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リサコラム
連載853回
      本日のオードブル

カフェにて

第5回

「三位一体」

木村里紗子のプロフィール

マダム・ワトソンで400名以上の顧客を持つ販売員。
大小あわせて、延べ1,000件以上のインテリア販売実績を持つ。
著書「シンプル&ラグジュアリーに暮らす」(ダイヤモンド社
紙の本&電子書籍)(2006年6月)
「Bedroom, My Resort  リゾコのベッドルームガイド」
(電子書籍2014年8月)
道楽は、ベッドメイキング、掃除、アイロンがけなどの家事。
いろいろなインテリアを考えだすこと。
新リゾートホテルにいち早く泊まる夢を見ること。
外国語を学ぶこと。そして下手な翻訳も。

20年来のベジタリアン。ただし、チーズとシャンパンは好き。
甘いものは少々苦手。
アマン系リゾートが好き。ただしお酒はぜんぜん強くない。
好きな作家は
ロビン・シャーマ、夏目漱石、遠藤周作、中谷彰宏、
F・サガン、
マルセル・プルースト、クリス・岡崎、千田琢哉、他たくさん。



ブルーの
シーツの上に
朝食のテーブル
クロワッサンに
バゲット
オムレツに
サラダ
バラの花瓶も
もちろんコーヒーは
濃いめのフレンチスタイルで
さて、どんな朝が始まるのでしょうか?



 



第5回
「三位一体」

 

 花冷えもゆるんだ春3月のはじまり、ちょっと郊外のカフェで旅心

をくすぐられている二人の女性がランチの後のコーヒーを楽しんでい

るようです。


            


 「ねえ、ホテルの中で1番好きな時間っていつ?」

「ホテルの時間で好きな時間?う~ん、シャワーを浴びて、

きれいになったからだでベッドに入る時間かな~、あの、ピンとした

シーツをそおっとめくって、中に入るあの瞬間かしらね、いや、その

前にやっぱりチェックインして、案内された部屋に入った瞬間の

あの、清々しい空気を感じた時かな?なんていうのか、空気まで掃除

しましたみたいなね」


「うん、わかる、わかる、そして、カーテンを開く瞬間もいいわよ

ね、ちょっとわくわくして。さぁどんな景色が見えるかな~みたい

な、でしょ?景色を言うなら、私は断然、パリのホテルが好き。

だって、どんなにすぐ前にビルが見えても、そのビル自体がかわ

いいし、おしゃれだし、なんだか中世にタイムスリップした感じ

するでしょ?日本の都会とは全然違うもん」


「たしかに、それも重要な要素よね~。オフィスビルが目の前

だったりすると最悪よね、夜中にずっと電気がついてて、ああ、まだ

仕事してるんだ~って。そして目が覚めたら、もう出勤してたりし

て、なんだか申し訳ないような気になるでしょ」


            


「そうそう、窓から見える風景って大事よね。だから、パリの

ホテルでなら、私はインルームダイニングが最高だと思うわ~

お部屋から外の景色を眺めながら朝食なんて、どう?」


「そうお?私だったら絶対バイキングがいいけどね。朝からざる

そばとかステーキとか食べれるところもあるでしょ。私なんか日曜

の朝のホテルのバイキングにわざわざ電車乗って行ったこともあ

るわよ。だって普段、絶対、家では食べれないような高級なメロン

とか、マンゴーとか、それもきれいに皮をむいてあるしね」


            


「そうね、でも、私ね、もっとすてきなホテルの極上プラン

見つけたのよ」


「何それ?」


「ふふふふう」


「何、何?教えてよ」


「へへへ~、『ベッドで朝食を』ってプランよ」


「そんなプランあるの?」


「めったにないわよ。でも、私、パリのホテルで探して、

見つけたのよ」


「単なるモーニングサービスじゃなくてね、ベッドの上にセット

アップしてくれるんだから。だと言っても、寝起きのままじゃ、

サービスの人に恥ずかしいし、何より、絵にならないじゃない?」


「そうね~、でも、それならレストランで食べる方がよくなくて?」


「そこが違うのよ。まずは朝食の1時間前には起きて、シャワー

浴びてね、『ベッドで朝食』用のスペシャルなパジャマに着替え

るのよ」


「何、それ?わざわざ新しいパジャマに着替えるの?」


「そうよ、だって、それも儀式というか、メニューのひとつだから。

それでね、新しいパジャマに着替えたらね、もちろんちょっとメイク

もするけど、ほら、バトラーを出迎えるわけでしょ?それにSNS

にあげるなんてなれば、メイクは必須じゃない?」


           


