか」「デモ、デンシレンジは、あるんでしょ?」「いえ、電

子レンジもありませんよ」ソフトではなく、ハードの方のIT関連のお仕事に従事さ

れる彼は、もちろん、マダム・ワトソンにこられる時も、常にPCをご持参です。

PCとはポイントカードのことではなく、当然“パーソナルコンピューター”のことで

です。単身赴任先のスタイリッシュなマンションに入れるベッドや寝具、家具の

ご相談に来られていたときも、もちろん、ご自分のプロフェッショナルな“PC”に

間取り図面の画像を落として、それを見ながらです。そして、ご予算は、「自分

で、エクセルで計算してますから。」「で~すよね、ごもっとも!」そんな几帳面

で計画性ある方なのに、「洗濯機もデスカ?」「週末、福岡の自宅帰ったとき

自分で洗濯するから、いいんです。自分でアイロンもかけるんですよ。1週間分

をね」。先日は、アイロンの水に入れる、リネンウォーターをお買い上げでしたか

ら、「もちろんでしょうとも。デモ、れいぞ~うこは、必要でしょぉお?」「コンビニ

がすぐ、近くにあるから、大丈夫です。ビール飲まないし、お湯はIHヒーターで

沸かして、コーヒー、紅茶、飲むぐらいだから」。テレビがないのは、わかります。

その“PC”で見れるでしょうから。彼は、私の本を見て、昨年9月末に来られた

初めての男性のお客様でした。
                                   


 「このレベルにしたい」といわれる白いホテルライクな寝室の通りに日本ベッド

のラグジュアリーなシルキーポケットのマット、ラグジュアリーベッドパッド&羽毛

ふとん、枕を2個、そしてリラックスピロー2個&オーダーで作ったピロケース 

2枚、もちろん白いベッドリネン一式。これだけは、はずせないからとおっしゃっ

て、イタリア製のカラーラのボディータオルに、白い籐のかごも、ミンクタッチの

白いラグマットもPCデスクもそろえられたでしょ。「タータンチエックのベッドリネ

ンにこげ茶の額縁つけたらカッコイイですよ」と、勧める男性スタッフに「私、ピン

クに抵抗ないんです」。とおっしゃるフェミニストでニヒルな彼に、もう1セットの

ピンクのベッドリネンも揃えて、ご用意したのにぃ?”洗濯機も、冷蔵庫も、テレ

ビも、電子レンジも要らないの???”私の頭の中は、おおきな?で埋め尽くさ

れました。そして、「今日は、ササワシのスリッパを」と、涼しげな顔で2人の男

の子のパパは、スポーツ観戦のために、RV車で颯爽と帰られます。グーの音

も出ない、とはこのことです。でも、午前様は当たり前の超多忙なお仕事柄、家

に帰ったら、お風呂に入って寝るだけの生活。私はそこで20秒考えて、「大き

なボディータオルとラグジュアリーなベッドがあれば、それだけで癒されるかも

ね、たとえ、冷蔵庫に洗濯機、電子レンジがなくても」文字通り、“シンプル

でラグジュアリーな生活”の典型。“シンプル&ラグジュアリーに暮らす”という

本を書いている私は、ちょっとだけ参りました。                   


 実は数年前までは、都内での私の定宿は、インター・コンチネンタル東京ベイ

のクラブフロアでした。クラブフロアを備えているホテルは、海外のホテルチェー

ンのホテルには、都内以外でもたくさんあります。会社から支給される出張費

の何倍も自分で払わなければなりませんが、あらゆることでお勉強になることで

その投資効果の大きさは計りしれません。だから、今は別のホテルに変えたも

のの、なるべく一番高いホテルに泊まることにしています。そのインター・コンチ

ネンタルは最初年会費を$100分払って、1年間クラブ会員になる会員制の

システムもありまして、全世界で使えて、けっこうお徳で便利なクラブです。今

はインター・コンチネンタル東京ベイのシステムは、変更になっているようなの

ですが、そこのクラブフロアに宿泊すると、少し変った人たちがいました。20階

に位置するクラブルームには、20階から22階までの客室に宿泊するゲストが

利用できる、テーブルとソファのあるリビングスペースがあります。20人も入れ

ばいっぱいになりそうな、そのスペースを私は好んで使っていました。ある時は

木村拓也さんがそこでカクテルを飲んでいたりもしました。朝食から、お昼はお

茶やソフトドリンク、夕方のカクテルアワーにはオードブルとワインやシャンペン。

バトラーはカクテルも作ってくれます。早朝から、朝食ミーティングをする方、商

談にそのスペースを使う方も多く、聞き耳を立てると、海外のホテル買収の話

だったり、億にさらに0がいくつか付くお取引きの話だったりと、自分の知らない

世界を垣間見ることができます。大半は海外からやってきた、エグゼクティブ

ビジネスマンらしき男性です。私のような普通のOLぽい女性が一人で泊まっ

ていることはまずありません。でもたまに宿泊するたびに、いつも同じ男性が何

人かそのクラブルームにいます。彼らはほとんどそこに住んでいるのようなので

す。週末はカップルがやってくるので、自宅に避難しているようですが、ウィーク

デイは、ホテルから車で仕事へ行き帰り、そこにお客さんを呼んで、“コンプリメ

ンタリー(無料)のお茶”をふるまって商談をしている姿も見かけますます。過

去にはシャネルのようにパリのホテル・リッツを住まいにした、著名なデザイナ

ーや作家もおいでですね。毎日、整ったベッドで気持ちよく眠れて、豊富なタ

オルと、こだわったバスアメニティさえあれば、仕事中心の生活者にとって、他

に言うことはないということでしょう。


           


 時々伺うお客様のお宅には、きちんと整ったベッドの上に今夜着るパジャマ

がたたんであります。「ダンナさまのためにされてらっしゃるんでしょう?ダンナ

さまが、うらやましい」と言うと、「いえ、これ、主人が毎朝、自分でパジャマをた

たんでいくんです」とおっしゃる。そんな几帳面なダンナ様をお持ちの方もいら

っしゃるのです。つまりは個々人の心がけ次第ともいえるかもしれません。


 昼夜関係なく働く忙しい人たちにとっては、資力さえあればホテル住まいほど

楽で快適なライフスタイルはないでしょう。いいホテルでの暮らしは、究極の

住まい方でもあると言ってもいいと思います。だから自宅であっても、シンプル

でラグジュアリーなホテルを真似た暮らし方はひとつの理想形だと思っていま

す。


 2007の暮れに撮影したダイワハウスの季刊誌“Renew press vol.20”

ができてきました。今回は私が4ページほどでしゃべっています。“あなたが泊

まってみたいあのホテルのベッドルームを自宅に再現すればいいんです”とい

う、キャッチのちょっとおもしろい読み物にもなっています。今はネット上で見る

ことができます。



        


                          もちろんコンプリメンタリーです。
                        

ではまた、来週の金曜日、お会いしましょう。 
                   
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木村里紗子 Risaco

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