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リサコラム
連載901回
      本日のオードブル

『宮殿ホテルの人々』

第5回

「パリとカフェとマダムと」

木村里紗子のプロフィール

マダム・ワトソンで400名以上の顧客を持つデザイナー。
大小あわせて、延べ1,000件以上のインテリア販売実績を持つ。
著書「シンプル&ラグジュアリーに暮らす」(ダイヤモンド社
紙の本&電子書籍)(2006年6月)
「Bedroom, My Resort  リゾコのベッドルームガイド」
(電子書籍2014年8月)
道楽は、ベッドメイキング、掃除、アイロンがけなどの家事。
いろいろなインテリアを考えだすこと。
新リゾートホテルにいち早く泊まる夢を見ること。
外国語を学ぶこと。そして下手な翻訳も。

20年来のベジタリアン。ただし、チーズとシャンパンは好き。
甘いものは少々苦手。
アマン系リゾートが好き。ただしお酒はぜんぜん強くない。
好きな作家は
ロビン・シャーマ、夏目漱石、遠藤周作、中谷彰宏、
F・サガン、
マルセル・プルースト、クリス・岡崎、千田琢哉、他たくさん。




ここはパリの宮殿

パラスと呼ばれる最高ランクのホテル

中庭に面したカフェの女性

ルノアールの帽子の女みたいな

こんな感じがフランスのマダムなのかしら?


 



第5回 「パリとカフェとマダムと」



 「私はホテルの中の中庭に面した明るいカフェで働いております。

パリの冬はどんより曇った日が多いのですが、それでも晴れた日には

中庭を通して降り注ぐ光を浴びながらカフェ・クレームなんかをいた

だくお客様はみなさま幸せそうな表情をなさっておいでです。


            


 しかし、外国からの観光客のお客様の中には、きちんとした装いで

すが、時々周りを見渡しながら…カフェでどう過ごしたらいいのか

わからない雰囲気の方もおいでです。特に日本やアメリカからのお

客様はカフェなのに、肩の力が入りすぎていて、そわそわしたり、

緊張しながらコーヒーをすすっておいでです。イギリス式アフタヌ

ーンティみたいに厳しいマナーなどないのが、パリのアフタヌーン

ティですし、そもそもカフェですからもっと気軽に楽しまれないの

はどうしてかしらと思っていました。最初の頃は。それで同僚のス

タッフや何かに聞いて自分なりに理解したのは、アメリカにも、日

本にもマクドナルドのようなものはあってもパリのカフェはないと

いうのが結論でございます。マクドナルドはカフェではございませ

ん。あれは、ファーストフードのハンバーガー店です。


            


 パリのカフェの歴史はそれこそ古く、17世紀から始まりました。

流行は瞬く間に広がりますから、ヨーロッパ中に様々な趣向を凝らし

たすばらしいインテリアのカフェが誕生したようです。老舗の有名

どころでは、パリのサンジェルマン・デ・プレのカフェ・ド・フロー

ル、イタリアのヴェネツィア、サン・マルコ広場に面したカフェ、

フローリアン、ローマのカフェ・グレコなど…、元々は、文人や画家

が集まった場所だったようです。カフェで1杯の飲み物を注文して

文学や芸術の議論を戦わせたり、情報交換をしたり、パリでは、

文字の読めない人には新聞記事なんかを大声で読み上げるヌーベリ

ストと言われる人もいたようですから。カフェとはコーヒーを飲む

場所とはほとんどかけ離れています。


            


 現実問題として、パリの住宅事情は悪く、特に貧乏な画家や芸術家

の家は狭く暖房もないものですから、仲間や友人同士が集うのはカフ

ェだったのです。冷暖房設備の整った広いお家に住んでいる日本人

やアメリカ人の方は、寒い中、震えながらカフェで政府の悪口を言

い合って何時間もカフェに居座るのか、さっぱりわからないでしょ

う。そこにはそんな事情があるからなのです。アメリカ人ならさっ

さと家に帰って、冬は暖炉の前でウイスキーを飲んだ方が快適でし

ょうね。ですから、パリのカフェでは1杯のコーヒーをちびり、ち

びりやりながら何時間も居られますし、追い立てられることもあり

ません。


            


 最近、小耳に挟んだのですが、日本ではカフェに時間制限がある

とのこと。驚きでした。もしも、パリでそんなことをしようものな

ら大変なことになるでしょう。そこで、カフェ文化というものが、

ヨーロッパと日本やアメリカでは大いに違うことがわかりました。


            


