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リサコラム
連載124回
本日のオードブル

"リサコ30分クッキング第12回”

私さま、ようこそ!

木村里紗子のプロフィール

マダム・ワトソンに勤務し、400名以上の顧客を持つカリスマ販売員。
大小あわせて、延べ1,000件以上のインテリア販売実績を持つ。
著書”シンプル&ラグジュアリーに暮らす”(ダイヤモンド社)(06年6月)がある。
道楽は、ベッドメイキング、掃除、いろいろなインテリアを考えだすこと。
新リゾートホテルにいち早く泊まること。
17年来のベジタリアン。ただしチーズとシャンパンは大好き。甘いものは苦手。
アマン系リゾートが好き。
好きな作家は、夏目漱石、中谷彰宏、F・サガン、マルセル・プルースト


  「眠りのリゾートへようこそ!

      販売員ももちろんパジャマ姿で失礼いたします」  
 
       


リサコ30分クッキング第12回


私さま、ようこそ!



    「もう、10数年前のことですが、女優のかたせ梨乃さんのインタビュー

    番組をたまたま見たことがあったのです。インタビュアーは、彼女に、

    『その美しさを維持している秘訣は何ですか?」と聞いたのです。

    彼女は、『毎日ピンと糊の利いたシーツでぐっすり眠ること』と答えました。



     



    その時、料理人のわたくしは衝撃を受けました。よく、海辺のリゾート地で

    デッキチェアに寝そべってぼんやり、何もせずに、青い海と青い空だけに

    向き合っていたら、絡んだ糸が”はらり”とほどけるように、今まで悩んで

    いた大きな問題が”するり”と解けるように、解決策が空から光臨すると

    申します。

    が、まさに、その感覚でございました。



     



    『清潔に美しく眠る』と言うことでございます。ただ、長い睡眠時間を

    得るとか、健康寝具に頼るのではなくです。




          



     全ての悩ましい問題から、しばし解き放たれ、充足したこの幸せ感、

    優しさに包まれた安堵の感覚を多くの顧客に味わっていただければ、

    それが何ものにも替えがたいと感じてもらえるに違いないと思ったので

    ございます。



          



      『美しく眠る』のは、実は簡単なことだったと気づきました。

    映画スターでなくても、普通のサラリーマンでも、普通の販売員でも、

    自宅では、ハリウッドスターきどりで美しい広いベッドで優雅に眠っても、

    いいんだということに気づいたのです。かたせ梨乃さんのインタビューを

    聞いてからここに到達するまで、ほとんど、数秒でした。




          



    今まで、こんな簡単な答えがどうして見つからなかったのか、

    そして「これよ、これこれ、これこそが見つけたかった答えよ!」とまさに

    雷に打たれた瞬間でございました。それからが、わたくし料理人の

    苦悩の道が始まったのです。




a             



    その感覚を多くのお客様に伝えようと、新聞、雑誌、ダイレクトメール、

    いろんな手段を用いて、その発見を伝えようと、やっきになりました。



               



    もちろんその言葉ズバリを言っても、「じゃあなたは、なんで美しくないの

    ぉ?」と言われそうです。「美しい人には他に理由があるはずよ、そんな

    ことだけじゃないわよ!」と言われるのは予想される反応です。



               



    たとえば、かぜをひいたときに、ラグジュアリーホテルの、清潔な寝具の、

    清潔なシーツに包まって、ぐっすり眠ったら、きっとすぐに回復するだろう

    とは誰でも想像ができることです。




       



     そうなんです! 」つまり、清潔な空間、清潔なベッド、清潔な空気、

    その中でアイロンの効いたしなやかなパジャマを着て寝たら、それは

    まさに病院で、美容室で、エステサロンで、リゾートホテルでやっている、

    『癒し』と同じなのだと気づいたのです。



        



    『癒し』は出かけて行ってお金を払い、やってもらって得るだけではなく、

    自宅で、自分が自分に施せるものでもあったと気づいたのです。




        



     しかし、『美しく眠る』には、”努力”と取れば”努力”が要ります。

    メンテナンスを続ける力と、自己のメンテナンス力を高めていく力も

    必要です。




            



     少々体調が優れなくても、疲れきっていても、必要であれば

    ベッドメイクをする、掃除をすることが出来る、メンテナンス基礎体力

    とでも言うようなものを少しずつでも高めてゆく必要もあります。




      



    しかし、美しく眠ることの喜びを一度でも味わえば、ベッドメイクの大変さも

    アイロンがけの面倒さも、カーテンを洗いかけ替える手間も、




           



     たとえ、数時間であっても、美しい自分の寝室で幸せに過ごす

    ためなら、たいしたことではなくなるのです。 



         



    それは、たとえば、海外のリゾートで、”ぐーたら”に過ごす5日間のために

    残りの360日を懸命に働けるのと同じです。



             



     おっと、失礼、本日は、わたくしの独白となりましたね。

     前置きも長くなり、プロセスのご説明も省略してしまいました。



                   



       本日は、この白い綿サテンのパジャマを用意するといたしましょう




            



      ハンガーのままでももちろんけっこうでございますが、出来れば、

     ご自分へのもてなしを少々ランクUPしてと、畳んでおきましょう。



               



      いいホテルに行くとパジャマが数種類あって、選べることもありますが、

     それを使う使わないは自由と致しまして、テーラーのシャツタイプの

     パジャマの上着には、当然ボタンが付いております。

     それをまずは全部閉めてと.....




           



         優雅な声で”えいや”と発音しながら、裏返しです。

       たたみ方は個人のご趣味でございますが、ラグジュアリーホテルの

       まねをしてみましょう。ボタンを閉めた後で裏返してたたみますが、

       たたみ終わった後で、一番上のボタンだけ残して、あとは全部

       ボタンをはずします。



            



          ボタンを閉じなければ綺麗にはたためません。がしかし、ゲストに

        ボタンをはずす手間をかけさせたくない場合は、一度ボタンを

        全部閉めてからたたみ、さらにまたボタンをはずす、ホテルは

        そんな手間をかけているのでございます。わたくしは、

        さらにこのように、ズボンを上に置きます。もちろんズボンから

        先にはくためでございますね。



              



          ベッドの後にオットマンを置いて、その上に揃えておきますよ。



             



         もちろん、パジャマに袖を通すときに、羽織る香水やトワレの類も、

       お忘れなく!



       



   「『ブラームスはお好きですか?昨日は、ごめんなさい。』若く美青年の

   シモンの手紙に、こんな質問をされたのは、いったいいつの昔だろうと

   くすりと笑みえを浮かべる、年上の女性ポール。サガンの恋愛小説

   『ブラームスはお好き』から拝借した一文を白い天蓋用カーテンに

   コード刺繍を施したものでございます。原文を翻訳と同時に長年

   読み続けている理由は、主人公ポールがインテリアデコレーターである

   からでしょうか。小説中には、彼女がシモンの母親から請け負った仕事の

   詳しい内容も、彼女の家のインテリアも描写もほとんどなく、読者は

   その部屋の様子に思いを寄せることも出来ないほどです。



         



     『花にもっと期待を寄せるべきだ』といったのは、シャーロック・ホームズ

    でございます。が、しかし、花をマグカップに挿しながら、想像をめぐらせ

    て、自分が古きよきパリの、ポールの部屋に花を飾っている気分に

    浸る、こんな手軽なお遊びも楽しく優雅なものでございませんか。

    少々おしゃべりが過ぎましたね。本日はこのあたりで失礼させて

    いただきましょう。

    
ではまた来週金曜日、このお時間まで、どうかご機嫌よろしゅう....」




                                               Risaco







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