リサコ３０分クッキング第七回

師走OH！掃除



　　　　「クリスマスも終わり、いよいよお正月の準備に慌しく取りかかるは、

　　　　１２月２６日。大掃除も最終段階でございますね。

　　　　大掃除がこれからの方も、本日は、料理人の自宅の掃除の現場を

　　　　ロケ致しますので、どうかご参考になさってくださいますように」



　　　　　　　



　　　　　「ファッションも美しさには少々の我慢と努力が必要なように

　　　　　美しいインテリア、美しい生活には、同じく少々の努力が必要な

　　　　　ようでございます。そして、ファッションもまずヘアースタイルから

　　　　　始まるように、頭上のインテリアからケアを始めようではありませんか」



　　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　ここで料理人、愛用の多重ガーゼのふきんを持ち出して、さっそく

　　　　　シャンデリアの掃除を始めた模様です。

　　　　　「このように、クリスタルの装飾はふきんで包み込むように丁寧に

　　　　　１つづつ拭いてゆきます。輝きが増しますよ」



　　　　　　　　　　　　　


　　　　　「掃除の基本は、上のものから下のものへ。つまりホコリも重量の

　　　　　法則に忠実でございますゆえ、上のホコリは下へと落とし、

　　　　　そのホコリを順に取ってゆくのが、掃除でございます。

　　　　　当たり前のことですね」



　　　　　　　　　　　　　　



　　　　「料理人は自称”チョイ掃除”提唱者でございます。トイレは使った後に

　　　１分以内で拭き掃除を、そして同じ目線でホコリを見つけたら、

　　　迷うことなく、チョイ掃除をするのでございます。目線にホコリのたまりそうな

　　　ドアの飾りの突起を見つけましたね。そこそこ、そこでございます！」



　　　　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　「かゆいところに手が届く、とは、このようなことを言うのでしょうか？

　　　　　きっとドア君、ドアさんもこのあたりをかゆがっているのではと

　　　　　わたくしは思うのでございます」



　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　「では、上から順に漏れなく拭いてゆきましょう」

　　　　　「”溝あるところにホコリあり”この精神で、ふきんを手と一体化させて

　　　　なめるように、滑らせてゆきますよ」」



　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　 「ドア１枚を拭く作業は両面合わせて、３分以内で終わるようなもの

　　　　　でございます。よってトイレタイムとあまり変わりません。

　　　　　つまり、トイレに行く時間があれば、ドアの１枚は拭けるということに

　　　　　なりますね」

　　　　　「扱いやすいふきんの条件を考えますと、いかに手と一体化するか、

　　　　　絞りやすいか、この２点が一番のポイントだとわたくしは考えます」



　　　　　　 　　　　



　　　　　「ドアのノブも美しい輝き増し、すました表情になってはおりませんか！」


　　　　　　「次に壁に参ります。硬く絞った愛用のふきんを紙のクロスの上を

　　　　さささ～っと、やはり、目にも止まらぬ速さで拭きますよ」



　　　　　　　　　　　　



　　　　　　「紙クロスもこのように拭き掃除ができるのでございます。壁は意外に

　　　　　見落とす場所でございますが、意外に汚れておるのでございます」



　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　「では、お次はﾌﾞラインドでございます。このような細いブラシを

　　　　　　掃除機の先端に取り付けまして、すぅ～と滑らせてゆきます」



　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　「このブラシは、わたくし料理人が働くお隣のコンビで見つけたもので

　　　　　　　ございまして、１００円で確か、１円ほどのおつりがくるほどの品物で。

　　　　　　　しかし、大変便利な品でございます。かれこれ４代目となって

　　　　　　　おります」



　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　「サッシの溝にも、このとおり、ぴたりと収まり、気持ちよいこと

　　　　　　　くせになる楽しさでございます。



　　　　　　　　　　　 　　 　



　　　　　　「よって、このような細い部分にも威力を発揮いたします。

　　　　　　愛用のふきんと併用する日々でございますよ」



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　「道具とは、何かと考えるに、いかに職人の手と、時には足の

　　　　　補助になってくれるかということではないかと思うのでございます」



　　　　　　　　　　



　　　　　　「昔見たアニメのように、手からミサイルが発射されたりするように、

　　　　　　包丁になったり、ミキサーになったりする腕を持っていれば、

　　　　　　道具は不要かも知れませんが、そうはゆかない場合は、



　　　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　このような道具が大いにわたくし料理人にとって、便利至極な手の

　　　　　代わりをしてくれのでございます。ゆえに道具は大事でございますね」



　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　「では、美しくなったﾌﾞラインドにレースのカーテンをかけてみましたが、

　　　　　ここで、ちょっと失礼して、休憩タイムとさせていただきましょう」



　　　　　　　　　　　



　　　　　「弟子がナイトテーブルの上にお茶の準備をしてくれた模様で

　　　　　ございますね。では失礼して、アフタヌンティ、いえいえ、...

　　　　　趣は、”午後茶”でございますかしら？

　　　　　Ｓさま手作りのハーブのフレッシュリースがいい感じでございませんか！



　　　　　　　　　　　　



　　　　　「おやおや、ほうじ茶とお団子ですか？

　　　　もち米を使った、炊き込みご飯にゆずごしょうをのせたものだそうです。

　　　　おっと、お隣はトリュフチョコレート？そんなことはございませんでしょう。

　　　　甘いものが苦手なわたくしの好みを弟子はよく存じ上げておりますゆえ、

　　　　だまされてはなりません！市販のキャンディタイプのチーズになんと、

　　　　ココアパウダーをまぶしたものでございませんでしょうか」



　　　　　　　　　　　　　



　　　　　「インテリアと同義語は？」と問われれば「メンテナンス」と答えたい、

　　　　　わたしくでございます。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　




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