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リサコラム
連載131回
本日のオードブル
クルーゾー探偵の冒険
6.

ベッドメイクの謎

木村里紗子のプロフィール

マダム・ワトソンに勤務し、400名以上の顧客を持つカリスマ販売員。
大小あわせて、延べ1,000件以上のインテリア販売実績を持つ。
著書”シンプル&ラグジュアリーに暮らす”(ダイヤモンド社)(06年6月)がある。
道楽は、ベッドメイキング、掃除、いろいろなインテリアを考えだすこと。
新リゾートホテルにいち早く泊まること。
17年来のベジタリアン。ただしチーズとシャンパンは大好き。甘いものは苦手。
アマン系リゾートが好き。
好きな作家は、夏目漱石、中谷彰宏、F・サガン、マルセル・プルースト
      

 「ラフランス君、ゴージャスな部屋じゃないか!次は君の
  家を探検させてもらうよ」

 「ああ、オレはいつでもいいぜ。お呼びがかかるまで

                   いつも用ナシだからね」
    
 
       


クルーゾー探偵の冒険6.
 

ベッドメイクの謎





   「わたくしクルーゾーは、これまでの人生で、この道楽者の女のこだわる

   フリルなんぞ、かわいさのシンボルの如く思っておりましたが、なるほど、

   人の世の栄枯盛衰があるように、いずれのものにも波がございますね。

   そのようにして波をフリルという装飾で表現しますと、たかが”フリル”に

   人生哲学を見出した思いでございます。



           



   ”たにわたり”のような植物は、自身に波を持つことで、太陽の光も

    水もたくさん吸収しようというもでございましょうか。



         



    いずれにいたしましても、植物の美しさは、人を魅了し続けるようで

    ございます。その造形をモチーフにしたくなるもの、当然でございますね。



        



    フリルは、中世騎士の時代から、男性の衣服の装飾に使われてきた

    歴史を考えまするに、やはり、贅沢な意匠として扱われてきたようで

    ございます。



        



    現在では、結婚式などに、時々フリルのシャツをきておる男性が

    おられますのは、その歴史をたどれば、納得するものでございます。

    フリルを見ながら、人の歴史や人生の波を考えることもできるので

    ございますね。



        



    おっと、わたくしの独り言には目もくれず、小さな枕をそのフリルの

    ピロケースの中に入れようとしております。さて、これから、女の道楽の

    メインディッシュが供されようといたしております。



            



     あなたさまもわたくしと一緒に女の後に付き従って、女の寝室で、

    ちょっと覗き見を続けようではございませんか。



                



    いきなり、女はドライバーを持って、天井になにやら、カーテンレールの

    ようなものをつけはじめました。これから、新たなるカーテンなぞを

    取り付けるというのでございましょうか。



           



   これは、推測いたしますに、寝室の中央に、窓と直角にレールをつけて

   おりますようです。女は、「カーテンは窓にかけるものではない」と念仏の

   ごとく唱えながら、作業を続けておるようでございます。では、窓に

   かけるものではなければ、どこにかけるか?



        



    わが黒手帳によりますならば、それは、「部屋にかける」とあります。

    そもそも、カーテンは、インテリアではございますけれど、

    フリルのごとき装飾でもございます。



             



    よって、平凡なサッシ窓をゴージャスに飾りたければ、大仰なるカーテン

    をかければよいということでございましょうか。化粧と同じでございますね。

    さよう、小さな目を大きく見せたければ、アイライナーや、マスカラに、

    つけまつげ、その他、いろいろな方法が駆使されることでございましょう。

    つまりは、インテリアは部屋の化粧ということでございましょうか。

    本日は、クルーゾー、冴えております。鮮やかな推理でございましょう!

    だんだん女の考えも読めてきたのでございます。



        



    おっと、女はすでに、道楽の小道具をセットして、いよいよ、メインの

    料理にかかりましたようで、さあ、じっくりご覧あそばせ! 



         



    ふとんに裏返したふとんカバーを掛けておるようです。



         


         

          




         



     おお、新たなる、大きな枕が登場したようでございます。わたくしが

     ちょっとあくびをしておる間に、女は、大事そうにベッドの一番後ろに

     置こうかとするところでございます。



        



   おっと、女のこの表情ご覧下さい。「ちょっと上向きの顔で、手に何かを

   持ったとき、このときは、要注意5」となっております。あなたさま、女の

   反撃の始まりでございますよ。飛んでくるものにくれぐれもご注意なさって

   くださいませ。



           


                



    黒手帳によれば、この技を、「忍法 ピロケース入れの技」と呼んでおる

    ようでございます。なに、大げさなものではございません。これくらいのこと

    わたくしでもできるようなものでございます。



             



    さらに、メインディシュの付け合せ、サイドディッシュにかかったようで

    ございます。小さい枕を並べ始めましたようで。




           



     いよいよ、料理の最後の飾りつけでございますね。女は、デコレーション

     ケーキを作る要領で、今、ふわっと、レースのベッドスプレッドをかけま

     したようでございます。



     ほほお、なかなか、美味しそうな出来上がりでございます。

    さて、ここで女は、なにやら、グラスに挿した花をかかえてきたようで

    ございます。ナイトテーブルに置くようでございます。



         



   時として、皿に載っておる花を食すべきか、どうか迷うこともございますが、

   女の習性は、このように、ナイトテーブルに花を飾ることで最後の〆とする

   ようでございます。



         



   さて、メインディシュができあがったようでございます。

   さて、これから、あなたさまもテーブルについて、食事を始めようでは

   ございませんか。



  



    この美味しそうなお皿を前にして、きっと女はよだれをたれておることで

    ございましょうが、ではここで、わたくしクルーゾーのいつもの一句を。


    ベッドメイクとかけて、 「コラム」ととく

    そのこころは、



       



                        「最後に花をもたせたい」




    ではまた、来週金曜日、この貴賓席にてお待ち申し上げております。



                                               
                                       Risaco




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