「そんなシーン、投稿するわけ!?ありえな~い!」


「だって、ホテルライフは舞台と一緒よ、だから、観客も自分

も楽しんでこそ、でしょ?」


「はあ、まあ、わからないでもありませんけどね、それで?」


「イケメンのバトラーが、“ボンジュール!”なんて言いながら

静々とカートを押して持ってくるのよ。まぁ、時々は年配の

おじさまってこともあるけどね。まぁ、とにかく私はベッドに座

っているだけ。すると、『マダム、ヴザベ・ビヤン・ドルミ?』

(よく眠れましたか?)ってにっこり笑いかけながら、ベッドの両

サイドまで渡るような大きなキャスター付きのテーブルを設置して

くれるの。そして、白いテーブルクロスの上にゆっくり並べていく

のよ。まずはクロワッサンとバゲットの入ったかごに、いろんなジ

ャムの瓶ね。それからコーヒーポットにピッチャーに入ったあった

かいミルク。フランスのコーヒーはとっても苦くて濃いから、たっ

ぷりのミルクを入れて自分の好みに調整したカフェ・クレームがお

すすめよ。そしてバゲットみたいな形の細いフィセル、ひもってい

う意味だけど、私はそれが好き。それをタテ半分に割ってバターと

ジャムをたっぷり塗って、ここがポイントよ、カフェ・クレームに

浸しながら食べるのよ」


            


「うんうん、おいしそう!」


「ここまではパリのカフェの定番メニューでしょ。でも、私は

卵料理を加えたアメリカンブレックファストが好き。ふわふわのプ

レーンオムレツに、マッシュルームソースをかけてね、付け合わせ

はアボカドのスライス、どうお?おいしそうでしょ?」


「おいしそうだけど、ケッチャップじゃないの?」


「ケッチャップは用心のため。だって、シーツをケチャップで汚し

たら淑女じゃないじゃない」


            


「それなら、ジャムだってルール違反でしょ?」


「まあね、そこは粘土の違いで許して!でも、イギリスの名門の

ホテル、クラリッジスでは、たとえ開封していないジャムの瓶だろう

と全て処分するらしいよ。だから食べないともったいないでしょ?」


            


「えっ?今でもそんなことしてるホテルあるの?」


「そこが、クラリッジスのクラリッジスたるところなのかも?

でも、こんな時代だからね、どうかしら?そう言うなら、テーブル

が埋まるくらいのお料理のお皿をだって、洗い物の水資源の無駄で

しょ。バイキングみたいに一皿にたくさん乗せた方が水の無駄は

防げるけどね。まま、ある程度の無駄も高級ホテルの醍醐味のひとつ

だと思うけどね。だから、一生に1度か2度はやってみたいのよ。

パリのホテルで、ライトブルーのシーツに横になったままで、

窓の向こうにはエッフェル塔と言わなくても、パリの建物が見え

て、白いテーブルクロスの上に展開する優雅な朝食をね。…」


            


「わかるわよ、とってもね、でも、私なんて、それ、毎日やって

るわよ、だって看護師だから、相手はお客さんじゃなく、患者さ

んだけど。ベッドまでトレーもって行って食べさせてあげること

もあるのよ。だから、私はなんとなくそれはしてもらいたくはな

いわね」


「それとこれとじゃ、全然違うわよ~、まあ、食べ物のレベル

から何から何まで」


「ふわふわオムレツのアボガド添えならできなくないわよ。

それにサーモンと何とかレタスのサラダでしょ?それにシリアル。

ドライフルーツが入ってるのなんかたくさんあるし。でも、クロワ

ッサンは病院では無理ね。カロリーオーバーだし」


            


「パリのホテルの朝食でカロリーなんてお願いだから言わないで。

その時はこのまま死んでもいいわ~て幸せを味わうだけよ!何物に

も変えがたいこの快楽を味わい尽くすだけ…なんだけど、

当分まだ無理な気がするでしょ?世の中がちょっと落ち着いてから

だと、まだ2、3年先かなと考えて、それまで待ち切れないから、

実はちょっとがんばって、休みの日に、自分のベッドでシミレー

ションしてみたのよ」


            


