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リサコラム
連載114回
本日のオードブル

リサコ30分クッキング第二回

家事室のフレミングの法則

木村里紗子のプロフィール

マダム・ワトソンに勤務し、400名以上の顧客を持つカリスマ販売員。
大小あわせて、延べ1,000件以上のインテリア販売実績を持つ。
著書”シンプル&ラグジュアリーに暮らす”(ダイヤモンド社)(06年6月)がある。
道楽は、ベッドメイキング、掃除、いろいろなインテリアを考えだすこと。
新リゾートホテルにいち早く泊まること。
17年来のベジタリアン。ただしチーズとシャンパンは大好き。甘いものは苦手。
アマン系リゾートが好き。
好きな作家は、夏目漱石、中谷彰宏、F・サガン、マルセル・プルースト


  「家事室のフレミングの法則*リサコ流」

   N. なごみスペースを設けよ!
   S. 洗濯機はドラム式で癒しも得られる!
   T. たたみ台と引き出しを軽んじることなかれ!
 


リサコ30分クッキング第二回


家事室のフレミングの法則




   「よくお集まりいただけました。まずは、先週のおさらいからはじめますよ」
  
  「メモのご用意はよろしいですか?」

  「先週は、この状態に変化したシーンで終了でございましたね」
  
  「寒くなるこれからのシーズンには、白い食べ物が欲しくなりますね。

  ホワイトソースのシチューとか、グランタンとか、チーズフォンデュとか、

  そんな冬のあったかな白い気分でございます」




          



     「夜は、暖かな飲み物と本を片手に

   ベッドで過ごすこの至福の時間!何にも変えがたく、料理人には思えるの

   でございますが...さて、さて、今週は、お片付けから、スタートですよ。

   優雅さの裏には、たゆまね努力。美も健康も、仕事も全てに言えることで

   ございますね。しかし、努力といえども、優雅にゆきたいものだと料理人は

   考えます」「では、まず、夏用の羽毛ふとんを、さんさんと陽が当る

   室内で陰干しましょうか」


     羽毛ふとんと申しますものは、中のダウンが湿気を吸って、吐いてを

   一晩中繰り返すために、湿気を持たずに、暖かなのでございます。

   すべからく、水分を含んだものは”暖かさ”の敵でございます。

   雨で乾かなかった体操服を、冬の寒い朝に着なければならなかった

   幼少のころの経験は、思い出すとなんともつらいものがございます。



         



    一晩でコップ1杯の汗をかくとうい人間の体にとって羽毛のダウンが

   いかにすばらしい働きものであるか、たとえでお分かりでございましょう。

   その働き者の呼吸によって発生する気化熱によっても、また、保温力を

   発揮いたします。よって、羽毛ふとんの表生地はダウンの呼吸という

   たゆまぬ努力を妨げない通気度の良いものに限ります。しかし、同時に

   ふとんの中で温まった空気も多少は逃げるわけでございます。

   しかるに、保温性と通気性の”せめぎあい”!羽毛ふとんの難しいところは

   これに尽きるのででございますね。そこのさじ加減が、つまり、

   プロの料理人の技でございます。お分かりになられましたでしょうか?

   不要な水分を逃がして、中はふっくら、あつあつ。上の写真を

   ご覧くださいませ。”タイの塩蒸し”の衣をはずした後のような、

   あるいは、オーブンから出した”スフレケーキ”のようなおいしそうな

   穏やかな表情をしているではありませんか!」



           



     「そんな感傷に浸っている間も、努力の料理人は、洗っておいた

    カーテンを早くもたたんでおるではありませんか!洗えるカーテンは

    カーテンレールからはずす時にも、このようにヒダをとって、紐でくくり、

    つけ置き洗いが最適でございます。うん?このたたみ方がお分かりに

    なられない?う~ん、これは、10年やって、やっと数分でできるように

    なりましたが、なかなか、難しい作業でございます。息の合った2人で

    やればもっと早くできますが。いずれ、細かくご説明いたしましょう」



           



      「そう、言っております間に早くも、”ドレープだたみ”は、完成した

     ようでございます」                          


     「その後は持ち場に戻すといたしましょう。次のシーズンまで、

     ブルーのカーテン氏にはお休みいただくといたしましょうか」



           




      「うまく収まりましたね。おっと、お次の白いシェードらしきものが

     すでに、自分の出番とばかり、顔を出しておるようでございますよ」



         



    「ではと、取り出して上げることにいたしましょう。さて、ここで問題です。

    1年間畳まれたままの、シェードは、あまり好ましくないしわをたくさん

    つけてくれておるようで....。限られた時間ではございますが、

    ”クローゼットルーム”と呼んでおります、家事室兼、収納スペースに移動
   
    いたしましょうか」

     「またまた、料理人、素顔の登場でございます」


           



     「すばやくアイロンを動かす料理人は、ルームシューズを履きまして、

     アイロンかけに精進いたしております]


        



      「アイロンは、先のとがった部分を少し浮かしぎみにして、

      螺旋を描くように下から上に動かすのが、新たなるしわを作らない

      コツでございます」


      




      いよいよ終了間近でございますね。このように、布を持ち上げたり、

      畳んだりする作業中に、ふと顔にかかったりいたします。

      そのときに化粧が付着する危険を回避できるという、ノンメイクの

      利点も、布ものを多く扱う、料理人のでポリシーといえましょうか」



       



     「ようやく完成しました。では、ちょっとブレイクタイムといきましょう。

     何ごとも緩急をつけ、リズミカルに行うのが、優雅な努力における

     作法でございます」



       



    「”クローゼットルームの出窓にはウッディなブラインドと、麻の白い

    シェードがかけられております。ちょっと、明かりを消して、

    キャンドルの明かりだけで、しばし和んくださいますように」

    「おっと、もう、30分クッキングのお時間も終了となりました!

    お次の週は、前後いたしますが、シェードの取り外しかた、つけ方を

    とくと伝授申し上げます」

    「では、また、来週金曜、この時間にお集まりいただけますように」






                                                Risaco



















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