 私はまだ、南国のリゾートなどに行ったことがないのですが、日

本人やアメリカ人にとって、パリのカフェは、リゾートのプールサ

イドの感覚なのかしらと思いました。リゾートのプールでは泳いで

いる人はほとんどいなくて、大半の人は時々、回りの目を気にしな

がら、何時間もプールサイドで寝そべって本を読んだり、時々飲み

物を注文したりしていますよね、だからおしゃれな水着やパレオが

必要なのですね。それも年により流行がありますようで…そう思う

と納得できました。


            


 そんな感覚の違いから、日本の方やアメリカの方が私どものカフ

ェにお越しになるときは、これぞまさに、16区のマダムという雰

囲気で着飾っておいでです。つまり、ハイソなリゾートのプールサ

イド感覚ですね。そこでよく聞かれることは、パリのマダムがよく

行く街のカフェやお店を紹介してと言われるのです。もちろん、聞

かれる方の意図されていることはわかります。でも、パリのマダム

と言っても100人いれば100人違いますし、人と違うことをす

る、こうしなさいと言われたらその反対をするのがフランス人の真

髄にあるわけですから、パリのマダム像はおそらく、聞かれた方の

イメージとは違っている可能性が高いのです。


            


 私が好きなマダムと言えば、つい先頃お辞めになったばかりの

マクロン大統領の補佐官的な元首相のエリザベス・ボーヌ氏です。

ミッテランの大統領の時の首相エディット・クレソン氏に続いて

2人目の女性首相です。彼女の議会での発言は素晴らしいと思って

いました。負けない、譲歩しない力強い姿勢が大好きでした。いつ

もご自分でたくさんの書類を抱えてヒールで颯爽と優雅に歩く姿は

私のパリのマダム像になっています。マクロン大統領の陰の立役者

、ブリジットさんももちろん優雅な装いで常にピンヒールですけど

ね。でも、極右のマリーヌ・ル・ペン氏は優雅さに欠ける感じが

するので、好みではありません。それぞれにフランスを牽引してい

るマダムですけどね。


            


 でも、パリは、フランスはやっぱり優雅で強い女性が似合う国な

んだと思います。だから、つば広のお帽子をかぶって、長い爪に

マニキュアをして、スマホを片手にカフェのテラスでお上品にコー

ヒーを飲んでおいでのマダムはまず、フランス人ではないと思って

間違いございません。知的なパリの女性はあまりマニキュアをしま

せんし、お上品ぶってはいませんから。だって、週末にはデモ行進

をするのが趣味っていう学者さんも多いですから。これが私のパリ

のマダム像です。あら?ちょっと幻滅の錯覚ですか




 



上のイラストから、「リサコラムの部屋」に入れます。


p.s.1

フランス人の反骨精神はすばらしいです。
農家の人々が巨大なトラクターで街をデモ行進している様は
すごいと思いました。
日本ではあり得ないと思います。
それもこれも精神構造の違いでしょう。


p.s. 2  インスタグラム、私の日常です。

  
「もの、こと、ほん」は下の写真から、2024年2月号です。



           


p
.s.3
    E-Book「Bedroom, My Resort  リゾコのベッドルームガイド」

    の英語版です。

    写真からアマゾンのサイトでご購入いただけます。


           


    タイトルは、"Bedroom, My Resort”

    Bedroom Designer’s Enchanting Resort Stories:

    Rezoko’s Guide for Fascinating Bedrooms


    趣味の英訳をしてたものを英語教師のTodd Sappington先生に

    チェックしていただき、Viv Studioの田村敦子さんに

    E-bookにしていただいたものです。
 
p.s.3
    下は日本語版です。

    E-Book「Bedroom, My Resort  リゾコのベッドルームガイド」

   どこでもドアをクリックして中身をちょっとご見学くださいますように。


                 







































































シンプル&ラグジュアリーに暮らす』
-ベッドルームから発想するスタイリッシュな部屋作り-
 
(木村里紗子著/ダイヤモンド社 )                      Amazon、書店で販売しています。 なお、電子書籍もございます。

マダムワトソンでは 
                                    
    木村里紗子の本に、自身が愛用する多重キルトのガーゼふきんを付けて
  1,944円にてお届けいたします。
 
 ご希望の方には、ラッピング、イラストをお入れいたします。     
                           
    
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