「シミュレーション?家で?ほんと?どうだった?」

「最高だった。パリ街のYouTube見ながらね。1時間ばかり、

『パリのベッドで朝食を』気分味わったわよ~。でも、準備と後片付

けが大変だった。だからやっぱり
、誰かにしてもらいたいな~って

思った。だって、準備と後片付けの労力でプラスマイナスゼロかマイ

ナスって感じだったから。それならやっぱり、パリに行くしかないわ

って、そう思ったの」


「なるほど。そうでしょうとも。4泊6日でいったい、

『パリのベッドで朝食を』プラン、いくらかかるのかしら?」


            


「それで、計算してみたの。ビジネスクラスで行くとざっと

120万円。エコノミーで80万円」


「へ~。やっぱり航空運賃もずいぶん上がっているのね」


「人にやってもらう女王様気分が一番高いってことがわかった。

でもさ、航空運賃差し引いて、50万円だったらよ、例えば

『パリのベッドで朝食を』をしませんか?ビジネスやったら、

流行るんじゃないかなって思ったのよ。私がバトラー役になるの

よ。それで1回10万円いただくケータリングサービスなんだけ

ど、なかなかいいビジネスじぁゃないかしら。どう思う?」


「まあ、10万円はちょっと高いかもよ。演出によるけど」


「もちろん、私は完璧なバトラーになって、お客さんにサービ

スするってことだけど」


「わかるけど…それで、旅費を貯めるってこと?」

「まあね。そんなこと考えてたら、私、もしかしたらそんなサー

ビスの仕事に向いてるかもって思ったのよ。だって、どうしたら

人が一番幸せを感じるかって、私、わかるから」


            


「それなら、まずはお客さんの寝室もそんなパリの優雅なホテル

みたいになってなきゃ、あんまり気分上がらないんじゃないかし

ら?それとも、お部屋もきれいにしてからとか?そう考えると簡

単じゃないわよ~」


「う~ん、そう言われれば、確かにそうね。そこまでは考えてな

かったわね。ホテルの部屋みたいな環境か~、う~ん、そこは難

しい問題ね」


「環境、サービス、価格ってことよね。つまり、その三位一体

が成り立って、ビジネスも成功するってことではありませんか?

起業家さん!」


            


「なるほど、三位一体か~、ありがとう!これで一件落着し

たわ。おかげで優雅な気分と現実の両方味わえたし、コーヒー

1杯でね」




   



上のイラストから、「リサコラムの部屋」に入れます。

   *リサコラムは毎週水曜日に連載いたします。

p.s.1

 そんなサービス、現実においくらするでしょうか?
たとえば、パリのパラスクラスのホテルなら。

私もまずは、自宅でやってみようと思います。



p.s. 2  インスタグラム、私の日常です。

  
 
 「もの、こと、ほん」は下の写真から、2023年3月号です。


           


p.s.3
    E-Book「Bedroom, My Resort  リゾコのベッドルームガイド」
    の英語版です。
    写真からアマゾンのサイトでご購入いただけます。


           


    タイトルは、"Bedroom, My Resort”
    Bedroom Designer’s Enchanting Resort Stories:
    Rezoko’s Guide for Fascinating Bedrooms


    趣味の英訳をしてたものを英語教師のTodd Sappington先生に
    チェックしていただき、Viv Studioの田村敦子さんに
    E-bookにしていただいたものです。
 
p.s.3
    下は日本語版です。
    E-Book「Bedroom, My Resort  リゾコのベッドルームガイド」
   どこでもドアをクリックして中身をちょっとご見学くださいますように。


                 



  バックナンバーの継続表示は終了いたしております。

  書籍化の予定のため、連載以外のページは見られなくなりました。

  どうかご了承くださいますように。













































































シンプル&ラグジュアリーに暮らす』
-ベッドルームから発想するスタイリッシュな部屋作り-
 
(木村里紗子著/ダイヤモンド社 )                      Amazon、書店で販売しています。 なお、電子書籍もございます。

マダムワトソンでは 
                                    
    木村里紗子の本に、自身が愛用する多重キルトのガーゼふきんを付けて
  1,944円にてお届けいたします。
 
 ご希望の方には、ラッピング、イラストをお入れいたします。     
                           
    
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